32話 よくわからないが、戦えばいいことはわかる
なんか、適当に打ってたら良くわかんないことになった。自分でもどうしてこうなったのかが理解できてない。とりあえず今回はあっさり終わらせたけど、後々面倒なことになることはわかる。執筆すんげぇ面倒くさい。
破裂音がした。まるで風船が弾けるような。まるで手をたたいたような。
虚無感を感じた。自分が自分でなくなったような。自分が、分離したような。
そして気が付いた時には、目の前で俺が戦っていた。
『おいおいおいおい、どういうことだよ』
なんで俺が戦っている?何が原因でこうなった?そもそも俺が二人いるってどういうことだよ。
額に汗をにじませて、サルアは戦っているもう一人のサルアをマジマジとみる。
『見れば見るほど俺そっくりだ。【ステータス】』
名前:サルア
年齢:21
種族:人族
筋力:5012
魔力:4954
速度:5301
知力:61
称号:【勇者】【聖剣に認められた者】【人類の希望】
加護:【女神シャジャリの加護】
・・・ははぁん。なるほど。こうなっちゃったのね。なんでかわかんないけど
『なんか俺が分身してんだけど!?』
とそんな時、俺がダージェさんの攻撃をもろに食らって後方へ吹き飛ぶ。
そりゃ、あの程度の力だとダージェさんに勝てるわけがないよな。勇者の称号のおかげなのか、多少は善戦しているようだが、ダージェさん相手にそれは大きな意味をなしていない。
なんて考えている俺を、ダージェさんが見つける。
『チッ、弱くなったと思っていたら分身じゃったが・・・』
そういって、俺へ攻撃を仕掛けてくる。
瞬く間に間合いに入ったダージェさんは、手にものすごい質量の魔力の塊をまとい、俺を殴ろうとしてくる。
その攻撃を避けたかと思ったのだが、その魔力の塊をはまるで意思を持っているかの如くダージェさんの手から外れ、俺を追跡しダメージを与える。
『イッ──ダージェさん!俺だって!狂ったのか!』
痛みを無視して、俺はダージェさんから即座に間合いを取りそう訴えかける。
『狂った?いったい何を言っているのじゃ。どちらかというと、狂っているのはお主じゃろうて』
そういって、ダージェさんが魔法を展開する。その魔法は、妨害する隙すらも与えず構築され、俺の命を刈り取ろうとする。
避けられるものではない。早いうえに範囲が広すぎる。熟練度的に俺の魔法で相殺することも難しい。
魔法陣からは放射線状に黒い光が伸び、ある一点で反射すると俺めがけて飛んでくる。かろうじて肉を削りながら避けたとしても、その先にはすでに光があり、俺の体はさらに削られる。
まったく、なんでこう立て続けに戦うことになるのかやら。
『とりあえず、強敵相手にはこうしないと始まらないよな。【空間支配】』
神の特権がなんだとかいうのはやめだ。そんなこと言っている暇があったら俺は避けることに専念するさ。避けれたらの話だけどな!
とりあえず、ここら周辺は俺のテリトリーになったわけだが、、、
『ほぅ、主がそれをやるならば儂もやろうかのぅ【空間支配】』
突如、俺の空間がダージェさんに侵食され始める。
俺はすぐに支配範囲を狭め、何とかすべて侵食されるのを防いだ。
『マズったな。300mほどあったのにもう20mくらいしか残ってねぇ。本当にキモいくらい圧倒的な力の差があるな』
と、その時、聞きなれた?声が聞こえる。
「な、なにやってんだお前たちは!」
その言葉を発したのは、まぎれもない俺だった。ってか、俺の声ってこんなだっけ?もっとクールな声だっただろうがよ。
とまぁ、関係のない話はもうどうでもいい。
『邪魔をするなよ。俺。お前が介入できるほどの戦いじゃねぇよ』
「な、なにを言うか!これでも俺は勇者なんだぞ!ん?俺?」
この俺は相当頭が悪いようだ。
俺から見ても頭が悪いと思う。本当にこいつ俺なのか?ただの俺のそっくりさんじゃねえのか?
なんて考えもしたが、やはりどこからどう見ても俺だ。
と、そこへ唐突にダージェさんの攻撃が飛んでくる。それは禍々しいオーラを漂わせる剣だった。引き込まれるような黒に、稲妻のように走る赤い線。勇者のみが手に取ることができる聖剣と対をなす者、魔王のみが手に取ることができる、魔剣と瓜二つであった。
その剣は俺と俺の間を切り裂き、そこへ闇の衝撃波を発する。
『懐かしい攻撃をするもんだ。つっても、最近の話だけどな』
『そういえば、お主は元勇者であったな。この攻撃も受け伝えられているとは』
「なんだその攻撃は!」
明らかに俺だけが浮いている。あ、俺じゃなくて人の方の俺だ。
あまりにも馬鹿馬鹿しすぎる。恥ずかしくなるほど馬鹿丸出しだ。しかも、この攻撃を知らない?そんなはずはない。勇者になる前の俺でさえその情報は本で多少は読んだことがあったはずだ。なのに覚えていない?
・・・怪しい。そもそもの話、知力が異常に低いのだ。こいつは。俺は元黒聖級の魔法使い、知力は人並み以上にあるはずだ。ならば、考えれる可能性は一つ。こいつは、俺であって俺ではない。
突然だが、すこし話をしよう。人は死んだらどうなる?あ、天界に行くとかそういうのではなく、肉体はどうなるのか。という話だ。普通であれば腐ってなくなるか、埋葬されるか。未練がある場合はアンデットとなり復活するだろう。しかし、その中には例外がある。それが、勇者だ。勇者は死んだら、聖剣がその勇者を取り込み、取り込んだ者をコピーして創り出す能力がある。もちろんそいつらには知性はないか、極めて低い状態で生成される。種族も力も完璧に模倣されて。しかし、記憶だけはそうはいかない。なぜならば記憶は情報として肉体に刻まれていないから。コピーできるのは肉体に刻まれた情報のみ。
そして、聖剣にはもう一つ不思議なことがある。それは次期勇者の周辺に出現するということ。
少し長くなったが、つまり何が言いたいのかというと。
『お前、聖剣だろ?』
俺がそうつぶやくと、俺は体をチリのようにして消滅させ、代わりにそこへ、見慣れた聖剣が置かれていた。
しかし、サルアはこの聖剣を手に取ろうとはしなかった。なぜなら、聖剣を手にした真の勇者になってしまうから。サルアにとってそれは好ましくはない。ゆえに、
『【アイテムボックス】そしてそこに聖剣!』
サルアは亜空間へと聖剣を飛ばした。またいずれ戻ってくるだろうが。
『さてと、ダージェさん。なんか良くわかんないことになってきたけど、ちょっと話聞いてもいいでうす?』
『なんじゃ?』
サルアのその言葉に、ダージェさんは若干の警戒を見せる。
『なんで、俺とダージェさん戦ってるんですか?』
サルアはそうダージェに尋ねた。
神の特権とか叫ぶのには、ちゃんと理由があるのですよ。
本来、神はあまり下界に干渉してはいけないですよね。仕事がない限り。そして、サルアの仕事って別に神の特権とか使う必要ないので、まぁ申請?みたいなのが必要なわけです。そしたらログみたいなのが残るんですよね。黒川のもとに。それを黒川が管理して、過干渉していないかを調べるんですよ。はい。
この世界は仮の世界ですし、戦闘用なので問題ないとかそんな感じですはい。説明めんどいんでこれで理解してください。たぶんできるはずです。すんません。




