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26話 女達の最期

うん。深夜テンションで書いたから文章多くなったけど、物語の内容は薄いです。あぁそれと、僕はすっきりしない物語がすきなので、期待しているような終わり方はしないと思います。多分。


 俺は、いまだやつとの激しい攻防戦を繰り広げていた。


 「いやだなぁ。魔王戦を思い出すよ」


 魔王とも、こんな感じな戦いをしていたということを思い出す。じりじりと自分の力が減っていき、追い詰められていく感覚。


 「いかん、ネガティブなことは考えんな。集中集中!」

『いきなりどうしたのですか?困惑を隠せないのですが』

「うっせぇ!どうせその力は借り物だろうがよ。俺にかなうと思うな」


 なんて言ってみたはいいものの、俺の攻撃はことごとく受け流されるか、よけられる。奴の意表を突くって手もあるが、一体どうしたらいいのかやら。

スキル、、、はだめだな。あいつは一応神の力だ。消費量はごく微量だが、今の俺にはそれさえも命取りになる。純粋な人間だったら神力じゃない力で代用できたと思うのだけど、この体になってからは神の力を無駄に使ってしまう。


 「・・・本当に困ったな」


あぁ困った。封印の解除まで、あと少しってのはわかる。だが、神力の残量も本当にぎりぎりだ。節約のために空間支配の効果範囲を狭めようとも思ったが、俺が奴と戦うのならこれくらいの範囲は必須だ。ミーシア達を呼び出して戦わせるのは危険すぎる、加護は今はリスクが高い。


 『考え事している場合ではありませんよ』


ふと、背後からそんな声が聞こえた。

 回避は間に合わない、、、


 「──ッ」


俺は即座にクロスガードを挟むが、それでも衝撃は俺の全身に響き渡る。


 『そこ!隙を見せてはいけませんよ』


刹那、やつの蹴りが俺の脇腹めがけて飛んでくる。


 『あなたも相当な化け物ですね。最弱でも神、ということでしょうか』


すんでのところでサイドステップをすることで、なんとか衝撃を和らげる。


「神力が足りねぇ、、、」


さっきから妙に神力の消費が少ない気がする。しかし、あくまで少ないだけ。増えているわけではないから、いまだ劣勢なのは確か。


 「・・・できる限りのことはやってみるか【結界製造・神力増幅結界】」


俺はどうにかして神力を増やせないかと試してみる。結界の魔法陣が構築されていくが、パリンッとガラスがされるような音を立ててその魔方陣は破壊される。


 「やっぱり無理か、その結界を張るための権限がねぇ」


上級神の奴らならもしかしたら作れるかもしれないが、多分今はそれどころじゃねぇだろう。

ここで、俺は違和感に気づく。

あいつがしゃべっていないのだ。いったい何をしているのか?

俺は瞬時にそれを理解する。が、遅かった。


 『なるほど。実に面倒くさい作りでした。しかし、時間をかければこれくらいは余裕です』


そう言って奴が天に、いや、結界に手をかざすと、俺の張った結界はいともたやすく破壊された。


 「おいおいマジかよ・・・」

『えぇ、大マジです。【ファイヤーストーム】ほら、このように』


そういって、奴の手をかざした先から炎の竜巻が現れる。

もちろん、その魔法は見掛け倒しではなく、俺の命を刈り取ろうとその脅威を俺へとむける。


 「【ウォーターウォール】」


俺はそれを、水の壁を作ることで対処する。


 『【サンダーボルト】』

「【ストーンウォール】【ウィンドカッター】」

『【ファイヤーウォール】』


俺たちは互いに魔法を駆使し、相手の魔法の属性にあった相性の魔法を放つ。


 「このままじゃジリ貧もいいところだ。一向に勝てる気配がない」

『そうですか。それは大変ですね。【ウォーターボール】』


そういって、奴は唐突にウォーターボールを俺に放つ。その威力は尋常ではなく、当たればひとたまりもないだろう。

 もちろん、そんなものにあたるつもりは毛頭ないので、俺は横へよける。


封印解除まであと少し、、、

俺は奴の攻撃に耐えながら、その時が来るのを待った。


▽▼▽▼


場所は変わり、創造神の間。

そこへ、黒川は想像神を訪ねてやってきていた。


 『呼び出さないとここにはこれなはずなんだけどねぇ。どうしてここにいるの?』

『何言ってんですか。しっかりあなたに申請してここに連れてこられましたよ。頭大丈夫ですか?』

『上司に向かってひどいことを言うね。ま、いいんだけどさ。それよりも、用件は何かな?』


そういって、組んだ手に顎を乗せて創造神は質問する。


 『言われなくてもわかっているでしょう。ただ聞きたいことがあったのでね。・・・それで、単刀直入に言います。私を襲った奴らは、あなたの差し金ですか?』

『───なんのことだかさっぱりだよ。どういうことだい?』

『とぼけないでくださいよ。この世界のすべてはあなたが意思を持って作ったものです。あなたがいないのならば、この世界は何の発展もしない』


 黒川の目には若干ながらも怒りが垣間見える。

それをさも興味なさげに創造神は続ける。


 『確かにそうだね。認めよう。俺がやったよ。でも、仕方のないことだったんだよ』

『と、言いますと?』

『彼にちょっと細工をするためにね。接近したんだよ。でも、そこに黒川がいるとちょっと厄介でね』

『えっと、どういうことですか?』

『仕方ないな。説明してあげよう。理解できなくても二度は言わないよ。まず接近した理由が、サルア君を守護するため。そのためにどうするのか、サルア君の体に俺の創造した魔力と神力を流しこむ。そしたら簡単に彼の力を回復させることができる。でもね、彼は少し警戒心が強いんだよ。そう創造したからわかる。だけど、一度心を開いたら警戒はしない。全くではないけどね。考えてもみなよ。いきなり創造神を名乗る奴に魔力と神力をやるっつっても信用できないでしょ?』

『確かにそうですが、なんでわざわざ俺に刺客を差し向けたんですか』

『でも勝てたでしょ?』

『勝てましたよ。しかし、わざわざそうする必要はなかったでしょうと言っているのです』

『あぁ、あの子たちを差し向けた理由が知りたいのか』

『さっきからそう言っているではないですか』

『そんなの簡単だよ。ただの暇つぶし。わかった?わかったならもういいよね。そろそろ面倒なんだよ。んじゃ、ばいばーい』


創造神がそう言うと黒川ははじき出されるように神界へと飛ばされた。


 『全く。身勝手なお方だ。イラつく』


黒川はぽつりとそうつぶやいた。


▽▼▽▼


 再び場所は変わりサルア達の戦いへと移る。


 「【テレポート】」


攻撃の合間にテレポートをして無駄あがきをしてみる。自分で無駄あがきと言っている時点でもう通用しないことは明らかだろう。

あとどれくらいの時間がかかるのか。もう解除を始めてから体感だと相当時間が経過している。もういつ解除できてもおかしくはないだろう。

 しかし、神力だけでなく、魔力すらもそろそろ危なくなってきている。もうそう強力な魔法は簡単には放てないだろう。体力すらも底をつきそうだ。


 『おや、肩で息をしているではないですか。それほどまでに疲れたのですか?貧弱ですね。神ともあろうお方が』

「黙れ!【インフェルノ】」


 もう魔力の残量なんかどうでもいいと言わんばかりに、俺は持てる力すべてを使って、炎系上位魔法、インフェルノを発動させる。


 「どうだ?地獄の業火だ。神族のお前にはつらいだろう。お前とは相反する属性だ」


神力は聖属性、インフェルノは闇属性だ。ま、もちろん俺にも影響はあるわけで、体が煙を上げて焼かれるのを感じる。

しかし、俺の全力を込めたその魔法でさえも、彼は避けた。余波はくらっているだろう。しかし、命中はしていないのだ。


 「これでも、ダメか?」

『そうみたいですね。それでは、神力も残り少なくなってきた頃でしょう。果たしてどうなるのかやら』


そういって奴は、俺の頭蓋骨を割ろうと、疲弊して動けない俺に岩を投げつける。


 『やられるくらいなら、自分でなってやるよ。そのほうが神力の消費は少ない』


肉体を壊されてその再生に神力を使うよりも、瀕死の肉体を入れ替えたほうがいいだろう。

そしてそのタイミングで、俺は直感で理解した。そう、封印が解けるのだ。


 『俺の勝ちだ。さっき俺を殺すとき、数を数えてたよな?なら、俺もやってやるよ。10.9.8...』

『いったい何を根拠に?あなたの勝ち筋などどこにもないはず、、、』

『あるんだよそれが!4.3.2.』

『はったりですか。そんなものに騙されると思わないことです』

『・・・張ったりじゃねぇんだよ!”0”さぁ封印解いてやったんだ!危なかったよ。神力温存しておいてよかった』


 俺がそういうと同時、墓石は日々を立てて割れる。そしてそこから、どんな種族にも勝るような闇の威圧が放たれる。


 まさか、こいつって・・・


──世界には、元々もう一つ種族があった。人族・魔族・長耳族・獣人族・炭鉱族・神族に続く、もう一つの種族。世界中から忌み嫌われる、この世の理から外れた種族。


 名前:ラミア

 年齢:不明

 種族:悪魔族


 筋力:謔イ縺励∩縺ョ謨ー

 魔力:闍ヲ縺励∩縺ョ謨ー

 速度:諤偵j縺ョ謨ー

 知力:諢帙@縺滉ココ縺ョ謨ー


 称号:【優しき邪悪】【運命に抗いし者】【廻った者】【神の愛人】【神に裏切られし者】

 加護:──


「・・・久しぶりだねぇ。だいぃぶ大きくなった?」


そういって、変わらないしゃべり方で話しかけてくる彼女。ラミア。


「小さかった頃のほうがよかったのにぃ、、、ま、人族のぉ成長は早いからねぇ。って、なぁんか?雰囲気変わったぁ?」

『ああ、ちょっと死んじまってな。今は神様やってる。ってか、しゃべり方変わってないね。伸ばすところを変えたらちょっとはマシになると思うのになぁ』


と、そこで神力が限界に達したのか、人の姿へと強制的に戻される。

いきなり神力が0になるわけではないそうで、安心したと同時、俺が発動していた空間支配も消える。


「しゃべりかたぁはどうでもいのぉ。普通にしゃべることもできるけどね。そぉれよりもぉ、どぉうやらぁ、ほんとぉうに神なんだねぇ」


なんて会話をしてると、奴がビービーとわめき散らかす。


『誰ですかあなたは!戦いに首を突っ込まないでほしいですね。部外者はおとなしく引っ込んでおきなさい』


ラミアのその邪悪な力に蝕まれたのか、彼は体中から煙を上げ、パニックになってわめき散らかす。


 「うぅるさいねぇ。彼ってだれぇ?」

「俺を殺したやつ」


俺がそう答えると、ラミアはニコニコと笑って奴へ向き直る。


「そうか。私のサルアが迷惑をかけたね。随分とかわいがってくれたそうじゃないか。おい、ツラかせや?」


そういってやつの髪の毛を引っ張って引き寄せる。おっかないことをしやがるもんだ。


 「サァルア?こいつはどぉうしたらいぃ?」

「あー、全身をくまなく触ってやって。そのあとに、、、ここにテレポートさせてくれ」


そういいながら、俺はラミアへ神界の情報を伝える。


「それじゃ、始めようか?」

「い、いやに決まっているじゃないですか!」


奴は抵抗するが、ラミアは俺ですら視認することのできない速度で、高速で高速魔法を奴にかける。


 「どうやら君は神族みたいだね?神になりかけの半端者、完全な痛覚の遮断はできていないようだね」


そういって、彼女はどこからか取り出したナイフで奴の指の間を切る。


 「があああああ!」

「ほらほら、騒がないの。ケガには唾液をつけるといいんだよ」

「や、やめなさい!」


 わお、おっかねぇや。体の内側から侵食する気かよ。


「あれ?君って女性だったんだね。男の人かと思っていたよ。それじゃぁ、男性よりも侵食しやすいかもね」


そういってラミアは、奴の下半身の服を無理やり脱がせて──


※ただいま映像が乱れております。少々お待ちください。


『フー、フー、た、助けて、、、』

「なんてほざいてるけど、サルア、どうぅするぅ?」

「あー、うん。テレポートしてやってくれ」

「わかったぁよぉ。それじゃぁ、【テレポート】」


ラミアは奴と共に神界へとテレポートした。・・・って、共に!?


▼▽▼▽


 「ほら、ついたよ。おや、お出迎えがこんなにたくさん」


そんなことを言いながら、ラミアは険しい表情をした神々を見据えていた。

その中から、一人の平坦な顔をした神が、ラミアの招待に気づく。気づいてしまった。

もう一度言うが、悪魔族が忌み嫌われる種族である。それは神とて例外ではないのだ。


 「やっぱりこうなるか。ま、サルア君の仕事の邪魔はできないからね」


ラミアは知っていた。サルアから神界の情報が送られてきたとき、サルアも意図していなかった想定外の事態が起こった。それは、サルアの記憶のコピーだ。

サルアは自身の記憶を、ラミアに送っていた。だから、サルアの各種族の最弱に加護を与えるという仕事を知っていた。

悪魔族が分裂する種族である。いったいの悪魔から、様々な魔獣が生まれる。その魔獣にも最弱はいるわけで、サルアの仕事が増えてしまう。もちろん、ここに来たのはそれだけが理由ではない。ラミアは理解していた。自分が嫌われていると。だから、ラミアには希望はなかった。悪魔となって初めて愛した男、サルア。彼はラミアへ愛情を向けてはいなかった。

だからこそ、ラミアはこの世界に絶望した。悪魔らしい、自己中な考えだ。

そう思わないと、ラミアは人を傷つけてしまう。と知っていた。


 「死に場所を探しに来たよ。さぁ、最期に暴れちゃうよ!」


そういって彼女は、足元にいたミレンヌの首を切り落とした。それが、ラミアの最期の戦いの幕開けとなった。


『総員かかれ!【神の特権・天罰】』

「あはははは!アハハハハ!!」


ラミアは笑った。真にこの世界に絶望しないように。

ラミアは笑った。愛しの人を傷つけないように。

ラミアは笑った。最愛の人を慕えるように。

 雷で貫かれても、体を破壊されても、魂を削られても。彼女は笑った。

そうして、彼女はだんだんと力を弱めていく。

好機と言わんばかりに一斉に神は彼女を仕留めにかかる。


 「私は、一途なの。あんたたち、なんかに!殺されはしないのよ!」

『逃げるな!神殺しめ!』


ラミアは逃げたわけではない。死に場所を探していただけだ。

 ラミアは走った。走った。走って、走り疲れても。

そうして、やっと見つけた。彼女が死に場所と選んだ場所。


 そこは、一見何もない真っ白な空間だ。しかし、そこには確かに存在した。

その空間を前にしても、彼女は進みたい気持ちをこらえた。未練ができるから。

そして、瀕死のその体を地面へと落とし、


 「さようなら。私は、あなたを愛していました。これからも、、、」


そうして彼女は、、、創造神によって殺された。


『・・・どうしてだよ』


その場に倒れ伏すラミアの亡骸を前に、創造神は初めて感情が抜け落ちた顔をした。

眠い

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