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運命の人

亜紀は固有結界を張った。

「あなたを殺してしまえばもう誰の手にも入らない。ならあなたから始末しましょう」亜紀は怒りが頂点に達してるようだ。それでいい。ウェディング・アイルで俺を始末してくれ。

『ジュ テーム ア ムリール』由紀子が唱えると亜紀の結界と変身が解けた。

「あなたには本当に呆れました。今もあなたのために死ぬつもりでいた元山先生の真意に気が付かない。そんなあなたに彼を渡すことは絶対にできません」私の手を取り結界の向こう側に行ってやがて亜紀たちに視界から消えた。

白く靄が掛かったように周りは見えなかった。するとここは由紀子の家の前だった。

「由紀子、結界をここまで保ってきたと言うのか」こくりと由紀子は頷いた。

「取り敢えず変身を解こう。これじゃ式場から逃げて来たカップルだ」私が言うと由紀子は二人分の変身を解いた。

またビール買って置きましたと由紀子は言うがどうやって、と思ったがすぐに分かった。年齢を偽って通販サイトで買っていたのだ。私は感謝を述べてビールをいただき今夜の亜紀の行動を考えていた。どう考えてももう亜紀は限界だ。俺が癇癪起こして飛び出して一週間、身も心もズタボロなんだろう。

「帰りたいですか。亜紀さんたちのところに?」由紀子は尋ねたので首を振った。今の恋人は由紀子だけだからと。今夜は自分からおねだりして由紀子を抱かせてもらった。彼女はもう昨日とは違い私の欲望を全部吐き出させてくれるほど上手になっていた。なので致した後は彼女が大好きなおっぱい洗いを風呂場でしてあげた。

布団でぴったりと引っ付いて離れない由紀子が愛おしかった。なのに亜紀の全身で泣いてるような顔を思い出してしまった。深夜と言うのに呼び鈴を鳴らす音がした。

用心深く出てみると美麗だった。由紀子の了承を得て部屋にいれてあげた。

「おめえは安らぎたかここで。俺たちは自分のことしか考えてなかった。由紀子をお前を寝取る最悪な女だったとも考えた。だがお前の顔が前とは違うな。完敗だ」と言った後続けて

「たまにでいいから遊びに来てくれ。あんだけお前のこと好きだった亜紀と紫が死んじまう。それだけ言いに来たんだ」振り向いて由紀子の顔を見るとOKらしきサインを出していた。それを見て少し悲しくなったが了承した。

「ただし由紀子も一緒だ」と条件を付けた。それで今から行くぞと更に付け足した。もう深夜0時半だったが秋葉からならすぐだ。NSXを駆って我が家に向かった。紫にはLINEしといたのですぐに入口に駆け寄って来た。

ちゃんと亜紀は寝かしつけてくれていたかと聞くと。多少盛っちゃったので朝まで起きないと思いますって紫お前… 由紀子ももう寝て欲しいんだが俺のベッドに、と言いかけると全裸の美麗が立っていた。

「前に断って悪かったな。分かってなかった。ずっとヤりたがってたお前を断っちまった。だからせめてこの姿だけでも覚えておいてくれ」紫は泣きながら聞いていた。そしてするするとスウェットを全部脱いだ。それからお飾りの下着も取った。

「わたしはいつでもいいと言ってましたからね。先生の意気地なし!」そういうと美麗と一緒に脱衣場に向かった。

「愛されてますね、元山先生」由紀子の言葉に、ああ、とだけ答え黙った。

その後脱衣場に行って紫と交渉した。二人で由紀子と部屋で寝て絶対に部屋から出すなと。絶対だ。頭のいい紫はすぐ気が付いてくれた。私は使ってない5つ目の部屋で寝るからと言って紫と由紀子が入って行くのを見届けると寝室に向かった。ここには亜紀しか居なかったので亜紀&美麗の部屋に行くと美麗が寝るところだった。なんだお前と今にも声を出しそうだったので口を押えベッドに押し倒しながらキスをした。

「誰かの後とかさすがに嫌だぞ」という美麗の言葉を無視して下着を乱暴に剥ぎ取り愛撫をした。美しい乳房を触りキスする。首筋やお腹にもキスをした頃には美麗は完全に受け入れてくれた。今まで感じたことのないほど興奮していた。アソコやクリトリスに指を這わせ両手を下に下げてもらった。身体を密着させ腰を振る。乳房を優しく触りながらキスをしする。美麗の息は相当荒い。腕立て伏せ体制になり優しくあそこに入って行くあっぅと言いながら苦痛で美麗の顔が歪んでいる。ごめんなと言いながら乳房を舐め続けると愛液が溢れて来たのでもっと深くゆっくり差した。腰を動かすと声を出して痛がったが果てそうな感じもあったのでもっと揺らして絶頂に達した。直後私は射精した。

今日風呂三回目なんだがという美麗。でも気持ち良さそうなので乳房を弄りながら夜景を見た。

「嫌だったか美麗」と聞くと目をとろんとさせながら首を振ったのでその姿がかわいくて洗い場で二回戦目をした。

「でもよ、今すぐ帰らないと気付かれるぞ由紀子に」と聞くので構わないと伝えた。ハーレム王を舐めてくれるなとも言った。だが一緒に寝てあげることは流石にできないのは本当にごめんなとも伝えた。


個人部屋でベッドに就きながら毎日これだと死にかねないのでたまに来ることにしようと思った。

翌朝由紀子と紫を学校に届けると会社の向かった。

「社長、魔法少女四人のうち二人と寝ました。ここ数日でですから超ハイペースです」報告義務として伝えた。

「やっとかね。私から見るとかなり遅いよ」社長の返事に絶句しつつ続けた。

「今週中に他の二人ともする予定です。亜紀も含めて」社長は頷いた。

「天国のような状況って誰もが思うかもしれないですがわりと地獄でした。亜紀一人を愛したかったんですがみんな積極的で断れませんでした」事実を伝えた。ふむと社長は考えた後に言った。

「それが真実かもしれません。歴史上一夫一婦制の生き物ですからね。社会が変化してもこれは基本変わっていません。ですがだからって逆らっちゃいけないということにはなりません。法律で重婚できないとか枷がありますが法律などたかが後付けです。皆を好きとはっきり決めた今なら逃げ出さなくてもいいと思います。全員が付いてきてくれる保証もありませんが人類の可能性を広げるのはどうでしょうか」

「お言葉ですがハーレムは過去王族や将軍のような権力ある人はやっています。人類視点はどうなんでしょうか」それは違うよと社長は振り向きながら言った。

「あれは基本通い婚なんです。他の側室にはあまりわからないようにしてね。君のは野生動物のようなハーレムです紛れもなく。今あなたは浮気ではなく本気で四人を愛そうとしている。だから困難を乗り越えてやる価値があると私は思っていますよ」


由紀子が学校から来た。彼女が今の私が抱きたいNo.1だ。姿を遠目から見掛けただけで反応してしまう。由紀子も相当意識はしているようで以前とは全然違う。だけど付き合ってすぐに美麗を抱いたことへの罪悪感は半端ない。だから苦手なポーカーフェイスを貫こう。いずれ嘘を付かなくていい日が来るまで。

「先生、ここ主語と動詞の間が離れているので読みにくいですね」由紀子が聞いて来たので

「受験英語はわざと難しい文章出す傾向にあるから我慢して欲しい。解いていくうちに慣れると思う」

そんなことより今日はイービル一体だけだから向こうの班に任せたんだ。良かったら夜早めにと言ってる最中にキスされた。

戦闘前に「美麗さんどうでした」紫が直球で聞いて来た。

「そんなことの感想言えるか馬鹿」と美麗言ったが嬉しそうなのは一目瞭然だった。問題は亜紀が後回しになっちまったことだと言った。紫も後回しですけどねと答えた。

亜紀は追い詰められていた。わたしと将来一緒になりたいと彼は言っていたのに振ることが出来ない秀樹さんのために美麗ちゃんと紫ちゃんを受け入れた。由紀子さんは二人みたいに前面に秀樹さんへの想いを出していなかったので油断していた。どうしてこうも上手くいかないのだろう… そもそもハーレム生活って嫉妬や憎悪しか産まないということも学んだ。

「亜紀なにしてんだ馬鹿!」美麗ちゃんの罵声が飛んだ。敵の攻撃が強いんだ。シールドを張り防御した。だがメカ怪獣のドリルが亜紀の結界を貫いた。負傷した亜紀は真っ逆さまに落ちて行った。

『斬鬼滅殺アルティメット!!!』紫の新技はメカイービルに草刈り刀のように回りながら飛んで行き切り裂き身体を抉った。美麗は空中で亜紀を捕まえなんとかことなきを得た。


「よくやった美麗くん今から急いで救護室へ行くので結界と変身解きますよ」社長は結界を解いた。

救護車は既に来ていて急いで亜紀を乗せて会社に向かった。

亜紀がやられた。急いできて欲しいという社長からの連絡があり由紀子と向かった。到着すると酸素マスクを付けた亜紀が横たわっていた。皆でそれを見ていたがICUに移すと言うことで見送るしかなかった。

「怪我はたいしたことないんだ。本人の動揺が酷いので一人だけ入ってくれないかな」社長がそう言ったので手を上げた。

起きるまでずっと居てあげようと思った。亜紀には悲しい思いをさせすぎた。ずっと一緒に居たいと願った女の子だったにもかかわらず。私は深夜三時を過ぎたころ寝てしまったようだが小さな声で呼んでいる気がしたので亜紀を見るとうっすらと目を開けていた。何も言わず手を握った。振り払われるかと思ったがそうされなかった。キスをしてくれと言われ従うままにした。どれほど言い訳しても亜紀は許さないだろう。いっそこの間彼女の手に掛かり死んでしまえば良かったと思った。

「ありがとう。傍にずっと居てくれて」私は頷いた。私から掛ける言葉はなくその後は黙っていた。

「帰ってきてお願いです」思いがけない言葉でしばらく黙っていたが美麗へ言った言葉と同じそれを口にした。「由紀子と一緒でいいなら」と。













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