33話 強引な絶望
はい。少々投稿が遅れました。申し訳ございません。サボっていたわけではありません。ただ文章がクソ過ぎただけです。いや、いつもクソだろとは思うのですが、いつも以上にやばかった。本当に。ってことで全部消して文章書き直したんですよ。その結果時間がかかったうえに文章量少なくなりました。すんません。次からは気を付けます。
気を付けはするけどそうならないとはかぎらない。
ほんの気の迷いだった。突然手に入った強大な力。それを使いたいという欲望を制御することができなかった。
ダージェさんが黒川の名を叫ぶ。神として別格の強さを持つ黒川を。ダージェさんとは相性が良かったから何とか勝てていた。だが、そこに黒川が加わるとなれば、勝てる可能性は・・・無し。
『【テレポート】』
『させると思うか?馬鹿が。【空間支配】』
そう声が聞こえた。その直後、俺の魔法陣は破壊される。そしてさらには、俺の空間支配さえも上書きされる。
なんか最近俺に不利な戦いが多くねぇか?なんて言ってもなんの意味もないか。
『そんで?ダージェさん。こいつって何やらかしたんですか?』
『儂にいじわるしてきた』
『なんですかそのガキみたいな理由は・・・とにかく、ダージェさんに攻撃をしたってことでいいですか?それで、その戦闘は私的な理由ですか?』
『うーん。どうじゃろうな。一応儂が意図したことじゃからなぁ。それに、黒川も知っておるじゃろう?あの、、、あれじゃ。だから私的な理由ではないかもしれんのう』
『なら別にいいじゃないですか。ダージェさんが負けなければいいだけでしょう』
『負けかかってるんじゃよ。だから主にちと助けてほしくてのぅ』
二人は、そんな会話をしながらも、俺からは一切目を離さずに警戒心をあらわにしている。
警戒をされている。逃げることはできない。攻撃をしても、どうせ反撃をされる。冷静に話し合いをするべきか?
あの力は今もだんだん減り始めている。ダージェさんと戦っていた時のような力はもう出せない。
うん。やっぱり話し合いするしかねぇな。
『あのー、お二人さん?』
俺がそう話しかけると、風を切るような音がしたと思ったら、頬に痛みが走る。
それは、黒川の攻撃が原因だった。
『今は余計な事しゃべんなって。もしお前の言葉が何かしらの魔法になってたらどうする?そのさっき言ったお二人さんという言葉が対象を指定しているのかもしれねぇ。お前がどれだけ警戒されているか自覚しろ』
俺は思わず息をのむ。黒川から、いや、ダージェさんからも警戒心だけでなく、敵意を感じ取れたから。
少ししゃべっただけでも攻撃される。一歩歩いたものならどんな攻撃をされるかわかったもんじゃねぇ。無詠唱で魔法を発動させようとも思ったが、どうせ魔力の流れを察知されて攻撃される。
どうする?どうするどうするどうする?いや、どうするじゃぁねぇな。どうなる?だ。俺に決定権はない。俺はただの下級神だ。目の前にいるのは最高神の二人、本来俺が話せるような間柄じゃねぇ。余計なことは一切言えない。おとなしく二人の会話を聞いておくしかできねぇか。
『さてと、ダージェさん。見た感じ失敗した感じですかね?』
『そうじゃな。見事に失敗したのう。思ったよりも飲み込まれるのが速くてな』
『・・・それはちょっとおかしくないですか?一応あいつは元人間とは言え、今は神なんだから。感情の制御は無意識に出来ているはずですよ。なんなら飲み込まれるのは遅いはずなんですけどねぇ。可能性があるとするのならば、何かしらの拒否反応ですかね?』
『拒否反応か。思い当たる節は、思いつかぬな』
拒否反応?拒否反応ってどういうことだ?なにかしら俺の体に問題が起きてたのか?でも俺はそんな感じはしなかったんだけどなぁ。
その時、サルアの体に何が起きていたのか。それは創造神さえも把握できていなかった。何が起きていたのか。何を、起こしていたのか。
『うーん、ダージェさん?本当に心当たりありませんか?例えば魔力を直接ぶつけたり、何かしらの威圧行動をとったり。サルアには勇者の称号があるので、魔王の称号を持つあなたのそういう系統の攻撃には拒否反応を示すんですよ。それで、本当に心当たりがありませんか?』
『・・・覚えてないぞ?』
『そうですかそうですか。サルアー?しゃべっていいからダージェさんに何をされたか行ってみ?』
『ダージェさんに必殺技じゃ!とか言って威圧されました。HP削れるレベルの』
『とのことですが?ダージェさん』
・・・ん?あ、わかった!ん?いや、わかんない。
つまりどういうことなんだ?なに?勇者の称号で拒否反応?そんなのあるの?
あ、わかった!はいはい。勇者は魔王と戦う時大幅に力を上げるんだった。それでダージェさんの攻撃をくらった時、称号が魔王と戦っていると勘違いして俺の力を上げたのか。それで俺が暴走したと。はいはい。そういうことね。完全に理化した。
『え?ダージェさん魔王なの?』
『いや、ダージェさんは魔王ではない。今は。ダージェさんは、初代魔王だ』
『あ、へ~そうなんすね。あー、つまり俺はダージェさんの子孫にやられたと?』
『いや、ダージェさんの家系はすべて途絶えている。魔族は大昔に絶滅の危機に追いやられたからな。そのごくわずかな生き残りから今の魔王家が生まれたんだよ』
『へー、ちなみに誰に絶滅されかけたんですか?教えてくれたらでいいんですけど』
『うーん、どうしようかなぁ。うん。それはいったん秘密にしとく』
ってな感じの普通の会話を繰り広げたのだが、俺ってもう普通にしゃべっていいのか?
『あぁ、そういや駄目じゃねぇか。あー、でももうどうして暴走したかはわかったしなぁ。理由はわかったし、責任はダージェさんにある。お前は全く悪くないといえばウソになるけどな。ま、とりあえずは気にしなくてもいい』
『心読むなよ・・・』
なんて会話をしていると、ダージェさんが唐突に割って入ってくる。
『話はそれだけかのぅ?なら続きをやってもよいか?』
『いいですよ。一応俺も手伝います。日頃の鬱憤も晴れますし、運動不足も解消されますし。でもとりあえずは怒らせないといけないから、どうしたものか。心の底からの怒り、サルアがそこまでおこることって何だろうか?』
と、黒川がブツブツとつぶやいていると、唐突に空中に映像が映し出される。そこはひどく見慣れた場所だった。俺の一番嫌いな場所で、一番守りたい場所。スネク村だった。しかし、いつもの違うところが一つ。見慣れない集団がいる。しかも、親父とおふくろ、それとミーシア達が、その集団と戦っていた。
『なんだよこれ。唐突にこんなもの、え?これって、、、』
『・・・創造神様、そこまでやるのか』
『黒川、何か知っているのか?』
『いや、知らない。創造神様が介入したということ以外は』
『それなら、さっさと俺は帰らないと・・・』
『駄目じゃ。お前を今返すわけにはいかない』
俺が帰ろうとしたことを、ダージェさんに止められる。
ならばせめてミーシアに加護の発動を──と思ったが、ミーシアとのつながりを感じることができなく、加護を発動させることができない。それもそのはず、この空間は創造神が創り出した世界。あの世界とは別の世界だ。加護は世界を隔てて発動しない。
守らないといけない。帰らないといけない。助けないといけない。なのにこの二人は邪魔をしてくる。
俺の大切なものを守らせてくれない。俺が心の底から護りたいものを守らせてくれない。
『ならば、強引に強行突破するのみだ』
俺は大きく息を吐く。
俺自身に籠の発動はしない。それで俺の体が使い物にならなくなったら本末転倒だ。なら、やることは決まっている。いつも通りだ。いつも通りのあの戦い方だ。
『【分身】【身体強化】』
力ではどうしようもない。ならば、数で押し通すしかない。
大量の強化された俺の分身が、ダージェさんと黒川の二人を取り囲んでいた。
『覚悟してください』
なんとなく戦わせることにしましたけど、次回どうなるのかはわからないんですよねぇ。




