その18
人生初の売り子のバイトをすることになっためる。のりと別れた後、売り子として目立つ何かを探し求めて寄った近所の100円ショップで…
のりと別れた後、私は近所の100円ショップに寄った。
明日と明後日の人生初バイトだから、髪型をちょっと工夫しようと考えたから。
普通のよくあるスーパーのレジとか、コンビニのとかのバイトだったら、別にこんな事考えなかったと思う。
だけど、明日は「売り子」だもん!
「販売員」だもん!
より目立つ感じの方がいいんじゃないか?
目立つ方が沢山売れるんじゃないか?
なんて思った。
ふんふんと鼻歌混じりのちょっぴりテンション高めで、店内を見て回っていると、不意に後ろから声をかけられた。
「山田さん!どうしたの?すんごい上機嫌で。」
振り返ると、そこに亀梨君と鶴崎君。
びっくりして、一瞬声が出なくなった。
「なんか探し物?良かったら一緒に探すよ!」なんて、亀梨君。
優し過ぎる。
一旦、大きく深呼吸をすると、「あのね…実は…。」と、わざわざここへ寄った理由なんかをペラペラと話してしまった。
すると…
「へ〜…じゃあ、俺らもちょっと行ってみようかな。」って亀梨君。
「じゃあ、俺、動画撮って、ニュックニャックにあげていいかなあ?」と鶴崎君。
きゃあああああああ〜〜〜〜!
嬉し〜〜〜〜!
嬉し過ぎ〜〜〜〜!
あまりの嬉しい申し出に、すぐさまその場でのりに電話した。
ニャインじゃなくて、電話にしちゃった。
のりにこうこうこうで、こうなって、ああなって…と、説明すると、電話口でのり、絶叫してたな。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。お話はまだ続きますので、引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。