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コンゴ・フー

27話 コンゴ・フー


 おじさんと老人が、走ってやってきた。

 悪い奴らに呼ばれたんだ。


『お頭様、村長と長老が』


『うむ。この先の砂漠で仲間五人が殺られたべェ。この村の者か、ここへ来たよそ者の仕業だべェ』


『村にはおまえ様方の仲間を殺れるもんなんておりゃせんよ。なんかの間違いじゃ』


『わからなくもないわね。それじやここ最近、村に来た者は?』


『くわしくは、知らんが。あの旅芸人たちと、そこの占い屋でしょう』


『その連中をここへ、連れてきなさい!』


 なんだか、芸人の人たちと、アニタやマーとシャンが悪い連中の前に並べられた。


『こんだけ。ずいぶん少ない旅芝居ね。役者はあんたとあんたね。あたしらの仲間を殺ったのは誰かしら』


『わしらは、人など殺しはせん』


『誰がしゃべれって言ったのジジィ、おだまり!』


 老人が蹴られた。痛そうだ。


 白い顔の男は短剣を出しておじいさんの首につけた。


『今度よけいなこと言ったら命はないよジジィ』


 ホントにヤナ男。なんか気持ち悪い。


 男は楽器のおじさんトコに行き短剣をアゴにツンツンしながらなんか言った。


『あんた、イイ腕っぷしね、あんたなら二、三人絞め殺せそうね』


『タイラのアニぃ、仲間は刀キズで殺られて……』


『あんたはおだまり! チャオ』


『剣を使うのね。あんたは』

『オレの剣は舞踏用だ。見ろ人は斬れない。オレたちは何もしてない!』


 ビシュ


 あ、おにいさんの顔を斬った。こいつあぶな過ぎる。


『よけいな口をきくんじゃないよ』


 次はシャンのホッペを。


  ピタピタ


『あんた本当に見えてないのかしら』

『やめて!』


 白顔男はシャンのおでこに巻いた布を斬った。

布が切れて落ち。

 あっシャンのおでこに細いキズが、血が出てる。大丈夫、シャン。


『シャンは、本当に見えないんだ』

『うるさいガキねェ。あんたが占い屋?! あたしの先を占って見てよ』


 あ、マーが掴みあげられて、なんか言われてる。危ない。


『どうしたの言いなさい』

『あんた、あんたは砂漠に屍をさらす事になる……』

『え、なんだだって。あたしが屍に……このインチキ占い師がぁ!』


 あっマー、殺される!

 

  シュルル


 白顔男が振り上げた短剣を持った腕にロープが飛んできて降ろすのを止めた。

 助かったマー。


『なんなのリーホワァ! コレは』


 ロープを投げたのは後ろの長い黒髪の女だ。


『小さい子をイジメちゃなんねぇタイラ』


『お頭様』


 デカぶつがやって来た。近くで見るとより気持ち悪い。


『ほお、近くで見るとよりカワイイベェ』


 わ、こっちに来た。キャアア。


『こっちの異人の子も上玉だべェ。碧い瞳がイイ。おい、この子らを砦に。あとの連中は拷問でもしてはがせるべェ』


『なんだと、オレたちは殺ってないと言ってんだろ!』


『面倒だタイラ』

『いいのね。お頭』


『やめて!』


 白顔男は、一瞬のうちに並んでた男たちを斬った。

 若い女の人は斬られなかったけど気絶した。

 酷いヤツだ。


『その娘、成長しすぎだべェ、チャオ、おまえにやる』


『ヘイ、どーも』


『今日のトコは帰るべえェ。村に誰か来たら知らせるべえェ』



『ふうっどうなるかと思ったぞジイ』

『アレは、まともではない』

『おおい、芸人たちの死体を……』


『老人』

『可哀想にのぉ。おまえさんの連れは、あのバケモノのおもちゃだ』


『老人、奴らの砦とは何処に?』

『そう遠くはないが、まさか。あんた助けに行く気か。やめとけ。さっき命が助かったんだ、むざむざ死にに行くことはない。あの子らの事はあきらめるんだ』

『そうはいかない』



 コンゴ・フーの砦。


『頭たちのお帰りだ。門を開けろ!』


 アニタとマーは、悪い奴らの寝床に連れて来られた。

 どうなるのかな。


『今日はイイのが手に入ったべえェ。チャオ、この子らを女たちにキレイに洗わせるべえェ』

『ヘイ』


 まったく頭の趣味はわからねぇな。こんなガキのドコがいいんだ。俺はこっちの娘の方が。



『タイラ、おまえはあの芸人どもが殺ったと思うか』

『無理ね、いくらウチの下っ端でもあの連中には無理。でも、あの役者の男、ちょっと可愛いかったけど生意気だったんで、お仕置きしてやったわ』

『お仕置き……命までとってか』

『あら、お頭の言いつけだもの仕方ないわ』

『自分も楽しんだくせに。誰が……仲間を。あの目の見えない女はあやしくないか』

『無理無理、本当に見えないわ。まだ、村に隠れている奴がいるのかも。イイ男だっらあたしがもらうわ。明日また行こ』


『姐御、ボロたちが朝出ていったきりまた戻らねぇ』


『ボロが、まさか奴らも……』


『ボロのことだ、足を伸ばしてカレルにでも行って女買ってんじゃないの』



 砂丘。


「ロラン、見て。村がある」


「あそこに居るかもなアニタ」

「行ってみるか」


               つづく






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