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ウエディング・アイル

由紀子を拾うと錦糸町から首都高に乗り現場の新宿都庁へと急いだ。

あんなことをしてしまったからか紫は大人しかった。当たり前のことではあった。あれは殺人未遂だったのだ。私の技は紫のセグメンテーションを防ぐために特化したものだった。細分化される分通常の斬鬼よりは一点に於ける破壊力は下がる。同時に強度も下がるので数量が圧倒的に勝るミリオンスターには負けるのだ。

亜紀、美麗が既に待機していたのでフォーメーションを発表した。

「紫、由紀子が前衛で敵に細かくダメージを与える。二割程度削ったところで退却。亜紀が固有を叩きこむ。以上だ」

「おい、俺はどうすんだよ最強クラスなんだろこいつは。もう平気だから出してくれ」美麗の気持ちはわかるが無視した。

早速亜紀が結界を張ろうとしてたので紫にやるよう命じた。結界張りを雑魚の仕事だと勘違いしてる紫は不満そうだった。

「おい亜紀がメインって何なんだよ。言っちゃ悪いが高火力攻撃は持ってないぞあいつは」隣に待機させた美麗がそう言ったので黙って見てればいいと伝えた。今回の敵は敵意剥き出しで亜紀を捕まえようとはして居なかった。その代わり危険なビームと炎を吐き出していた。二人は攻撃を避けながら固有は使わない通常攻撃で敵の体力を削ろうとしたがあまり上手く行ってるようには見えなかった。

『W斬鬼滅殺!!』『レジェンドスナイプ!!』同時攻撃で脚を狙い敵の機動力を奪った。

「紫は撤退、由紀子はそのまま弾幕を張ることに集中しろ」帰って来た紫を私の横に着かせた。

時間は10分を経過していたので由紀子に撤退命令を出した。これで超怪獣イービルと亜紀の一対一だ。

フラワーエクスプロージョンで牽制しつつ亜紀は敵と距離を詰める。イービルは恐怖を感じ大きな炎を吐き出した。ここからが亜紀の真骨頂だ。

『固有結界!!』亜紀の周りに紫色の大きなシールドのような結界が張られ軽々と炎を打ち消す。『ウエディング・アイル!!!』怪獣イービルへと一直線に伸びた道を亜紀は進み結界とともに突き破って行った。イービルは木っ端微塵に砕け散った。

思えば亜紀は一人で結界を作り固有を持っていなかった頃でも敵を殲滅させていた。長時間戦闘が可能なのは尽きない膨大な魔法力があったからだ。それを今夜のように攻撃に特化させたらこの程度の相手が亜紀に歯が立つわけが無かった。二人の元エースは呆然と見ていた。


もう時刻は午前二時を回っていたので全員を私の家に集めた。

早くみんなお風呂入って寝てください。四人なら余裕でいっぺんに入れるぞ。

亜紀だけ首を振って私の横に居て腕組みをしてくれていた。豊かな胸が当たって気持ち良かった。

「大役がこなせてホッとしています。秀樹さんのアドバイスがなかったら無理でした」と亜紀が言うので「あれは亜紀の実力だ。紫と美麗の派手な攻撃技を見ていて忘れていたが、思えば他のメンバーに結界を作らせても脆弱なものしか出来なかった。元々亜紀の魔法力がずば抜けていたんだ。社長と亡くなったご両親はそれを知っていたから亜紀を幼い頃から英才教育していたんだろう。あんなエッチな変身ができることは知らなかっただろうが…」亜紀は頷きかけたがエッチな?の部分が引っかかったようで考えてる。

「ずっと亜紀を見てる。他のメンバーが入っても。最初から好きだった」自然に亜紀にキスしてた。


「お風呂上がりました。ありがとうございました」と頭を下げる紫。我々の態度を怪しんでいた。

「やっちゃったんですね。おめでとうございます!」私と亜紀は慌てて否定した。

「だいたいお前はエロすぎるんだよ。どこで買ったんだあの手錠」と聞くとド〇キと答えたので納得仕掛けたがこの見た目で18禁コーナー入れるのかと疑問に思った。が、すぐに答えが分かった。変身して行っているのだ。

「紫と会長は明日学校休みますから今夜は贅沢なプレイを楽しめますね!」と言っていたら風呂から出た美麗が頭をげんこつで殴った。以前と同じ場所だったので紫はばたりと倒れた。

「こいつが一番やべえんだよ。普通女からあんなにヤろうとするもんかよ」美麗の言葉で紫が立ち上がった。

「好きだからです。美麗先輩はあんなに大きくなってる元山先生になんでヤらせてあげないんです」と猛反論していた。美麗は顔を真っ赤にさせながら私に聞いて来た。

「お前は俺とやりたいのかよ」というので即答ではいと答えた。亜紀はこういったやりとりを微笑ましく見ていた。まるでお母さんと言いかけてやめといた。

皆を四人ベッドに寝かしつけたので自分の部屋に戻った。皆が寝静まったのを確認した後鍵を閉めて魔法少女変身動画(編集済み)を眺めて一人で致すつもりだった。亜紀が一番いいが紫も捨てがたい。セパレートのロリ衣装はかなりそそる。今日は紫で抜こうと思ってたら鍵を開ける音がしてぎょっとして振り向くと紫だった。

「いろいろと謝罪に来たんですがそれでいいですかね慰謝料」慌てて動画を閉じて今のは皆の変身に何か無駄がないかどうかとかいろいろとチェックしただけだからね。とバレバレの嘘を付いた。

「もう一度二人で見ましょうそれ」エロ親父が二人に増えた。

「亜紀さんとかもろ見えだし由紀子会長も限りなくエッチですね。放送禁止ですよコレ」ほんとに紫の言う通りで検閲されたらアウト感が凄かった。

「でもわたしで抜こうと思ってくれたんですね。嬉しいです」紫は腕を組んで来たが何も当たらなかった。でもなにも無いのに物凄く興奮する。旅行やこの間のこともあって一番反応してしまうのだった。

「以前のわたしは恋敵をやっつけて元山先生を奪い取ろうとしていましたが今夜の亜紀さん見てあきらめました。あれは先生への愛が生んだ技ですよね。勝てっこないですあんなのに」紫は静かに涙を流した。その姿を見てやりきれない気持ちになった。パジャマの下に手を伸ばしながら紫にキスをした。上半身スポブラ、下はパンツだけになってもらいベッドに寝かせた。スポブラを少しずらしぽっちが見えたので優しく触った。うっ、と言いながら紫は快感に耐える。スポブラを完全に下げその小さな蕾を舐めた。白いパンツに手を入れ筋を辿ってクリトリスを探し当てごく軽く撫でた。大事なところを傷つけないよう指で何度も触れると紫はイってしまった。

「先生またこんなに大きくなってて」まだ息が整わないのに紫が言ってきた。

「美麗には寸止め野郎と言って蔑まれてる」正直に私は言った。

「答えを聞かせてください。わたしの提案は魅力的だったんですよね」私は黙った。

答えは既に出ているんだった。亜紀と美麗よりこの子が一番好きって。そうできたらどんなに良いだろうかと思う。でも欲張りになってしまった私は亜紀と美麗も絶対に捨てない。単純に二対一なら二を選ぶって。鬼畜なのはいつでも私だった。

ほぼ答えが分かりましたのでリビングで会議して来ますね、お風呂入った後で。私だけ寝ることにした。


「お前風呂入ってたのか紫。居ないから心配したぞ」この美麗先輩と言う人は本当にいい意味で単純馬鹿ないい人だ。この間殺そうとした私にも本気で心配してくれるほど。

「眺めがいいから本当に気持ちいいよねここのお風呂」この亜紀先輩は先生の正妻的な存在だ。今日の戦闘で見たのは凄みではなく強い愛だった。だからこの人を彼が手放すことは絶対にない。

「紫、明日休みになったからって浮かれてちゃダメよ」当たり障りのないことしか言えないうちの生徒会長は不器用だ。私の恋を応援するようなことをたびたび言ってくる。アイドルにも負けない愛くるしい顔なのに存在感が薄いのはそのせいだ。あなたもまた元山ハーレムに加わりたいのはみえみえなんですよ。

気が付くとわたしは涙を流していた。今までで一番純粋な涙かも知れない。

「お前どうしたんだ。なんか怖いことでもあったのか」美麗先輩が聞いてくるので頷いた。

「幸せなのに怖いんです。お二人が羨ましくて涙がでちゃった」正直にわたしはそう言った。


麦芽は眠くなる作用があるのでいいらしいですよと言いながら亜紀先輩がミロを皆に振る舞ってくださった。

「この間の美麗先輩とのこと本当に申し訳ありませんでした。その他にも度々の非礼を含めてお詫びいたします」土下座でわたしは謝った。

「済んだことは気にしねえしもういいぞ。それより亜紀に喧嘩売ってたら確実に死んだぞお前」美麗先輩の言ったことは当たっている。亜紀先輩は覚悟を決めたら躊躇うことはないだろうから。

しばらく皆黙っていたが美麗先輩が切り出した。

「紫は一人暮らししろ。お前の性格知ってる両親は止められないだろ、お前が言い出したことを。俺ら一日5万は楽に稼いでるし金銭的な問題はないしな。そこであいつと逢うことに文句は言わねえから。亜紀もそれでいいだろ」亜紀先輩はこくりと頷いてわたしを見た。聖母ですかあなたは。

「ここからは隔離されちゃうんですね。わかりました」元山先生の気持ちは確かめたので分かってるけどあなた方が居なかったらただの性欲処理係りにされちゃうかも知れない。そう思うとまた泣けてきた。

「みなさんちょっと酷くないですか?紫の気持ち分かっててここではなく一人暮らしって。いいですか、女子中学生二人が成人男子と一緒いることだって全然ダメなことなんですからね」会長が抗議してくれましたが三人目には紫はきっとなれないのです。だから一人暮らしがいいと伝えた。会長さん、あなたにも都合いいことなんですよ。

「今日はどうせ休みですから勉強しましょう。もう高等部の分もわりと進めてますので由紀子会長でも教えられますよ」

















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