表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/37

その22

「ブブブ.ザ.デーモン」の名前の由来と、お祭りステージに出る出演者のこと。


お店でお祭りが始まるのを待っていると、スタッフの方がお祭りのタイムスケジュールを持って来てくれた。

のりと一緒に見てみると、お祭り会場の案内図や、ステージイベントの順番など、色々な情報がぎっしり。

「ブブブ.ザ.デーモン」と「ヒグマタイガー」の出番は、昼の1時からと3時からの2回。

のりのパパさん達、大変そう。

「あ、そうそう…ねえ、のり。」

「ん?何?」

「あのさ、ずっと気になってたんだけどね…パパさんのリングネーム…なんで、ブブブ.ザ.デーモンなの?」

「あ〜…それね…うちのパパ、実は(おなら出過ぎ病)なの…。」

「へ?おなら出過ぎ病?」

「そう、不治の病なんだって…。」

「え?嘘!」

「ほぼ、ホント!」

「ほぼ、ホントって何?どういうこと?」

「あ〜…なんかね、うちのパパ、家でもどこでもしょっちゅうおならしちゃうの…それでね、あんまり出るから、一度ちゃんとお医者さんに診せた方がいいんじゃない?ってなったんだよね…でね、会社の健康診断の時に、お医者さんに聞いてみたんだって…そしたら、あっさり問題ないですって…それより血糖値がちょっと高めで…なんて、言われたんだって…。」

「そ…そうなんだあ…。」

のりのパパさんのリングネームには、ちゃんとそういうのがあったんだあ。

「えっ!嘘っ!えっ!マジで?」

のりのママさんが急に驚いている。

「何?どしたの?ママ。」

のりが聞くと、「ごめん、のり、優馬、めるちゃん…ママ、2時からちょっとステージ見に行っていい?」と。

「うん、いいけど…何?なんかそんなに見たい人出るの?」

「そう!出るの!出るの!あんた達は知らないと思うけど、ママが若い頃、(ニャンズナ)ってビジュアル系バンドがいてね、まあ、結局は一発屋だったんだけど…そのヴォーカルのイズムが出るんだって!ヒット曲の「とろけちゃう愛!」歌うって…。」

「えっ?どれどれ!」

のりと優馬君と3人で、慌ててタイムスケジュールに目をやると、確かに2時からの30分「元ニャンズナのイズム登場」と書いてある。

その下に「大ヒット曲!とろけちゃう愛、熱唱!」とも。

のりのママさん、当時、ニャンズナの大ファンだったんだって。

バンドはわりとすぐに解散しちゃった様だけど、カリスマ的な人気のヴォーカルのイズムは、1人で活動を続けているらしい。

随分前に、サスペンスドラマで始まって5分ぐらいで、すぐ殺されちゃう役で俳優として出てたとも、のりのママさんから教えてもらった。

「へ〜え…。」なんて言いながら、続けてタイムスケジュールを見ていくと…。

「双子座の女でお馴染みの波川なみかわケンイチのそっくりさん、モノマネ芸人なによ!ケンイチショー!」だの、「演歌界の重鎮、カモメ大三郎の一番弟子、小カモメ大作歌謡ショー!」だの、「漫才日本一を決めるザイマンで、過去5年間準決勝まで経験したわんわんコンクールによる爆笑ステージ!」だの…。

結構、色んなのをやるみたい。

ちょっとだけ、「なによ!ケンイチ」が見たいなあと思った。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ