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6話 ミーシアの魔法練習1.5

「あ、あのよろしくお願いします」


『あぁ。よろしく。お前も、しっかり見とけよー』


そう言って、俺の方を指さす。わかってるっての。そして、人型に変化する。なんでわざわざ?と思ったが、考えるのは面倒だから気にしないでおこう。


 「んじゃ、早速始めるけど。まず魔法ってのはイメージの具現化だ。ま、これは知ってるよな。そんで、無詠唱魔法を習得するときは、最初から無詠唱を練習するのは実はあまりよくない」


え?そうなの?と思っていると、、ミーシアがこっちをジト目で見て来る。俺は手を合わせて謝罪のジェスチャーをしたら、ため息をして、世界の意思の方へ向いた。


 「それで、どのような訓練が必要なのでしょうか?」


「え?普通に魔法を使い続けるだけだけど?」


ま、それが普通だよなぁ。ミーシアも、「やっぱりそうですか」といって頷いてる。やっぱりってなんだよ、やっぱりって。


「んじゃ、早速使ってみようか。その杖は、、、水属性か。じゃ、水魔法の練習だけし続けな。自分の好きな場所に水が出せるようになったら訓練終了だ」


「え?目の前じゃなくて?」俺も思った。魔法は普通手のひらに出すものだろ。


「いや、なんでわざわざ目の前に出すのさ。いきなり敵の目の前に出現させて不意打ち狙った方が簡単じゃないか。それに、肺に水を出したら最強じゃないか」


「た、たしかにそうですね。わかりました。頑張ります」


ミーシアの言葉を聞くと、大きくうなずいてから、俺達から10mほど離れた場所に土の器が出現する。俺の作った的使えばいいじゃないか。まったく。


「ま、とりあえず強くイメージしながら使うんだな」


そういって、黒川は地面に寝転がる。


「え!?そこで、寝るの!?教えてあげないの!?」


「ん?教えてあげたじゃん。できるようになったら起こして。ウォーターボールのやり方教えてやる」


そういって、すぐに黒川は寝息をたてて寝始めた。


「こんにゃろう」


「ま、まぁサルア様、とりあえず練習してみましょう」


「うーん、、、はぁ、わかったよ。俺はシーラの面倒見とくから」


「わかりました」


あ、そうだ。


「一応、何かあったらこれで俺を呼ぶか、こいつに頼ってくれ」


そういって、俺は通信機という名の魔道具と、ゴーレムを作り出した。


「ありがとうございます」


「おう、練習頑張れよ」 そいって、俺は宿へ戻った。



 「戻ったぞシーラ」

俺がそう言って部屋の扉を開けて中に入る。と、ここで俺は自分の目を疑った。


「……」


「……」


「あ、サ──主様」


 サルアって呼んでもいいんだけどね?ここでは。ま、それよりも、誰だこいつら?

さて、俺の視界情報を整理しよう


・部屋の前に立つ俺!

・シーラの手足をつかんで連れ去ろうとしている漢の獣人たち!

・抵抗するシーラ!


「……逃げるぞ!てめぇら!お嬢、すぐに戻ってきます」


おっと、逃げ出すとは。ここで俺のスキル!と、いきたいところだが、まぁ危害を加えられたわけではないから、追うのはやめてやろう。


「さて、それで?シーラ。さっきの人たちは?」


シーラの事お嬢って呼んでたし、もしかして、、、

俺がそう聞くと、


「えっと、昔いた里の人たちです」


「デスヨネ~」


「はい。どうやら新しく里をつくったらしく、そこの長になってもらうとのことなのです、、、」


「なるほどねぇ。シーラは抵抗してたように見えたが、行きたいか?」


俺がそう聞くと、首をフルフルと横に振ってこう答えた。


 「やだ。里の長めんどくさい」


ま、長ってやる事なさそうだしな。


「じゃ、またあの人たちが来ていいように」


俺の新しいスキル!【分身】【多重思考】

ま、名前の通りのスキルだな。

 俺は分身体を作成し、多重思考を付与する。これで、この俺の分身は自分の意思をもって動き出す。ちなみに、ステータスは俺の半分だ。 知力が不安だったから身体強化を使ってみたら、なぜか知力も上がったぜ!やったね!


「わ、サルア様が増えたのです。どっちが本物?」


といって、俺と俺の分身へ目線を行ったり来たりさせている。


「本物は俺だ。俺はやりたいことがあるから、留守番任せたぞ」


俺がそういうと、


「任されたのです」


といって、胸をトンと叩いていた。



さぁて、俺がやってきたのはここ!冒険者ギルド!なぜいきなりこんなところに来たかって?そりゃもちろん理由はある!これから先最弱を見つける旅に出るわけだが、冒険者とか商人だったら気軽に移動できるじゃないか。ま、後で商人ギルドにも行くが、まずは冒険者ギルドだ!ただ、一つ問題がある。それが、冒険者登録するときのステータス確認だ。これのせいで、俺の最弱ライフがもう望み薄となる。ステータスを測ったった時に、


「え!?オール99999!?」


とかなったら困る。そんな時にこれ!【弱体化】これは一時的なものだが、まぁ測るだけだから問題ない。


「あのー、冒険者登録したいんですけど…」


「はい、承知しました。こちらの魔道具でステータスを計りますので、目を当ててください」


そういって差し出されたのは、透明な容器に入った液体。


懐かしいな、これで度胸試しをするんだっけ、、、俺もあの頃はビビってたなぁ、、、先輩冒険者に無理やり顔押し当てられたけど。

そう感傷に浸りながら、俺は眼球を当てる。


「え?……あ、すみません!測れました。こちら、ステータスになります」


「ありがとうございます」


そういって紙を手渡された。確認しようとすると、なんか違和感を感じた。ちらっと後ろを振り返ってみると、、、


「……あ、そうだ、あっちに新しい依頼があったよな!」


「そ、そうだな!行くか」


手を俺に向けている男たち。数秒見つめあった後、そそくさと去っていった。はぁ、無理やり押し当てようとしたな?まったく。それよりも、ステータスの確認だ。



Lv:1

HP:246

MP:214


え?それだけ?

レベルと体力と魔力しか表示されてねぇ。筋力とかは?せっかく弱体化したのに…と、ここで俺はある事に気づく。

レベル1じゃねぇか、、、レベル1でこのステータスは異常すぎる。普通は100レベル位のステータスのはずだ。んじゃ、創造魔法! いやぁ、便利だなぁ。

俺は創造魔法で、レベルの欄100に書き換えた紙を創り出す。この紙を受付に持っていき、ミッションコンプリートだ。


 「では、こちら冒険者カードとなります。紛失した際は、銀貨5枚で再発行することができます。ランク制度などのご説明は必要でしょうか?」


…まったくもって問題ない。問題ないのだが、普通は聞くから、ここでスルーしたら無駄に目立つのだ。


「えっと、、、おねがいします」


「?…では、ご説明させていただきます」


間を開けたせいか、首を傾げられたが、問題ない。そう信じよう。


「ランクは、E~Aの5段階あります。最初は薬草採取くらいしかクエストがございませんが、Cランクからは魔物討伐の依頼を受けることができます。パーティーに加入する場合は、どのランクでも構いませんが、パーティーを結成する場合はBランク以上からとなっております」


うん。しってる。めちゃくちゃ知ってる情報だ。


「そして、力に自信がある方は、各ランクの冒険者と戦っていただいて、勝った場合はその相手のランクになります。覚えておくべきことはこれくらいですね」


っと、この制度は全く知らねぇ。ただ、俺…勇者サルアが死んでから数日しかたっていないはずだが、、、まぁいいか。


「ありがとうございます。ただ、僕には地道にランクを上げる方が似合ってますね」


俺がそういうと、目の前のギルド嬢に「何言ってんだこいつ?」みたいな顔をされた。なんで?って、あぁ!俺レベル100じゃねぇか!?やべぇ、やらかしたかもしれない。


「まぁ、貴方がそういうのでしたらいいですが」


やべぇよ、完全に引かれてるよ。絶対おかしな人と思われてるよ。


「ま、まぁ、目立つとめんどくさいですからね」


俺が小声でそう告げると、どこか疑うような目をして「そうですか」と短く答えた。失礼しちゃうな!もう。



 さ~てと!やってきました!商人ギルド!

商人ギルドにやってきたのは、ただ登録すると通行料が安くなるからだ。正直言って、冒険者はどうでも良かった。まぁ、名前が売れれば色々と楽に、、、と、それだと俺の望んでる生活はできないな。はぁ、、、

心の中でぶつぶつ言いながら扉の取っ手に手をかけ、中に入る。カランコロンと音を鳴らして開いた扉。その瞬間、俺をかつて感じたことがないほどの熱気が襲った。ん?熱気?なんで?俺がそう思って中を確認してみると、、、


「おっしゃぁ!俺の勝ちだぜ!この商品は俺が頂いた!」


と腕相撲をしている男たちがいた。そして奥の方から商品を持ってきたギルド員に大金貨数枚を渡して、商品を受け取った。どうやら、オークションをしているみたいだ。

ははは、思ってたのとちげぇや!

そんなことを思いながら、俺は覚悟を決めて、中に入った。


 「ようこそ、商人ギルドへ。登録ですか?」


登録用の窓口の前まで来ると、一人の女性が対応してくれた。


「えぇ、登録です。それにしても、すごい熱気ですね」


「えぇ、ここではある程度金額が上がると、商人同士で腕相撲をするんですよ。と、すみませんね。登録ですか。それでは、こちらの魔道具に触れてください」


そういって渡されたのは、金貨風の魔道具だ。さすが、商人ギルドと言ったところか。

俺が魔道具に触れると、針が生えて、俺の指に刺さった。ここで俺、人生最大の大ピンチ!

なんとこの魔道具、血液を取り込んで登録する魔道具なのだ!俺は人化しているとはいえ、一応は神、血が出ねぇ!


「あれ?どういうこと?」


やべぇよ、、、えぇい!ここで新しいスキル!てっててー【吐血】 これは、女性が襲われたときに、このスキルを使って吐血し、驚いているすきに逃げるというスキル。ちなみに、このスキル、自分の血をマジで使うから貧血になる。ま、このスキルを使える人は極めて少ないが、、、ってことで、このスキルを使って、、、


「ゴハァ!」


 ふぅ、いい感じに吐血できたぜ。誰にもかかってないし、これを魔道具に垂らせば完了だ。そして、数分待つと、チーンと効果音が聞こえた。恐らく、登録が完了したのだろう。


「これで大丈夫ですかね?」


「……え?あ、はい、大丈夫です。こちら、商人ギルドカードとなります」


「ありがとうございます。それでは」


そういって俺が振り返ると、、、

わぁ、病院の治癒士がたくさんいるよ!


 「えっと、何か御用でしょうか?」


まぁ、予想は付くが、、、


「え?……あ、【ヒール】」


「ん?あぁ、ありがとうございます。それでは」


そう言って、俺は去って言った。なんか、微妙な雰囲気になったな。俺も、商人も、治癒士も。


▽▼▽▼


と、いうことで、いろいろやって、宿に帰ってきたわけだが、、、


「やっぱりか」


部屋には、ベッドに座っているシーラ、ひもを握っている俺のクローンゴーレム、そして、3人の獣人達。


 「ただいまシーラ。こいつらは?」


「サルア様、おかえりなさい。この人たちは、私を攫おうとした誘拐犯なのです」


 誘拐犯って、ほら、獣人の人泣きそうになってるよ。


「お嬢、、、私らの事忘れたわけじゃあねぇでしょう?」


「知らないのです」


うわぁ、、、なんか、、、うわぁしか言えない。獣人の人かわいそうに思えてきた。


「うっ、、、お嬢にそんなこと、、、貴様!貴様のせいでお嬢がこうなったのではないのか!?」


おぅ、とばっちり来ましたよ。


「いやいやいや、俺悪くなくね?」


「いいや、お前が悪い!誰が何と言おうと!お嬢が帰りたがらないのも、お前がそういうように命令しているのだろう!」


うわぁ、、、なんていうか、その、、、うん。ムカついてきた。


 「貴様ら、この俺にたてつくと?」


「へん、脅してるのか?なら無駄だな!ケツの青いガキの脅しは犬が吠えてるようなものだよ!」


「そうかそうか、つまり君はそんな奴なんだな。神の特権!【天罰】」


はっはっは!前回は弱めだったが、今回は普通にはなってみたぞ!ってあれ?効果が表れない?

そう思っていたら、獣人達の身体に赤いシミができてきて、、、パンッと言ってはじきとんだ。


「はっはっは!やべぇなこれ!よーし、神の特権!【記憶消去】からの神の奇跡!【蘇生】」


シーラにこんなグロい光景は見せられないから記憶消去を発動させる。すると、シーラはパタリとベッドに倒れて気を失った。

超危なかった。もしシーラが悲鳴を上げたら衛兵呼ばれるところだったかもしれない。すると、獣人達の一番大きな肉片が光りだして、他の肉片も光に覆われたと思ったら、次の瞬間あら不思議、元通り、、、とはいかなかった。


「まるで、キメラだね」


「…ッハ!えっと、、、って、サルア様?この方たちはいったい?」


記憶消去が終わって意識を取り戻したシーラがそう聞いてくる。ま、無理はないわな。なんせ、3人の獣人がそれぞれ混ざり合って、まるで別人のようになっていたからだ。ま、自業自得だな。

 獣人達は、なんのことだかわかっていなかったみたいだが、鏡で映すと泡吹いて気絶した。ははは面白れぇや。


腕相撲で勝った男のステータス


筋力:115


魔力:92


速さ:92


知力:150

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