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股間の誤解

34話 股間の誤解


 スゴイ。ミンの家、せまいがベッドルームが一人一部屋だ。

 グッピーはオレの隣。その隣に、ティアーナ。

 そして隣にヴィルヘルム。その隣は大きなゲストルームでレオ姫が一人。

 向いの部屋にアニタとルル。姉妹は一緖の部屋だ。

 でも、まだ空いてる部屋が。

 メイドとか昔は多かったと、このせまいベッドルームは多分。


 個人部屋なのもあり、オレはベッドに美人像を置き頭だけ出して寝かせた。

 う〜ん惚れ直すぜ。今夜は、ゆっくり抱いて寝れる。


  トントン


 あ、やべっ。誰か来た。

 オレはあわててベッドに入り像を毛布の中に隠した。


「ダレだ?」


「メイドのアンです。お寝間着を」


「メイドのアン? どーぞ」


「失礼します……あ!」


 メイドってあのお手伝いさん一家の娘か。

 入って来るなりオレを見て、驚いた顔をして赤くなり。そして寝間着を棚に置き。


「すぐにお食事が出来ますのでいらっしゃて下さい」


 と、言ってオレから目をそらし出ていった。

 なんだ。赤くなったりしてオレに惚れたのか?

 メイドも西の言葉が出来るんだな。


「うわっ!」


 毛布に入れた美人像がオレの股間のあたりで立っていた。

 コレを見てメイドが赤くなったのか。

 なんだと思ったんだ。

 まあアレだろうが。

 でも、いくらなんでもこんなにオレのはデカくならない。


 まいったな。食事の時もオレを見て赤くなってる。妙な誤解だ。


「あ、あのおかわりは……」

「じゃ少し、あ、あのねアレは違うんだ」

「あ、はい。何も見ていません」

「……」


 夕食が、終わると女たちが風呂へ。

ここの風呂は大きいので四人で入っても余裕だったとか。

 アニタが、姫様のおっぱい見たと、はしゃいでた。


 浴室、オレが一番に。

 美人像も一緒だ。


 グッピーが来た。


「お、ロラン。そいつと混浴か」


「ああ、砂漠の汚れもきれいに落とした」


「失礼します」


 ヴィルヘルムが入ってきた。


「なあロラン。メシの時にメイドの娘、おまえ見て赤くなってたよな」


「そうか? オレを見てなかったように見えたぞ」


「ロラン君に惚れたのではないですか」


「ヴィルヘルムまで、違うよ。他のもの見て赤くなったんだろ」


「あの年頃の娘が、何を見て赤くなったんだよ?」


「グッピーとか、ヴィルヘルムとか」


「私のような老人を……ないでしょ」


「もしかしたら、そーゆー趣味なのかもなーあの娘」


「バカな。それに私には妻に子供、孫も……王宮に。どうなったのか……」


「あ、わりー。ヴィルヘルム」


「グッピーかもしれないぜ」


「違うね! だとしても俺はミシェール一筋だ。それにあの娘は俺の好みじゃねー」


「グッピーは、けっこうモテるんだから。ティアーナだって」


「バカ言うな、あいつは俺とやりてーだけだ。あ、変な勘違いすんなよ、やりてーのは決闘だからなぁ」


「確かにミシェールは氷のようだけど美人だ。こいつに出会わなかったらオレも」


 オレは一緒に風呂に入っている美人像を抱きしめた。

 二人が引いているのはわかってた。


「ああ、そいつのおかげで俺は助かる。ロランとミシェールを競そわなくてすんでる。まあ俺が勝つだろうけど」


「オレに勝ってもミシェールの壁は厚くて高いぞグッピー」


「はあ。いろんな恋がありますね。人生楽しんで下さい。では、お先に」


 翌日。オレはアニタを連れ熊モグラを料理した時に、はいだ毛皮を売りに町へでた。

 言葉は通じなかったが、片言で、なんとか毛皮は売れた。

 やはりこの辺では珍しいのだろう。けっこうな金になった。

 通貨が違うから、いくらかないと色々面倒も。


 おっ、ルルだ。いつもと違う服着てる。


「おねえちゃん、その服どうしたの?」

「ミンにもらったんだ。こういう女の子ポイッ柄の服はあまり着ないからって」


 東方の服だが、似合ってる。


「アニタは、あの盗賊の砦で似たようなの着せられたけどボロボロなっちゃて」

「ああ、あれね。大分変わちゃたけど縫い直しておいたから」

「ホント。ありがとうおねいちゃん」


「イイとこで出会った。ルル、買い物に付き合ってくれないか実は……」


               つづく

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