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その11

前回の続きです。

「…いいんじゃない?」

「え?」

「のり、そのまんまでいいと思う…。」

「…ん…。」

「だってさ…あたしも、そういう時あるよ、普通に。」

「え?だって…めるは亀梨君…。」

「いや、そうだの…そうなんだけどさ、基本、っつったらおかしいかもしれないけどね…基本は亀梨君なのよ、基本っつうか、あたしの中の今のところの暫定1位は…でも、家でテレビ見てる時とか、ドラマの誰それ役のあの人カッコ良くて好き!とか、アニメのあのキャラが好き!とかさ、後、道ですれ違った人素敵!とか、あるある!もう、数え切れないぐらい、いっぱいよ!」

「…そう?」

「うん!だから、のり、そんなに悩むことないよ!って思うけど、多分、のりの中の、なんつうか常識…ってのか…う〜ん、ちょっと違うか…え〜と…あ、そうそう、固定観念ってのか、そういうのがきっと邪魔してるってのか、のりの心の中で、のりのことを強く咎めてる感じなんじゃない?別にさ、告白してないんだよねえ…確かさ…だったら、余計、のりの頭の中での葛藤ってのか、そういう戦い…ってほどじゃないか…う〜ん…上手く言えないけど…小競り合い?そうだ!そうそう、のりの脳内か、心の中で(こうじゃなきゃダメだ派)と、(好きにさせてよ派)がさ、争ってんだよ!でもね、こうじゃなきゃダメ派の固定観念はさ、決して悪いもんって訳でもないんだろうけど…ほら、よく言うじゃない?過ぎたるは及ばざるが如しってさ…だから、強すぎるのも考えもんだよねってことで…う〜ん…途中から自分で何喋ってるか、ちょっとわかんなくなってきちゃったけど…結局、あたしが言いたいのは、その都度その都度好きな人がちょろちょろ替わったとしても、それは全然気にする必要もないし、ダメなことじゃないよってこと!あ、でも、ちゃんと付き合ってる人とかがいた場合は…う〜ん…相手に若干後ろめたい気持ちになるだろうけど…それはさ、口に出さなきゃいい話だと思うから…別に相手のことを裏切ってるとかって、大袈裟な感じじゃないと思うんだよね…好きな人は1人しかダメって法律がある訳じゃなし…心に秘めてたらいいだけだから…だってね、人を好きになっちゃう気持ちって、誰にも止められないものねえ…自然にってのか、急に、突然、湧いてくるんだもんねえ…温泉が噴き出す間欠泉みたいな感じ…わかる?間欠泉!ちょっとわかりづらかったかなあ?だったら、ごめ〜ん!話、終わり!」

「…ありがとう…める…めるの話聞いてたら、気持ちが随分楽になった感じ…そうだよねえ、誰かを好きになっちゃうって気持ち、止められないよねえ…間欠泉…そっか、間欠泉…ねえ…間欠せ…。」

「も、もう、その辺でいいんじゃないかなあ…間欠泉は…。」

するとその時…。

「間欠泉?間欠泉がどうかしたの?観に行ったの?」なんて、亀梨君と鶴崎君が私達の傍に来るもんだから…。

「きゃっ!」と悲鳴に近い声を出したのりは、ぎゅっと目を瞑り、同時に咄嗟に両手で顔を隠した。

私は「なんでこういうタイミングで現れるかねえ。」と、亀梨君の表情を気にしながら思った。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました♪お話はまだ続きますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。

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