決戦レインボーブリッジ
新たな敵が東京湾からやってきた。以前捕獲しようとしたイービルだ。しかし問題は7体居るということだった。最近のイービルは魔法少女を捕まえようとしない。私の煽りが効いたのかもしれない。ということは私を標的にしてくるかも知れない。ただの嫉妬だ。
「4体7で戦う。紫と美麗は出来るだけ引き付けて二体以上をを一撃で倒したい。亜紀は体力削ったあとならウェディングアイルでトドメを差せるので」なるべく長く宙に居て欲しい。ホーリーエクスプロージョンもあまり使わなくていい。私は苦戦してる時だけミリオンスターを使用して退く。由紀子はライフル攻撃のあと火力不足なら対戦車砲で攻撃。以上が作戦のあらましだ。では私が結界作るので行ってくれ。
紫は右の手で拳を握り左手は左太ももに置いた。右脚は地に付いていた。その後起立すると前よりも薄い光に包まれて両手両足を開いていた。かなり際どいポーズだが水色のワンピース水着に包まれ刀を持つ右腕を大きく空にかざし変身した。アレエロくないかと美麗が言ったが戦闘中なので答えなかった。
由紀子はライフルを高々と両腕で持ち上げてから敵を狙うようなポーズから両手を後ろに回し走り出すと全裸になり光が彼女を包んだ。身体を完全に開くと白いくのいちに変身した。これもやばくねえかと美麗が言ったので今度は頷いた。んじゃ行ってくるといい美麗はいつもの変身バンクを披露したがピンクのレオタードと翼を付けて登場した。これもエロいと私は声に出して言った。
「わたしはこれまでと同じですががっかりしないでくださいね」と言って亜紀がいつもの変身をした。これは変えて欲しくなかったので私は何度も頷いた。
それぞれ倒すべき相手と対峙する少女たち。
亜紀はフラワーハレーションで敵を削りつつ三体を一か所に集める動きをしていた。美麗も通常ライトニングアタックで魔法力の消耗を防ぐ。逃げようとする敵を亜紀はホーリーエクスプロージョンで威嚇し徐々に追い詰めていく。完全に三体が一直線になったところで美麗は満を持してライトニングアタックフルパワーを三体に浴びせ殲滅した。
同時刻では紫と由紀子は苦戦していた。レジェンドスナイプ弾幕を張るが敵はばらばらだった。数を減らすため紫はセグメンテーションを放ち一体を斃すが魔法力はかなり使ってしまった。まだ三体居る。由紀子は対戦車ミサイルを放つが練習不足もあり当たらない。苦しくなった紫ははW斬鬼滅殺を放ったが射程が遠すぎ躱されてしまった。『バトルミサイル!!』由紀子の戦車砲もようやく当たったが狙いが悪いので斃せない。追い詰められた紫は新必殺技を繰り出そうとしたところ
「頑張ったね後は任せて」と亜紀と美麗が援軍として来た。
『ライドザライトニング!!!』美麗が一体撃破。進退窮まったイービルは火焔ビーム攻撃を繰り出すが『固有結界!』亜紀には傷一つ付けられない。二体が並んだところで『ウェディング・アイル!!』敵へ一直線に結界ごと進む亜紀を止めるものは居ない。二体を同時に貫き決着が付いた。
「皆さんよくやりました。作戦成功です。七体倒したことに誇りをもってください」と私が言ったが紫は納得していない。
「紫、戦闘にはいろいろある。亜紀が三体を早く斃せるよう動いたことで時間の節約をし紫の援護に行けた。この時点で勝ち確だったのだから。昔見たく全部背負い込むことはないんだぞ」紫は唇を噛みしめる。「わたしが不甲斐ないから紫に力を出させてあげることが出来なかったんです」由紀子が謝罪をしても紫は黙ったままだ。美麗のげんこつが紫に落ちた。いつも同じ場所なので倒れてしまった。
「そんなことないですよ」ってパートナーに言える人間に成れ。いつまで経っても小さいままでいるな。と美麗がアドバイスした。
わたしは紫を抱っこして頭を撫でた。何かが大きくなってること以外は完璧なフォローだろう。
「元山先生、わたし独り暮らしします」由紀子が唐突に言った。「今まで誰かに頼ってしまうことが多かった、その甘えを絶ち切りたいと思います」
何故か私に三人の彼女の視線が集まった。今回は完全に無罪ですよ私…
「まず親御さんを説得するっていう難関がありますね。でもトライすることはいいと思います」と亜紀が言った。
「俺は不登校だから何しても放任だけどお嬢様がやってみるのはいいかもな」美麗が後押しする。
「良いことかどうかは置いておいて自分の意志で動くことは今後に繋がると思うよ」何故かまだ彼女たちの視線が冷たい…
「真面目な話時間なんてあっという間に過ぎていくんだよ。その大半は流されるだけで自分で決断とかは殆どない。試したいことがあるならいいことだと思う。だけど由紀子は名門校で生徒会長まで務めた人間だ。学校との両立をきちんと考えてね。彼氏だって出来るかもだしね」良いこと言ったのに更に彼女たちの目が冷たくなったのはなんだろう...
マンションで紫たち下ろし由紀子を送っていく。
「元山先生には酷いこといろいろ言っておいて自分が一番役立たずです。すみませんでした」
「気にしてないけどね。三又男だからどんなに罵倒されても仕方がないし。とにかく私が悪いじゃなくてあいつが悪いって思った方がいいよ。能天気で楽なのでうつにはならない」実体験だった。
「学校と会社考えたらJR沿いがいいかな。かなり遠いのに毎日のように来てくれてるだけで感謝してる」
「で由紀子とは上手く行ってんのか」美麗が冷たい…
「そういう関係ではないんだよね」亜紀が疑ってる…
「由紀子先輩はおススメだよ。めちゃめちゃかわいくて押しに弱そうってもう神属性」紫…
「なんとか親御さんを説得し続けたら独り暮らしOKもらったらしいよ。みんな引っ越し手伝ってあげてね」秀樹さんは行ってあげないんですかと亜紀に聞かれたので更に信用無くすから行かないと答えた。
結局皆を送るから手伝うはめになった。タンクトップでやってたので紫の視線が熱い。筋肉なんて引っ越しくらいしか役にたたないぞ。
2DKだが広くていい部屋だった。最初の亜紀の部屋思い出すな。
「皆さん休憩してくださいね。コーヒーやジュース買ってあるので好きなの選んでください」
「お前ここにも通うのかやっぱり」美麗が酷い言い方してくる。迎えとかあるけど当然中に入ることはないし、由紀子は真面目で私のこと嫌ってるからないよ。
「秀樹さんが嫌われてるとか感じたことないですね」亜紀が言う。
「むしろ好感度MAXに近いですよ。押してみてください」紫の言い方はなんかいじめに近い。
今日は魔物は出ないので早く帰ってこの間戦闘があった海風公園に行って夜景を見た。
我が家とは向いてる方向が違うので趣がある。東京タワーが綺麗だ。
「この公園お台場海浜公園にも繋がってるのわりと広かったりします」カニを釣りながら言った。
夕飯は珍しくこの近所の赤いファミレスで取ることにした。
仕事のあと由紀子を送って行ったのだがなんと部屋でお茶していかないかと誘われた。彼女たちの信頼が本当に低いので無理ですと断ると紫に連絡を取って了解いただきましたってにこにこ言ってる。
「ダイニング広くてくつろげるね」私は無難なことだけ話すことにした。
「そんなに荷物ないのでワンルームでも良かったんですがなんかここが気に入ってしまいまして」由紀子は嬉しそうだった。お茶を飲んで帰ろうとするとまだいいんじゃないですかと由紀子が言った。
「あのですね。三又男というこで信用は限りなく0なんです私」それが由紀子みたいなかわいい子のとこに長時間居たとなるととんでもない疑惑の目が待ってるんですよ。
「かわいくないですって別に。それはそうと天国みたいな生活と思いきやけっこうというか相当大変なんですね」という訳で帰りますと言ってマンションに急いだ。
ただいまーと言ったらリビングに集合してた彼女たちが驚いた顔でこちらを見てる。
「なんでこんな早いんだよ。もっと居てやれよ」美麗さん?
「今日はご飯も食べたので急ぐことなかったんですよ」亜紀…
「こんなチャンス逃すなんてへたれですね。口説く気あるんですか」紫さん、それはないよ?
風呂入ると言って若干怒りながら風呂場に向かった。身体を洗って湯舟に浸かりながら
「三人はものすごくかわいいけどいろいろなことですごく気を遣うしなんだか府に落ちない」ジェットと電気マッサージのボタン押しながら不貞腐れていた。
すると自動扉が開いて三人がいっぺんに入って来た。裸を見ないよう外を眺めた。
「散々見ておいて今更だぞお前」そうなんだけどさ
「三人揃うとなんか悪乗りしたくなっちゃって、秀樹さんごめんなさい」亜紀は女神
「身体洗いたくてうずうずしてますか先生」紫さあ…
さて出るかと言って立ち上がる。がっちりタオルでナニをガードしながら。そして三人分の裸はきっちり見て置いた。
会社では由紀子の頼みで対洗車砲の魔法版の完成を急いでいた。軍事兵器を魔法少女がそのまま使えるとは思えないが自立飛行できる砲弾をイービルに使えれば大変な戦力強化になる。この間の対7戦ではほとんど機能しなかったが確実に練習では制度が上がっていた。問題があるとすれば由紀子の変身を毎回見なければならないことだ。新変身は亜紀に劣らないエロさだったからだ。またこの間のような多数イービルは出て来るであろう。そして社長は四人以上魔法少女を増やすことに極めて強く反対している。仲間割れを既に経験してるのでなんとなくは分かる。
明日豊洲に攻め入るのは五体以上が確定している。私を戦力いれたとしてもまた自分たちと五分かそれ以上を斃して殲滅しなければならない。この二日間でどれだけ由紀子を強化できるかが勝敗に大きく影響すると思われるので今夜は例外的に由紀子の家に泊まってアドバイスすることになった。もちろん我が家の三人にはそれぞれ許可を取っている。紫からは応援メッセージをもらったが...




