その2
お昼休み、めるのお弁当が…。
そこから始まる、のりとめるのお話です。
「ねえ、める〜…どうしたの?そのお弁当…。」
「あ、これ?」
「そう、それ!ブロッコリーにサラダチキンに茹で玉子…って、なんかマッチョのお弁当みたいだけど…。」
「ああ、うん、そ、そうなんだ〜…って、べ、別にマッチョ目指してる訳じゃないんだけどね…そ、その、ちょっとその、ダイエット…と思って…へへへ。」
「えっ!める、ダイエット?えっ!ちょちょ、やめなって!ダイエットなんてさ〜!」
「えっ?なんで?だって、痩せたいから…。」
「わかるよ!わかる!痩せたいって気持ち!でもさ、最初からダイエットってんじゃなく、まだやり始めなんだから、せめて中エットか、小エットにしておきなって!」
「は?」
「いや、だから〜…始めっから大じゃなくて、まずは押さえて中か小エットにした方がいいって話よ!ねっ!いくらすぐさま痩せたいからってさ、急に食事の量減らしすぎたり、急に走ったり、腹筋や腕立て伏せやスクワットしたりって、激しい運動しちゃうとさ、体だけじゃなく、心にもすげえ負担かかっちゃうからさ…そうなったら、す〜ぐお腹空いちゃって、始める前よりも体重増えちゃう危険性もはらんでる訳だからさ…だからこそ、最初は軽めの小…そうだね、小エットぐらいから始めるのが、ベストなんじゃない?長く続けるんなら、やっぱ小エットがいいよ!あたしなら、いきなり大はやんないもん!無理だし、続かないの目に見えてるから…だからさ、めるも、いきなりそういうお弁当じゃなく、いつもよりちょっと少なめ程度の小エットからにしなよ!ねっ!後でお腹空いて倒れちゃったら大変でしょ?ねっ!」
私は顔を伏せ、笑うのを必死に堪えるので精一杯だった。
のり…ダイエットのこと、大きいエットだと思ってるんだね。
大きいエットだから、ダイエットって…ふふふふふ…大喜利か?
ああ、なんだろ?
好きだ〜!のり。
私、やっぱ、のりのこと大好きだわ〜!
だから、そうだね。
のりが言うとおりに、まずは「小エット」から始めた方がいいね。
そうだね。
そうするね。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。お話は緩やかにまだ続きますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。