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あの人の方が大きい

45話 あの人の方が大きい


『おお、こいつわぁ ドンコたちが……』


『やられたな。まだ、生きてる者も、早く手当してやれ!』


『輪だちが残ってる。まだ遠くには行ってない追うぞ!』


 

 まだ、奴らの仲間が来るだろう。

 ここは、争いをさけて逃げるか。


「ルル、カウカウは走れそうか?」


「長くは無理よ」


「センたちの馬車を前に」


「おう、俺たちは走るのか、どちらかの馬車に」


「人が少ない方が馬車は速い。女と子供だけだ」


「あたいも女だ」


「来た! 来た。早いな」


「ああ、ここで待ちかまえよう」


 先頭の女がソーか?


「まだ、斬りたりない。早く来い!」


 ハァッ


『手配の女を渡してもらおう』


 俺たちの前に先頭で、走って来た女が、止まった。そして馬から降りた。

 日焼けした赤茶けた長い髪、大きな古布のショールで顔半分を隠して巻いている。

 革の乳あてだけの上半身。

 腰に巻いた乳あてと同じ布。腰のくびれといい、良いスタイルだ。胸も大きい。

 筋肉質の太ももが見える。

 毛皮を革ヒモで巻いたブーツ。

 見えるのは目だけだキリッとした眉、長いまつ毛に澄んだ綺麗な瞳、美人だろう。

 コレで、目から下がアレだったらサギだ。


『言葉は、わかるか?』


 ナニか言ってる。いきなりかかっては来ないようだ。剣も持ってない。


 後から五人。


『頭、こいつらです』


『長と、呼べと言ってるだろ。あたしらは盗賊じゃないんだよ』

『殺りますか』


 あとから来た男たちが剣を抜いた。やる気だ。


「すまん、罪人を渡せ。そうすれば、すぐ帰る」


「西方の言葉が話せるのか」


「ああ、あたしの旦那は西方の人間だった。うまくはないが会話は出来る」


「そうか。おまえはトッケツのソー・ムンランだな?」


「あたしを知ってるのかい。有名になったものね」


「オーッ、ソー・ムンラン。あたいと勝負しな、勝ったら好きにしていい」


「ほお。あんたが賞金首か、名を聞こう相手になる!」


「ティアーナ・ギガルだ」


「ロラン、やらせんのか?」

「ああいうヤツだからな、止めても」


『長、手伝います』

『手を出すな! お前たち余計な事すると死ぬぞ』


「あたしが、つまらん気をおこして仲間の命を落としてしまった。ここは一対一、あたしが負けたら手を引こう」


「いや、負けた時は死だ。あたいも同じ!」


 双剣を抜いたティアーナが先に動いた。

 二手をかわした。ソーは革ヒモを巻いた毛皮のブーツから短剣を抜き逆手に二本かまえた。


「こい!」


 二、三回、撃ち合った。が、二人の手筋が見えなかった。やはり二人共強い。


「その剣は、よけるだけか」


「あたしの武器は拳だ!」


「そうかい、ヒャッホー!」


 交差して離れた、こっち側を向いたソーのショールが切れて、顔から離れた。


 「綺麗な人……」


 いつの間にルルたちが皆、来ていた。


「おまえら逃げなかったのか?」


「ルルが走るの限界だったの。あっちで休んでるわ」



「やるね、あんた……」


「ホントは顔を斬り裂いたはずだった……」


「負けた。あんたの勝ちだ。あたしには、多くの仲間が居る、死ぬことは出来ない」


「あんたを決勝で負かした奴と闘いたい」


「リュー・ハイシンという男だ。奴は、強かったが、変態的にイヤらしい」


「イヤらしい?」


「あたしの胸ばかり掴みかかった。蹴りを避けるのも太ももに入ってくる。ああいうのとは闘いにくかった」


「そんな奴は手を斬り落としてやる」



「おい、ティアが、殺さず決着つけたぜ。剣をおさめた」

「あの二人……露出症な所が似てるわね」

「なるほど、二人共イイ脚見せてる……が、胸も腰も尻もあっちの姐ちゃんが勝ってる。あと顔も、だがミシェールの方が顔は勝ってる」


「そうね」


「おあ、いつ来た。しかし、それは、みとめるんだなミシェール」


「奴に会いたきゃカチューの寺にでも行くんだな」

「寺?」

「ああ、奴はショーリン門派の使い手だ。坊主だろうな。言っとくが奴は本当に強いし変態だ。坊主のくせに」



 行ってしまった。悪い奴じゃなかったな。


「あの人カッコイイ。アニタ、大人になったら、ああなりたい」

「アニタ、あたいが勝ったんだ、あたいになれ!」

「やだ、あの人の方がおっぱい大きい!」


「ロラン、カチューの寺に行きたい」


「行きたきゃ一人で行きな。オレには関係ない」


「ロラン、ティアが、ついて来ないよ」

「ほっとけアニタ」

「アニタが、おっぱいのコト言ったからかなぁ」


「違う」


「そうなのミシェール……あ」



「あたしも一緒だ。ロラーン、子供作ろうーっ!」


              つづく




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