35話 崩壊の始まり
えっとですね。メインPCが使えななくなりましてね。はい。なんとか頑張ってこのアカウントにログインして、なんとかかけたって感じですね。
「なんだいこいつらは!次々とわいてきて、まるで虫みたいだね!」
少しずつ押されてきているというのに、敵は次々と増えていく。
「虫のほうがよっぼどましだ。一体何なんだこいつらは」
サルアの両親が賊と刃を交える。
「うぅぅうああああああああああ!!」
シーラは、その手に武器をはめ、賊へと殴り掛かる。
その光景は、平和な村とはかけ離れた惨状だった。
ミーシアは後方支援として、負傷者の回復係を務めていた。次々と運ばれてくる怪我人。そんな彼らを治療しつつも、ミーシアは虎視眈々と敵のスキを突く。
「【我が魔力を以て世界の理を覆せ!マジックウォーターオペレーション!】」
人には必勝のこの技。もちろんミーシアは相手を殺すつもりはない。手足を破裂させ行動不能にさせようと思っていたのだ。しかし、そんなミーシアにある違和感が襲う。いや、違和感どころのはなしではない。明らかにおかしい点がある。
いつまでたっても、まったく変化が現れないのだ。
魔力が持っていかれるだけで、賊はいまだに戦い続けている。
「これって、いったい・・・」
「しまいだよ!消えなあ!」
そのとき、サルアの母の腕が賊の心臓を貫く。
すると賊は糸の切れたように倒れ、そして・・・砂のように消えた。
「え──?」
一体何が起きたのか。ここから離脱する何かしらの魔法か?でも確実に心臓を仕留められたはず。一体なぜ、これは、なんなのか。
そんな考えがミーシア、いや、その光景を見ていた者たち全員の脳内にあふれる。
そして、賊を仕留めた彼女が、苦笑いをしながら、つぶやいた。
「まいったねぇ・・・こいつら、人間じゃないよ───」
▽▼▽▼
俺の中の黒い何かが、俺の体から出ようとする。一体それが何なのか。おそらく、怒りの感情が具現化したような、そんなものなんだろう。だからと言って、という感じだが。
『一向に状況が進展しないな』
本当に、どうしたらいいのかやら。
くそっ、でたらめに攻撃するしかねぇのかよ。
『さっさと行かなきゃなんねぇんだよ俺は。いい加減、俺に行かせろ!』
俺は火の玉を黒川に放ち、それと同時、俺は黒川に向かって地面をける。
何度もやった攻撃だ。ファイアーボールをおとりにした攻撃。
『やればやるほど俺に対策されやすいってのに気づかねぇのかよ馬鹿が』
知っている。黒川に何度も同じ攻撃は通用しない。そんなことはとっくの昔に知っている。・・・とっくの昔に?あったのは最近のことのはず、いや、今はそんなことどうでもいい。
黒川に向けてはなったファイアーボールは、だんだんと速度を落としていく。黒川がそれに気づいたときには、もう遅い。
『【ウォーターボール】』
突如、俺たちの視界は霧に覆われる。
姿が見えない分、黒川は不意打ちを警戒するため、自分を覆うようにガードを展開させるはずだ。しかしそれでは、ダージェさんを守ることはできないだろ?
俺は、ダージェさんの背後へ回り、後頭部へ回し蹴りを入れる。
『傍観してんじゃないですよ』
いける。これを繰り返せば、
俺は即座に二人から距離を取り、同じ攻撃を繰り返す。しかしやはりというべきか、黒川に妨害される。ファイアーボールさえも放つことができない。
喜んだのもつかの間、また新しい攻撃をしなくてはいけない。
───助けに行けない悔しさ、攻撃を防がれる無念、攻撃を入れれた喜び。
それらが複雑に絡み合い、やがれ怒りへと変貌する。
『もういい。なりふり構ってはいられない。自分の身をかまってばかりじゃいられない』
さすがに加護は発動させない。発動できない。それを行うことによってどんな被害があるのかが想像できないから。もしあいつらに被害が及んだら、俺はどんな顔をしたらいいのかわからない。俺だけが、俺の体だけがダメージを受けるのだったら、俺は喜んでそれを受け入れよう。
魔力が尽きるまで、
『【身体強化】 俺の体なんか知ったことか』
どうせすぐ魔力は回復する。俺がやったのは、一時的に魔力を全部消費し体を強化させた。ただそれだけ。
俺の体、器に余るほどの力を注がれた。代償として俺の体にヒビが入り、体に激痛が走る。
この体がもつのは、せいぜい1分あるかどうか。倒す必要はない。突破口を切り開けばいいだけだ。
次の瞬間、俺の体は黒川へ触れていた。
様々な感情が複雑に絡み合った状態を、怒りと呼ぶのだと思います。腹が立つことがあっても、いったんその怒りの原因を考えてみてはいかがでしょうか。きっといろんな感情が渦巻いていることを自覚できるはずです。それらの一つ一つを紐解いていくと、いずれ怒りなんてなくなりますよ。
ま、私は怒った時はなんも考えずただ起こりますけどね!




