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23話 サルア君の、はじめてのガチ戦闘 後編?


 「(どういうことだ?おかしいだろ)」


 だって、あいつはこの墓石の下に入れられて、、、

あいつは生きたまま墓石の下へと埋められた。埋められる瞬間声が聞こえたのだから・・・ってまてよ?なんで声が聞こえるんだ?よく考えればおかしいじゃないか。なんで声が聞こえた。埋められるなら、死んでいるはずだろう。いったいどうしてそんなことも疑問に思わなかった?

 ・・・いいや、今はそんなことはどうでもいい。あいつが生きているのなら、奴をどうにかできるはずだ。黒川の要求はテレポートが使える魔法使い。勝ち目は・・・ある!


 「だとしたら、まずあの墓石に近づくことが最低条件だ。何とかして奴の警戒を別のところへと向けさせることができれば・・・」


 「(黒川。奴の警戒をどうにかして俺から外させたい。どうしたらいい?)」

『(なにか思いついたのか?そうだな・・・多分簡単に外せるぞ)』

「(え?本当か!?どうしたらいい?)」

『(お前の分身を用意したらいい。あいつはお前が分身を大量に出したとき、真っ先に壊そうとしたよな?術者のお前を殺せば分身も消える。人族のお前は、あいつになら簡単に殺れるだろうからな。ま、何が言いたいかというと、、、チッ、とうとうこの会話にまで干渉してきやがった。さすがに会話を聞かれるのはマズイな。悪いが、あとは自分で考えろ)』


 黒川がそういったと同時、プツリと通話は遮断された。


 「マズイな。まったくわからん助けてくれ」


 なんて弱音を吐いても、なにか変わることもない。

たぶん、あいつは最大限のヒントを残していった。だけど、、、俺にわかると思うか?わかるわけねぇだろうがよ、、、

 分身大量に出したら奴は警戒して俺の分身を先に攻撃した?そんなん数の暴力で押し負けるからだろうが。それ以外に何があるんだよ・・・


 『隙ありです!』


直後、奴のけりが俺の脇腹をとらえる。


 「グッ、、、カハッ」


そのけりをもろに食らってしまった俺は、口から大量の血を吐く。

内臓がやられたのか、呼吸ができない。体が痛い、動けない、、、


 『わかりましたか?サルア様。どれだけ強くても、少しでも隙を見せたら弱者にも負けるのですよ。ま、私はあなたよりも強いですがね』

「ヒュッ、、、ヒュッ」


 呼吸ができない。苦しい。


『無視ですか?悲しいですね。まぁ大丈夫ですよ。それは仮の姿ですものね?その器が死ねば神の姿へと戻る。ですよね?もう何人も見ましたから、わかりますよ。とはいっても、神の姿へと戻ったところで、ですけどね』


そういって、俺の顔に、奴の手が当てられる。


 『少しは頑張ってくださいね』


そして奴の手から魔法が放たれる。それは俺の頭を割り、俺を殺した。


 『・・・あ、起きましたか?びっくりしましたよ。今までは殺したと同時に起き上がってきた方がほとんどだったのですが、あなたはだいぶ時間がかかりましたね。それほど、神力を消耗しているのでしょうか?』


 奴に言われて、俺は気づく。俺の体は、神にしてはまるで神々しさを感じない。体が前よりも重い。気力がわかない。魔力の循環が悪い。


 『残念ですよ。つまらない勝負はしたくないのですが、まぁいいです』

『だが、さっきよりは動けるさ。少しはマシになるだろ。んじゃ、がんばるぞ~!【分身】そして分身たちに【身体強化】』


魔力を温存するために、身体強化は一回だけだ。これからなにが起こるかわからないからな。


 『面倒ですね。さっきもやったでしょう!』


そういいながら、奴は俺の分身を蹴散らしていく。だが、墓石に触れることはできた。

 そして、墓石に触れた今だから気づく。


『これ、結界が張られてるな』


そう、これには薄く、だが強固な結界が張られていた。だが、何か違和感がある。この結界の魔力の流れが乱れているのだ。

 そしてもう一つ、気づいたことがある。それは、この結界の流派だ。


 『くそ親父がよ。面倒なことしやがって』


それは、親父の我流の、いや、正確には親父の家計に代々伝わる流派。流派の名前は忘れたけどな。


『これなら、簡単に突破できるんだよなぁ!』


俺はそう言いながら、結界をいともたやすく突破し、墓石を掘り起こし、それを取り出す。そして・・・


 『何を、しているのですか?』


チッもうきやがったか、、、いや、もった方か。さっきは一瞬でやられたからな。だが、今来てももう遅いんだよ!


 『残念だったな!今来ても遅いんだよ!』


そういって、棺を開けようとする。しかし、棺は開けることができなかった。開こうとしてもビクともしない。そうして、俺はやっと、さっきの違和感に気づいた。


 『なんだよ。封印魔法まで、、、あ、だめだ。もう、、、』

『どうやら、残念だったのはサルア様だったようですね』


だ、だけど、俺は神だ!一撃ではやられない。


 『あぁ、最期にいいことを教えてあげますよ』


いいこと?


『加護に能力があるのはご存じですよね?私の死神の加護の能力、【死の宣告】対象に触れてから約10分後に、その対象の命を刈り取るという能力です』

 『神には、呪いやデバフは効かないんだぜ?』


まだ、勝ち目はあるか?

少し、希望が見えた・・・気がした。その小さな希望は、奴の言葉で簡単に消えた。


 『神に効かないのはわかっています。そこで重要になってくるのが、称号です。知っていましたか?称号にも能力があるのですよ。私の持つ【破壊者】と【神殺し】いま重要になってくるのは、【神殺し】の方です。称号【神殺し】の能力、それは”神に対して無条件で攻撃をいれることができる”。私にとっては大変便利で、都合のいい能力です。ここまで言えば、お分かりですよね?”あなたに、【死の宣告】が通用するのですよ。そして、あぁあと少しで10分が経過しますね』

『あ、あっ、いやだ、やだ!死にたくない!死んでたまるか!死にたくねぇんだよ!』

『うるさいですねぇ。あ、あと10秒ですよ。9.8.7・・・』

 『どうして殺されなければいけないんだよ!俺が何かしたのかよ!どうして、、、死にたく、、、ねぇよ』

『4.3.2.1・・・』


 どうし、て?


『ゼロ』

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