王家再興は
73話 王家再興は
「なるほど、それでロメーラは」
「まだ帰らないわ」
「王妃と知り合いだったのねロメーラさん」
「あなたもそうよルルレット」
「ええ、元お姫さまね」
「まあ元だが、私もいずれ子供を王にし……」
「あら、王家再興を考えてるのね」
「私もこのまま終わりたくない。そうだなヴィルヘルム」
「私はお嬢様のお言いつけ通りに動くだけです」
「イイ旦那と子供が必要ね。ヴィルヘルムと二人ではむずかしいと思うけど」
「そうだな、まず旦那様を探さねば。ロラン、王になる気はないか?」
「なにを言ってる。そんな気はない。普通に『宝探師』として生きるのが自由でイイ」
「ロランは、その像が人になったら嫁にでもする気か?」
「人になる……。ソレが出来るのかどうか、先のコトは考えてない!」
「それよりロラン、お金になりそうなヤツ獲れたか?」
「ああ、すげぇのがオニナマケモノだ、通常の倍以上の大物だ。あと、あの『オニ茸のガイラ』にも会ったというか捕まえた」
「あの、アニタたちをだまして逃げた」
「ああ、お仕置きをしておいたぞ」
「ええ、アニタの分も殴っておいたからね」
高級宿の食堂の二階特別室。
ナニヤ王妃とロメーラ。
「宮廷画家をやめて旅に出たと聞いたが」
「ええ、いろいろ見てまわりました。その旅の途中であのご令嬢のお仲間と会ったのです。それで彼女らと同行することになり、王都に。私の目的地でここに帰って来たわけではありません」
「そうか、そなたと居たのは短い日々だったが、忘れてはおらん」
「あの時は、いけない事と知りながら……」
「突然消えたのはその事で?」
「関係ありません」
「そうか、ならいいが。わらわも不適切な行為だとは、はじめ思ったが……。そなたが消えてから、あとからあとから恋しくなったわ」
「そのようなお言葉……」
「昔話はもうよそう。わらわのおごりだ美味しいものを食べてってくれ」
つづく




