オアシスの死闘
24話 オアシスの死闘
「コンゴ・フーって、何者だ」
「さあ、おそらく奴らのボスではないでしょうか」
『アニキ、言葉が通じないようだ。何も言ってこねぇ』
『ああ、見るからに異人だからな。ちょっと面倒そうなのもいるが、ガキと女は捕まえて、頭へのみやげだ。野郎は殺せ!』
オレたちが返事をしないと連中は、なんだか話して終えると剣を抜いて襲ってきた。
「連中殺る気だ。殺っちまうぞ!」
グッピーは、はじめに来た馬上の男を刺し、
両剣を抜いたティアーナは、かわした馬の尻に乗り、前に乗った男の首を落とした。
レオ姫の前に着いたジイさんが、ナニかを出し飛ばして応戦。
ルルはアニタを馬車の下に。ミシェールももぐりこんだ。
そこへ片目ヒゲが。
オレは走り込み剣を抜き、襲ってきた片目のヒゲに切り込んだ。
片目は、ルルを捕まえようとしている。剣は抜いてない。
『若けぇの、おもしろい剣持ってるな。虹色に光る剣なんて初めてだ、いただくぜ』
片目ヒゲは何か言って剣を抜いた。
しなった片刃の剣だ。東方の剣だが、武器屋で見たカタナとは違う。
馬上から振り下ろしてきた。
受け止めた。
重い。馬上の相手との闘いは習っていない。
どう攻撃に出よう。受けるのが精一杯だ。
ルルが、矢を放った、至近距離だったので奴もかわせなかったが、刺さったのはよけた腕だ。
『このアマァ』
ルルに斬りかかる片目ヒゲの周りをつむじ風が、風の中に白い粒が出来ると奴の全身に。
穴だらけになった片目ヒゲは馬から落ちた。
「ミシェール、ありがとう!」
ミシェールは馬車の下から出てマントのホコリをはたいた。
「おう、そいつで終わりだロラン」
他の連中は皆片づけたようだ。
「ジイさん、ちょっと見たんだが何を飛ばしていたんだ?」
「王宮にいた東方人に習った石つぶてです。小石をこう」
ジイさんは小石を指で飛ばしてみせた。
「小石が強力な武器になるんだな」
「それ、アニタにも教えて。アニタ隠れるだけだし……」
「後で……お嬢さん」
「お嬢さん! アニタ……お嬢さん?!」
「多分連中の仲間がいるだろう。死体は砂の中にでも隠すか」
見るからに賊だという連中を砂に埋め。東へ出発した。
「荒れ地の次は砂漠か、荒れ地の方が歩きやすいだけマシだな」
「グッピー、馬車押すの手伝って。砂にハマったの」
「お姫さんに降りてもらった方が楽なんじゃねーのか」
「お嬢様、砂漠のあいだだけは馬車を降りていただけると」
「いやよ、砂だらけになるわ!」
「それは、みんな同じよ。あんたもうお姫様じゃないって言ったでしょ。降りて馬車を押しなさいよ!」
レオ姫は、ドレスをズボンに履き替え、しぶしぶと馬車を降りて来た。
「イイ心がけだわ、行くわよ。ルル、引きなさい。せーのっ」
やっと馬車がゆるやかに動き出せた頃、風が吹き出した。
「コレは砂嵐になるかもしれませんね。何処か低いトコに身を置きましょう」
風がだんだん強くなってきた。
「皆さん、あのクボミまで」
突然突風が。
「うあ~っ!」
「アニタが飛ばされた! オレが」
突風に飛ばされたアニタを追ったが、風の強さが増し前が砂で見えない。
「アニタァアア!」
つづく




