ダンジョン再び
19話 ダンジョン再び
いろいろと旅仕度をして町を出ることに。
「ルルたちは帰ってもいいんだ。別に東へ行くようもないだろ」
「アニタ、ロランの相棒。ついてく」
「なら、あたしも。あたしの相棒はアニタだから」
「おい、おまえら無理すんなよ、ただの宝探しじゃねーんだぞ。この先ナニがあるかわからんぞ」
「別に無理してないわ」
「アニタも」
「はあ、どうなっても知らないぞ」
コレではアニタたちと離れた意味がない、まさかルルが「宝探師」になって追って来るとは。
東へ向う道の先にはあのダンジョンのある山々が。
こいつを超えないとならない。まだ、頂上付近には雪はないが、山を越えるとなるとやはりガイドが居るかな。
「もしかして、このダンジョンは、山の向こうにつながってたりしないか? ロラン」
「グッピーもそう思うのか。オレも考えた」
「山に入って自然と戦うかダンジョンで怪物と戦うかだな」
「でも、ダンジョンが向こう側に通じてるという確信はないんでしょ」
確かにルルの言うことはもっともだ。行った先が行き止まりなら、戻って山へ登ることになる。
「ミシェール。どう思う山かダンジョンか」
「……穴へ行ってみよう」
「よし、他のみんなは」
「穴で怪物、斬りまくる」
ティアーナらしい。
「もう一度あの遺跡を見たい」
「嫁が進めるなら俺も」
「嫁じゃない」
「よし、ダンジョンヘ行こう!」
あの森の木へ甲冑虫を取りに行き、ダンジョンへ入った。
はじめと同じく曲がり、あの大きな池にでた。オオカミ魚を獲らないから、素通りし。熊モグラの巣に。今回は一頭ですんだ。遺跡で金目の物をミシェールの「なんでも袋」に入れ、奥に進んだ。
ここからは未知の通路だ。
「ガイラは、熊モグラより手強いのは居ないと言ってたよな」
「あんな男の話し信じるのロラン」
「安心しろナニが出てきてもあたしが、ギャアアア!」
「どうしたティアーナ!」
「ひゃあ!」
いつもの彼女らしくない、剣の振り方だ。
「落ち着けティアーナ。どうしたんだ」
「イャアア。チュビラよロラン!」
チュビラとは、三角の頭で体はヘラのようで手足がなく胴をうねらせて跳ねて襲ってくる小型の怪物だ。口に牙があり毒を持ってるので噛まれたらヤバい。ほぼ死ぬ。
そのチュビラが群れて出た。
「アニタ、ルルレット、私のそばに」
ミシェールがアニタとルルが来ると自分たちの周りに氷風を起こした。コレでチュビラは近づけない。そばに寄った物は氷の粒で穴だらけになる。
が、オレたちは自己防御か。大群で押し寄せたチュビラだけ、あの氷風で殺れないのか。
とにかく跳ね回るチュビラを斬り殺しながら前に進んだ。
簡単に剣で殺せるのが救いだ。
なんとかチュビラは消えた。
「ティア、おまえらしくないな、冷や汗かいてんじゃないか」
「チュビラは嫌いだ。手足がないヤツはこの世に存在してはいけない……ふうっ」
「凄い数だったわね。ミシェールがいなかったら死んでたかも」
「ありがとうミシェール。村でも助けてくれたよね。今の魔法で。ミシェールは、ホントは凄い魔法使いなんでしょ」
「私は魔法使いではない……」
「そうなの? じゃなに」
ルルの質問になんてこたえるミシェール。
オレも知りたい。
「私は無名の女……」
「ええ? ミシェールって名前があるじゃない」
「あって無いようなもの」
なんだそれ、ミシェールは偽名か?
「おい、ロラン。この先は分かれ道だどっちに行く?」
鼻を向け臭いをかいでティアーナが。
「左に行こう。右からチュビラの臭いがする」
「まだいるの……」
ティアーナが言うように左の通路へ。
しばらく行くと広い場所に出た。床も壁も草や根がおおってるが、人工物だ、キレイに切りそろえられた石で造ららてる。ココは遺跡だ。
甲冑虫で照らすと壁には彫り物がされてる。
「おお、こいつはすげーな。男女が交じ合った彫り物だ」
「この像、おっぱい出してるよ。こっちの男は丸出しだぁロラン、コレナニしてる?」
「子供作ってんじゃないのか。イテッ」
「はっきり言いすぎよ」
「叩かなくても……ルル」
「おい、ロラン。来てみろよ。こっちにおまえの持ってるのと同じようなのが」
行ってみると。壁一面に彫られた大きな像が。
「ちょっと違う気が」
「そうか、俺には同じく見えるが」
グッピーが蔦や葉っぱ等をハラうと女の周りにサルみたいのが。コレはグールか?
まさか真ん中の女は。でも似てない。目がつり上がってるし、口も少しデカい。
作者が違っても同じ人間ならこうも違わないだろ。髪形が一緒なだけだ。
ガガガ
なんだ、ミシェールが居る所の壁が開いた。
「ここをさわったら開いた」
「ここで終わりかと思ったぞ。さすが俺の嫁だ」
「違う」
つづく




