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7話 ミーシアの魔法練習2

うん。サブタイトルと本文の内容が一致しないのは知っていますが、作者はそういう人間なのだと思ってあきらめてください。

 さーてと、キメラ化した獣人達はシーラに任せて、俺はミーシアの所まで来た。理由はもちろん、暇だったからだ。宿では獣人、ギルドでは微妙な雰囲気になるし、街を見て回ったりも面倒くさい。と、いうことで消去法でミーシアの所に来たわけだが、、、

 

「何やってんの?」


さーてと、黒川は相変わらず寝ている。ミーシアは魔力切れ寸前で気絶しかけてる。そんで俺たちの前にはクソデッカイウォーターボール!やったね!ウォーターボール習得だ!


「じゃねぇよ!?なんだよこれ!おい、ミーシア!魔法解除しろ!おーい!ミーシア!おい!」


しかし、反応はなく、うつろな目をしている。非常にまずい。

魔力を練っている段階ならまだよかった。ミーシアが気絶したら魔力は霧散し、世界に還元されるからだ。だが、もう魔法として変換されてしまった魔力は、魔力暴走を起こして大変なことになる。ウォーターボールの水は超高水圧の水の塊だ。それがこんなデッカイと、、、容易に想像できるな。広い湖の完成だ!


「おい、ミーシア!くそっ、全然反応しねぇ。はぁ、黒川!おい、起きろ!」


ミーシアはあきらめて、黒川に助けを求める。もしかしたら、魔法を解除してくれるかもしれないからな。ちなみに、俺にはできない。やり方がわかんねぇからな!

俺が黒川の顔をたたいていると、後ろからドサッと何かが倒れる音がした。もちろん、ミーシアが倒れた音だ。


「はは、終わった」


俺が絶望した次の瞬間、巨大なウォーターボールは制御を失い湖が、、、できない?

ウォーターボールが制御を失うところまでは予想通りだ。しかし、そのウォーターボールは今、空中で立方体の形をしている。


 「なんでぇ?」


『なんでか知りたいか?お?』


いつの間にか神化した黒川が背後に立っていた。


「うぉ!びっくりした。いきなり後ろに立つなよ」


『え?いいじゃん別に。それよりも、どうしてか知りたい?』


はぁ、うぜぇ。


「いえ、別に」


『……え?』


俺の答えに間抜けな顔をする黒川。


「え?じゃねぇよ。俺も一応神だぞ?あれの正体くらいわかるっての」


あれは、超強力な結界だ。さすが神と言ったところか、めちゃくちゃ高度な技術が使われている。


『むー、自慢したかったのに。ってか、さっきは、なんでぇ?って言ってたじゃないか』


そういって、頬を膨らませる。


「そりゃ、パニックに陥ってたからな。それよりも、おっさんが、むーとか言ってんの気持ち悪いぞ」


『俺の嫁は可愛いと言ってくれる』


黒川の言葉に、「バカップルめ」とこぼしそうになったが、必死に我慢する。面倒なことになりそうだから。どうせ、『俺の嫁を侮辱したなー』とか面倒な事言ってくるに違いない。


「で、黒川さんや、ミーシアの魔法の進展は?」


『ん?あぁ、そこそこって感じだな。あと少しで無詠唱魔法を習得できるが、一つ問題がある』


「ほぉ、問題。それはいったいどのような?」


『まず、最弱の人族だから仕方ないが、魔力量が少なすぎる。無詠唱魔法は魔力消費量が多い。いっそのこと無詠唱しない方が強いまである』


マジかよ、、、身体強化で魔力量あげているのに、なんで?


『おっと、いま身体強化してるのに。って思ったな?思っただろ!それはねぇ──』


「え?知ってるのか?」


『教えてあげな~い。自分で考えろ』


よし決めた。こいつ絶対許さない。ってか、こいつ俺の事眷属にしたんだったな。よし、頻繁に呼び出していじめてやろう。それがいい。


『あ、ちなみにもう結界を維持するのが面倒くさくなってきたから、後は頑張ってね』


「…はにゃ?」


『んじゃ、俺は濡れて帰ると嫁に叱られるからそろそろ帰る。ばいばーい』


そういって、黒川は姿を消した。それにより、黒川が保っていた結界が消えるわけで…

直後、大量の水が俺たちを襲った。


「うわあああああ!逃げろ!あ、ミーシア、、、ええと、スキル!【捕縛】」


水に飲みこまれかけていたミーシアをスキルで救出し、俺はテレポートで宿に戻った。


▽▼▽▼


 「ぜぇはぁ、、、」


今回はマジでヤバい。本当にヤバい。なんせ、、、


「ここから少し離れたところに突如として湖が発生したらしい」


「マジか。それってどれくらいの広さだ?」


「ざっと見た感じここと同レベルの広さの街が3つ余裕で飲み込まれる広さだな。この街も危なかったぜ」


と街ではこの話題でもちきりになり、冒険者ギルドでは、


「魔族からの攻撃かもしれぬ!Cランク以上の冒険者は武装して街の門の防御をかためろ!」


「「「おう!」」」


 と、冒険者たちが躍起になっている。唯一影響されていないところと言えば、商人ギルドだけだろう。道がもし飲み込まれていたら、商人にとっては絶望しかないと思うが。

シーラもこの話は知っているようで、、、


「サルア様達、また何かやらかしたのです。はぁ」


とため息を吐いている。なぜばれた・・・

と、その時、


 「ん、、、あれ?ここは?」


と言いながらミーシアが目を覚ました。


「おはようミーシア。君のせいで大変なことになったんだよどう責任取るのかな?」


俺が早口でそう問い詰めると、


「すみませんでしたぁ!しかし、あれは世界の意思様に『やれ』と命令されたので仕方なかったのですよ!」


と、土下座して謝ってきた。しかし、、、黒川め、本当にあの野郎は、、、


「ってあれ?ミーシアは何が起こったのか知っているのか?気絶していたのに?」


「いえ、わかりませんけど?とりあえず怒ってるようでしたので、謝ればなんとかなるかと」


こいつ、知力高いはずだよな?出会ったときは大人しそうな娘だなと思ったのに、今は、、、はぁ。


「よし、腹減ったから飯にするか。ミーシアは飯抜きな」


俺がそういうと、シーラは「やったのです!」と喜んで、ミーシアは絶望の表情を浮かべていた。自業自得だっての。


▽▼▽▼


 と、いうことでやってきました!レストラン!ま、ここのレストランは家族で来るような場所だからな。緩い服装でも追い出されたりはしない。ちなみに、ここに行くとミーシアに言ったら、足にしがみついて離さなかったから、仕方なくつれてきた。が、今度対価は払ってもらう。

注文内容が決まったところで、俺は呼び鈴をならす。そして、現れた店員?に目を見開くことになる。


「ゴチュウモンハオキマリデショウカ?」


なんせ、人型の魔道具が出てきたのだから。人が来ると思っていたから思わずかたまってしまったが、待たせるのも悪いからさっさと注文をする。


「あ、えーと、俺はこの豚の腸詰と、ステーキを。飲み物は、、、いらないか。ほら、シーラとミーシアは?」


「え?あ、えーと、私はサラダとスープをください」


「私はステーキが欲しいのです。味付け不要」


「え?味付けいらないのか?」


俺がそう聞くと、


「獣人は味がない方を好む」


と返してきた。そうなんだ。と思ったが、店内を見てみると斜め前で会話を聞いていた獣人が首を横に振っていた。絶対シーラの好みの問題だと思う。が、別に迷惑をかけているわけではないからいいのだが。それよりも、案外獣人って多いんだな。見渡す限り客の2割は獣人だ。ただ、絶対シーラ目的の獣人もまぎれてるだろうなぁ、、、

 そんなことを思いながら、数分シーラたちと会話をしていたら、俺たちが注文した料理がきた。俺の注文したものは全く問題ない。ミーシアはサラダに豆しかないが、まぁいいだろう。だがシーラ、お前はおかしい。


「お前注文したのステーキだよな?」


「そうなのです」


おかしい。絶対におかしい。


「じゃぁなんで牛の丸焼きが出て来るんだよおお!」


そう、俺の目の前にあったのは牛がそのまま焼かれたような見た目をした料理だった。ステーキってなんだっけ?さらにこの肉にはもう一つ特徴があって──


「なんで口にミカンを咥えているんだよ!豚がリンゴをってのはわかるけど、牛がミカンは見たことも聞いたこともねぇよ!?」


「サルア様、うるさいのです」


「お前なぁ!俺が叫んでる理由知ってるか!?」


「サルア様、まぁ仕方のない事じゃないですか」


「まぁ、確かに仕方のない事だけどさぁ、、、はぁ」


 俺がドサッと腰を下ろしてあたりを見渡すと、同情するような視線を向けられた。はぁ、つかれた。

俺はなぜか来た時よりも体力を減らしてしまったが、とりあえず食べることにした。


「はぁ、うめぇ。なんで牛の丸焼きを出してくる店なのにこんなにうめぇんだよ」


「あはは・・・まぁいいじゃないですか」


「はむはむはむはむはむはむはむはむ」


 俺達が会話している間にも、シーラは肉にかじりついている。

そうして、なんやかんやありながら飯を食べ終わり会計に来たのだが、、、


「すみません、もう一度聞いても?」


「金貨7枚です」


ここのようなレストランは普通、銀貨5枚程度で済むはずだ。高級レストランとかでも金貨3枚行くかどうか、、、


 「なぁミーシア、原因は何だと思う?」


「十中八九、シーラの牛の丸焼きが原因ですね」


デスヨネ―


「なぁシーラ」


俺がそう声をかけると、気まずそうにシーラが目を背けた。

まぁ、金には困ってないけどさ、自重しようよ。


「シーラ、しばらく肉禁止な」


「な、そんな無慈悲な!」


「誰のせいだと思ってるんだ!ったくもう」


俺は大きくため息を吐いて、金を払い店を出た。外はもうすっかり暗くなっており、夜の店は活気にあふれていた。


「サルア様、シーラちゃんの教育に悪いので、テレポートで帰りましょう」


「え?俺遊んでからかえりた──スミマセン。すぐテレポートします」


冗談のつもりで言ったのに、ミーシアに物凄い形相で睨まれた。こえぇよぉ、、、

そんなことを思いながらも、俺はテレポートを発動させた。


▽▼▽▼


 「さてと、明後日は試合がある。ミーシアには悪いが、休ませないで魔法の練習をさせる。シーラは魚でも食っとけ」


俺が椅子に座りながらそう言うと、二人はうつむきながら「「はい」」と答えた。


新しい朝が来た!


「おはようシーラ!ミーシア!シーラはここで待機!ミーシアは修行に行くぞ!」


寝起きの俺はテンションが高い。二人よりも早起きした俺は、毛布を引きはがし無理やり起こす。


「サルア様、寒いです。修行嫌です」


「さむいなの。死んじゃうなの」


「うだうだしてないでさっさと起きる!それとシーラは口調を安定させなさい!」


ったく、世話が焼けるぜ。

俺は創造魔法で料理を出し、スキル【浄化】を使って口をきれいにした。高級料理も食べてみたいが、見たことあるやつじゃないと作れない。ま、ある程度想像することができれば見たことなくてもいいんだけどね。ま、そんなことは置いといて、俺たちは昨日の草原とは別の場所へやってきた。なにせ、湖になっちまってるからな。


 「よしミーシア、君に無詠唱は無理だ。と、言うことでとにかく魔法の技術を高める訓練をしてもらう」


「ふぁい」


「返事はしっかり!」


「はい!」


俺がそういうと、さっきまで眠そうだったミーシアがシャキっとした目をした。


「じゃ、俺は眠いから寝る」


「そうですか。わかりました。では魔法の実験台にサルア様を使いましょうか」


「ごめんなさい許してください」


おかしい。昨日までダメな女だったはずだ。なんかいきなりできる女になってる。


「はぁ、じゃぁ私は帰るので」


 うん。やっぱりダメ女だった。ちゃっかり逃げようとしているミーシアを、俺が創造魔法を使い、

木で鳥かごを作る。ま、大きさは何倍も大きいが。


「サ、サルア様!私のような美女を閉じ込めてナニをする気ですか!キャーやめて―」


どうしよう。強めの天罰を落としそうだ。


「神の特権──」


「調子乗りました誠心誠意魔法の練習を頑張らせていただきます」


ミーシアは一度俺の天罰を見ているからか、俺がそういうといきなり土下座をして魔法の練習を始めた。


「えーと、ウォーターボールの詠唱ってなんでしたっけ?」


「さぁ?俺無詠唱しかしたことないからわかんない」


「えぇ・・・」


「おっと、そんな頭のおかしい人を見る目はやめてもらおうか」


 ま、問題ない。なぜなら、こいつがいるからだ。



『昨日魔法教えたよな?頭大丈夫か?』


失礼な奴だ。俺の頭は正常に機能しているのに。


「いやぁ、ちょっとウォーターボールの詠唱を忘れちゃって」


俺がそう答えると、変なものを見る目で、


『あ?んなもん何でもいいだろ。【すごく丸い水!】とかでもいいし、【そこそこ丸い水!】でもいい。【ウォーターボール】って技名を叫ぶだけでも問題ない。ま、それは魔力量が多い場合の話だけどな。それっぽい詠唱なら【我が魔力を以て世界の理を覆せ、ウォーターボール】とか?でも、俺からしたらそんな詠唱は恥ずかしい。俺の場合は技名だけだが、ミーシアだっけ?君が使う場合は最後の詠唱が一番いい』


 詠唱って、適当でいいんだ。魔導書とかに載ってる詠唱はそれっぽい言葉の羅列を並べてるだけなのね。


『じゃ、そゆことで。ばいばーい』


そう言って、黒川は姿を消した。あいつ、、、すぐに帰られたら報復できないじゃないか。クソッこれからはもっと頻繁に呼び出してやる。

神になってから何度目かもわからない決意をかため、俺はミーシアの魔法練習を見守ることにした。


新しいスキルと使用済みスキルの区別がつかなくなってしまいました。と、いうことでいつものサルアの、「新しいスキル!」ってのは省略しようと思います。ま、誰も見ていないだろうけどね、、、2023年10/29日現在

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