4話 神の奴隷
さーてと、ステータスオープンのスキルレベルが上がったわけだが、、、ステータスオープンって長いな、、、もうステータスって略しちゃっていいか。いいよな!なっげぇ名前は萎えるだけ!
つーことで、ステータスオープン改めステータス。スキルレベルが上がったが、一体どのように変化したのか。
「と、いうことで色々実験台を用意するために、奴隷商に行きます!」
俺が例の女性の前に現れて、パチパチと拍手をしながら出現する。
俺がいきなり現れたからか、それとも奴隷商に行くといったから、はたまた両方か。真実は定かではないが、女性は目を見開いて驚いている。
「あぁ、勇者様ですか。姿が違ったので一瞬誰かかと思いました」
おぅ、そっちですか。確かに、俺は今人型だが、姿はほとんど同じのはずだけどな?
「俺を忘れるなんてひどいなぁ君は。あ、そうだ!ところで君の名前は、、、なかったか。じゃあ、名前つけてあげる。拒否権はない。と、いうことで君はミーシアだ。いいかい?ミーシア」
「……え?」
はい、マジトーンのえ?いただきました!
「あ、すみません。いきなりすぎて驚いてしまって。勇者様に名前をもらえるなんて、光栄に思います」
あぁ、なんだ驚いただけか。さすがに名前を決めるのは失礼かと思ったが、そうじゃないなら何より。
と、いうことで俺は奴隷市場?まで向かった。ここからは、案外遠くない場所にあるそうだ。
道中、路地裏で動かない焼死体が発見されたと聞いたが、俺は気にしない。
そして、なんやかんやあって、到着したわけだが、、、
「臭いね」
「臭いですね」
「鼻栓いる?」
「恥ずかしいですがもらいます」
と、いうことでミーシアが鼻栓を鼻に突っ込んでるわけだが、、、美人が鼻栓って面白いな。っと、怒られそうだからこれ以上見るのはやめるか。
俺が奴隷市場?に入ろうとしたとき、用心棒らしき大男に止められた。
「ここは一見さんお断りだよ。入りたいってんなら、金貨2枚だ」
そういって、ニヤニヤ笑ってる大男。ムカつくな。恐らく、俺にそんな金がないと思っているのだろう。
「はい、金貨2枚ね」
そう言って、俺は⦅大⦆金貨二枚を渡して中に入った。大金貨なんか、創造魔法でいくらでも作れるさ!
と、いうことで俺は早速探知スキルを発動する。──が、探知に引っかかる反応はなかった。外れか。奴隷の中にもしかしたら、と思ったのだけど。
じゃ、普通に実験体兼ペットとして獣人買うか。もしかしたら、今後使えるかもしれないし。ということで、獣人コーナーへ行く。
獣人については、、、説明しなくていいか。
「なんか、嫌な雰囲気ですね。あそこの子供の獣人も、かわいいのに雰囲気がどこか寂しそう」
そういって、一人のたれ耳の犬の獣人の女の子、、、かな?まぁその子を指さす。確かに、寂しそうだな。話聞いてみるか。俺は近くにいた奴隷商人 (奴隷商人は複数人いる) に話しかける。そして、話をしてみたいというと、渋ってきた。仕方なく、大金貨1枚渡すと、すっげぇ笑顔になって許可してくれた。
と、いうことで連れてこられたのは、刑務所の面会室みたいなところ。なんか、ここも嫌な雰囲気だなぁ。
「さて、君は奴隷から解放されたいかい?」
単刀直入に質問してみた。が、反応はない。いや、正確には首をかしげている。
どういうことかと疑問に思っていると、ミーシアが、
「あの、勇者様。獣人には獣人の言語があります」
「え?そうなの?めっちゃ恥ずかしいんだけど。ま、それを教えてくれたお礼としてサルアと呼ぶことを許そう」
クッソ恥ずかしいが、今は置いておこう。そして俺は、
『さて、これで言葉がわかるかい?』
神化して、話してみた。神は全知全能、もしかしたら伝わるかも。とおもい、やってみた。結果は大成功!コクリと頷いてくれたぜ!やったね!ってあれ?ミーシアがなんか変な目で見てくる。ま、いっか。
『それで、質問だけど、奴隷から解放されたい?されたくない?』
ま、わかりきった質問だ。回答は案の定、
〔解放、されたいです〕
とのことだった。ということで、この子を買う!なんでそうなったかって?可愛いからだ!命の衝動買いはよくないと言われるが、まぁ良いではないか。
と、いうことで買うことにしたのだが、こっそりステータスを見てみた。病気とかかかってたら嫌だし。
名前:シーラ 種族:獣人族
Lv:124 年齢:9
筋力:161 魔力:61
速さ:240
適正魔法
【土・風】
スキル
【先祖返り】
称号
【犬獣人の次期族長】【運命に見放された者】
加護
──
わお!結構すごい子だったヨ!称号の【運命に見放された者】ってのが少し気になるけど、まぁいっか。
『君、結構すごいね。って、次期族長の長?なら族長はどうしたの?』
俺がそう聞くと、シーラは少し間を開けてから、
〔おかあさんは、いっしょにここにいる〕
そう答えた。マジかよ。ま、子供だけ引き離すのはかわいそうだ、、、どうすれば、、、そうだ!
ここで新しいスキル!豪運さんの登場です!ここで一本の棒を創造して、右側に倒れたら一緒に買う!左に倒れたら別の子を!ってことで、そい!
俺が棒から手を離すと、棒は直立して、倒れることは無かった。
『え?』
豪運先生を起動しているのだ。これが正しい事なのだろうが、一体どういうことだ?
俺がうんうんと唸っていると、ミーシアは
「親っていいものですかね?私はよくわかりません」
と独り言を言っていた。ん?親?
『ね、ねぇ。お母さんと一緒に過ごしたい?』
傍から見れば頭おかしい人の発言に聞こえるだろうが、俺は聞いた方がいいような気がしてならない。豪運先生の力なのだろう。
すると、シーラは
〔おかあさん、すぐたたく。私、いやだ〕
なんと虐待野郎でしたか。一応、こんどはこの子だけ買うか、買わないか、棒を倒してみたら、買う方に倒れた。決まりだな。
「すみません。この子買います」
俺は奴隷商人に告げた。
「さようでございますか。お代金は金貨五枚です」
と言われたので、さっさと金を払って、足早に去っていった。理由はもちろん決まってるさ。ミーシアが匂いでた倒れそうだったからな。
と、いうことで宿屋まで戻ってきたわけだが、、、
『さて、これからどうするべきか』
俺はベッドに腰を下ろして考えていた。すると、突然ミーシアがこんなことを言い出した。
「すみませんサルア様。一つ疑問なのですが、なぜ神の言語で話していたのですか?」
と聞いてきた。何を言っているんだ?シーラがいたからに決まってるだろう。と答えようと思ったが、ミーシアがそんな馬鹿なはずがない。そして、俺は思い出す。
「スキル、あるじゃん」
それは、【言語理解】というスキル。このスキルを相手に発動すると、その人が言った言葉が自分にあった言語に聞こえるというスキルだ。そうじゃん、これ使えばよかったじゃん。
「なんか、、、うん」
俺は人に戻り、あまりの恥ずかしさに震えていた。
それを察したのか、ミーシアは部屋から出ていった。恐らく、俺を落ち着かせるためだろう。ただ、なぜシーラを置いていった、、、ま、いいんだけどさ。それもこれも全部世界の意思のせいだ。神になってからろくなことがない。はぁ、俺も最弱になりたかったなぁ。ま、無いものねだりは虚しいだけだな。・・・今度世界の意思にあったら全力パンチお見舞いしてやる。
俺はその決意を胸に、眠り居ついた。
「さぁ!新しい朝が来た!」
「おはようございます」
〔おはよう〕
──ん?
俺がいつもの如くそう言っていると、隣から声が聞こえた。
「うわぁ!?いつからそこに!?」
その隣には、シーラは良いとして、いつの間にかミーシアもいた。
「ついさっきです」
そう笑顔で答えるミーシア。と、シーラが理解不能って顔してる。俺は一応全員に言語理解のスキルを発動させる。そして、
「さて、シーラ。君にはすこし実験台になってもらう」
俺がそう告げると、シーラは怯えた表情をして震えだした。おっと、ミーシアもにらんできた。コワイ。
「ちょっとまて、誤解しているようだが、簡単な実験だ。危険な事じゃないし、むしろ安全なくらいだ」
俺が今回しようとしているのはスキルの実験。まぁ比較的安全な実験をする予定だ。
俺の言葉を聞いて、、ミーシアは少しだけ安心した表情をしているが、シーラはいまだ怯えたまま。ちょっと、小さい子に怯えられるのは傷つく。と、いうことで、何の実験をするか先に伝える。
「シーラにやってもらいたいことは、スキルの実験台だ。ステータスだったり、身体強化だったり。他のバフとかも重複付与できるのか。とかね」
俺がそう説明すると、少しだけシーラが落ち着いた表情を見せた。
▽▼▽▼
ってことで、俺はミーシアとシーラを連れて町から少し離れた草原へやってきた。
「と、いうことで早速実験開始だ!まず身体強化単発!そしてすかさずステータス!」
(能力値のみ)
筋力:161+100 魔力:61+150
速さ:240+100
なるほどね。ミーシアに身体強化を使った時と同じか。じゃぁ次は
「身体強化もう一回!」
筋力:161+200 魔力:61+300
速さ:240+200
ほぉ、プラスされるのか。それを確認して、
「もう一回!」
「もう一回!」
「もう一回!」
と、三回身体強化をした。
筋力:161+500 魔力:61+750
速さ:140+500
と、ここまでは順調だった、そして
「もう一回!」
このもう一回が、やばかった。
筋力:161+500×100 魔力:61+750×150
速さ:140+500×100
オカシイヨ!カケルヒャクッテナッテルヨ!
「はぁ!?ちょっとまって、リセット!リセットオオオ!」
ふぅ、危なかった。身体強化は5回までだな。なぜかって?そりゃ、強すぎる従者がいたら俺の最弱ライフが遠のいてしまうからな。
「と、いうことで、ステータスが一瞬おかしなことになったけど、特に問題なし」
って、そこそこ問題あるけどな。そして、一段階身体強化を施したその時、
『ピローン スキル【身体強化】のスキルレベルがLv2になりました』
あ、もうレベル上がったのね。と、いうことでミーシアに使ってみようとすると、ミーシアの身体が光り始めた。正確には、全体的に薄く光っていて、脳や、腕、足が強く光っていた。ま、これを見たら大体察した。細かく設定できるようになったのか。えっと、消去法的に脳は魔力かな?じゃ、魔力を上げるかミーシアは接近戦は苦手そうだし、筋力は必要ないからな。そして、ステータスを確認してみると、
筋力:21+100 魔力:56+300
速さ:94+100
と、最初の方に付与したのと合わせて、魔力だけ2段階あげたことになっていた。なるほどねぇ。地味に便利かも。すると、
『ピローン スキル【ステータスオープン】のスキルレベルがLv3になりました』
えぇ?なんかスキルレベル上がりすぎじゃね?まぁいいや。とりあえず、使ってみる。
名前:ミーシア 種族:人族
Lv:3 年齢:21
筋力:21+100 魔力:56+300
速さ:94+100 知力:652
適正魔法
【水・回復】
スキル
【調合】
称号
【神の巫女】
加護
【最弱の神サルアの加護】
…なんていうか、、、ショボいな。知力って項目が増えただけ。もっとさ、すごいのを期待してた。ま、所詮はスキルか。そう思い、過度な期待はやめることにした。知力やべぇな。天才か?ま、それは置いておこう。
「サルア様、シーラを実験台にするはずでは?なぜ私に何かやってるんですか?」
と、突然ミーシアがそんなことを言ってきた。その質問に俺のとった行動は、
「さーてと、実験の続きをしようか」
無視だ!
そして、その時俺は一つとんでもない発想が思い浮かんだ。思い立ったが吉日。と、いうことで安全を考慮して亜空間を創造魔法で作ろうとしたが、、、無理だった。ってことで、一度宿屋に戻り、シーラを宿に置いて、また草原へ戻る。シーラを使っても問題ないが、この実験はミーシアみたいな能力値の低い人の方がやりやすい。
ってことで、
「ミーシア、そこに立ってて」
俺はそう指示を出す。ミーシアは自分が実験体になるのが気に食わないのかご機嫌斜めだが、それでも俺の指示通りに動いてくれた。そして、位置についたミーシアに加護を発動させる。しばらく封印すると誓ったんだけどね。
(以下能力値)
筋力:21+5012 魔力:56+4954
速さ:94+5301 知力:652+64
「んでもって、さらに身体強化×6!」
筋力:21+5012+500×100 魔力:56+4954+750×150
速さ:94+5301+500×100 知力:652+64+500×100
わお!すんごいステータスになってやがる!ってか、知力の加護のプラス分少なすぎだろ、、、あれ?加護でプラスされたやつ、俺のステータスじゃん。俺そんなに頭悪かったのか、、、って、それは今はどうでもいい!それよりも、
「ミーシア、指先で、地面をたたいてみてくれ」
「え?あ。はい。わかりました」
ミーシアがそういうと、地面に少し強めに地面をトントンと叩いた。すると、とてつもない振動とともに、地面に亀裂が入った。
ははは!こりゃやべぇや!シーラを置いてきて正解だったな。危険すぎるから。
っと、ミーシアが地面に座りこんじまっている。
そんなミーシアを見て、俺は加護と身体強化を切り、ミーシアを飛びながら救出した。
「なんか、すごいですね」
「あぁ、俺もびっくりだよ」
やっぱり、加護はしばらく封印だな。そう再び心に誓った。
世界の意思 黒川のステータス
知力:─世界の意思により妨害されました─
魔力:─世界の意思により妨害されました─
速さ:─世界の意思により妨害されました─
知力:世界の意思により妨害されました




