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新たな女神

88話 新たな女神


「ロメーラさんとは旅の途中で。お互い女の一人旅だったのですぐに意気投合し、しばらく一緒に旅したわ」


「そうなんだ。あんたもそういう趣味? なのか……」

「それナニ? どんな趣味?」

「あ、そのダメだと言ってるわけではないから」


「ロメーラとイータの関係か。それじゃ2号は無理なわけだ」

「あら、それなんの事かしら」

「ロメーラと……」

「ああ、あなたたちナニか誤解してるわね。ロメーラは話してくれたわ。女どうしの恋の話。でも、私たちはただのお友だちよ。一緒にお風呂に入った程度よ。まあ温泉だけど」


「もしかしたら同性で恋したのはあのイータだけなのかもなロメーラは」


 オレだって、あんなに惚れた「人外物」はない。アレを遺跡で見つけた時に一目惚れした。

 禁断の恋って奴では同じだよな。


「ねえ、ロランくんはどうしてあのエスタちゃんを人間にしたいの女神に会うのもそのためよね。あの子は完全な人間ではないものね」

「あ、それは……」

「いいわ、答えなくても。なんとなくわかるから」


「で、オレはコレからどうすればいいかな。女神に会えないんではもう出来るコトがない」


「そうね……あの子を育てなさいな。あの子はへたな魂がない無垢な状態よ。会話をしたいなら言葉を教えなさい。悪い事をしないように教育して。君が納得する女性に育てるの。どうかしら」

「ソレはおもしれー。エルフは言ってた。あの体は本物じゃないが、ほぼ人間だって、俺たちみたいに声を出して喋れた。ちゃんと教えれば普通の人間になるんじゃねーか。それから恋したって、おそくねー。なあ姐さん」


 たしかに。あれは人間の頃は魔女だとミシェールが言っていた。魔女でなければ像にならなくてすんだはずだ。


「そうか、ミシェールが、エスタの人間化を嫌っているのは、あの胸像が魔女だったからだ! だから……」


「はあ、どうした突然」

「ミシェールがオレと一緒の理由少しわかったような気がする。グッピー」

「ミシェールがロランに惚れてるからじゃないのか」

「え、ナニ言ってんだグッピー」


「俺はずっーとそう思ってた。言うのは初めてだが。俺も惚れた女と一緒にいてー。そんなミシェールの気持ちもわからなくねー。違うのか」

「嫁、嫁と言ってたが、あれはグッピーの強がりか。本当は自分を好いてないと知ってて」

「ああ、あーゆーふうに言ってりゃそのうちってな」

「それじゃモテないぞと、まえにも……」


「なんだか、人間の世界にはいろんな愛があるのね。グッピー、あなたは性格変えた方がいいわね。ダメな時はあきらめも寛仁よ」


「そうだグッピー、人を勝手に『嫁』にするのはやめろ」


「俺の師匠はそうやって嫁を見つけた」

「師匠は、師匠だ。グッピーにはグッピーのやり方がある」

「強引な男に惚れる女は少数派よ」


「あのなぁなんで俺の話になってんだー」


 翌日、ローラは街道に出てギュスターヴの国境をぬけて隣国のパスキン公国へ行くというので、同行することにした。

 目的もなしに町に居てもなんなのでオレが決めた。

 ローラに言われた。エスタを育てろと言うのも気になったが、あの声が『女神を捜せ』と言ってたのも気になってる。

 この町には女神が居ない。


 以前パスキン公国へ言ったことがあるローラが言っていた。パスキンの港に巨大な女神像があると。あてもない旅もなんなので女神を見に行くことにした。

 女神捜しはまだするつもりだ。


               つづく


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