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ロメーラの再会

77話 ロメーラの再会


 パインの町には、宿は一軒。

 村が近かったせいもあり泊まるのは初めてだ。


 田舎の町の宿、客といったらたまに来る旅人。

 ロメーラは、こっちに来た時に、この宿に泊まったそうだ。


 食事場でみんなで夕食をとりながら明日の予定を話した。


「妖精の谷。オレは行ったことはないが……」


「そこへ行けば妖精の賢者の話が聞けると思います」


「妖精の谷へ行けばアニタでも妖精が見える?」

「まあ妖精といっても色んな種が居て誰にでも見えるのも居ます。たとえばエルフとかは、人に一番近い妖精族なので誰の目にも」


「エルフか、オレも見たことないな」


「俺もだ。亜人はけっこう見たがエルフはない。エルフの女はスゲー美女なんだってな。一度お目にかかりたいぜ」


「あたいは一度、エルフと闘った」


「本当かティア、で勝敗は?」


「あたいはまだ生きてる」


「ってコトはエルフに勝ったのか?!」


「引き分けた。向こうは消えた」


「ホント、スゴいですねティアーナさんは。彼らは人を嫌ってますから、めったに人前には現れません。ティアーナさんと、よほど闘いたかったんですね。そのエルフ」


「ロメーラはエルフと会ったことあるの?」

「ええ、まえに谷へ行った時に。一人で暮らしている老エルフと。彼に賢者の事を」


「よし、とりあえず谷へ行こう。解散!」


「あの、少し静かにしていただけると……」


 宿泊客だ、食事中はよく喋る連中だからうるさかったかな。大きな宿でもないし。


「あ、あんたは」


「あら、辺境の町で」


 彼女はロメーラを捜していた痩せたモデルの。


「いつぞや、人間違いを……」


「イータッ。イータ・ルビン!」


「ええ、ああっおねぇ様!」


 イータはロメーラの席に駆け寄り。


「搜しましたわ。おねぇ様。うれしいやっと会えました」

 

 席から立ったロメーラは彼女を抱きとめた。


「ロメーラの妹?!」


「違うは、アニタ。画家をしていた頃にモデルをしていたイータよ」


「この人、ロメーラをお姉様って」


「アニタ、年上の女性を姉妹じゃなくても姉さんと呼ぶ人もいるのよ」


 ルルはロメーラとイータのただならぬ関係に気づいたようだ。アニタには、それとなく説明した。


「そうなの。じゃロメーラやレオ、ティアーナはアニタのお姉ちゃんだ」


「間違いではないな。アニタ。これからはレオでなく、『お姉様』と呼んでくれ」


「ティアーナも『ティア姉』と呼べアニタ。あたい一人っ子だったからねそう呼ばれたい」


 なんだか違う意味でひろがった。いいか。


「アニタ、お姉ちゃんが沢山出来た?!」


 早朝宿を出た。


 目指すは妖精の谷。結局、イータも一行に加わった。


「アニタよ。よろしく」

「イータ・ルビン。よろしくアニタ」

「イータは、なんでロメーラを捜してた?」

「いつでも一緒に居たかったからかな」

「仲良しなんだ」

「そう仲良しだった……けど、ロメーラは突然居なくなったの」

「ロランと同じだ。アニタ、相棒なのにロランは突然居なくなった。なんで……いままで聞いてない」


「同じね……ロメーラもなぜ? 私を嫌いになった……」

「え、ロラン。アニタ嫌いになった!」


「安心しろ、アニタ。嫌いなら、こうして一緒に旅をしてない」


「じゃなんで消えたのロラン?」


「ああ、今さらながらあたしも聞きたいなぁ」


 ルルまで、どうしょうか。皆にも像のコトをちゃんと話すか。

 

 オレはミシェールのとこに行って小声で。


「みんなにも像とグールの関係を言った方がいいかなぁ」

「おすきに……」


 相談しがいのないやつだ。


「あーあ、ロラン。ミシェールと、なに話してるのかしら。もしかして古道具屋のおねえさんが言ってた噂はホントなのかしら。んでも、なんであたしがロランに捨てられてんのよ」


「知るか、噂たてたヤツに聞け!」


               つづく


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