表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/205

ニール2

14話 ニール2


「はい、私は女です。相手が同性だと、恋をしてはいけないのですか」


「あ、いや。そんなつもりじゃ。そういうのをあまり聞かないもので。オレ、田舎者だから」


「王都でも、同じです。それは普通じゃないからと。恋は異性どうしでするものと……。彼女のモデルをして、しばらく一緒に暮らしてたんです。そして私は彼女のいろんな面を、その優しさとかを知り、いつしか愛し合うように……あ、ごめんなさい。よけいな話しを」


「普通じゃないかもしれない恋……。オレも同じような普通じゃない恋を……あ、オレも。すまないホントにロメーラという人とは、それっきりだ」


「いえ、あの人に出会った人に初めて会いました。ありがとう」



「おーい、荷車借りてきたぞ」


 荷車を引いてグッピーが戻ってきた。荷車の上にティアーナが乗っていた。


「おい、今のキレイなねえちゃんは?」


「ミシェールを友人と勘違いして声をかけてきたんだ。それだけだ。しかし、あっちからあの人が綺麗に見えたのか?」

「ああ、肥えてないかぎり俺の好みは皆、美人だ。それによ、おまえには妙に美女に縁があるようだ。近寄って来る女はみんな美女だ」

「まあ肥えてる女では。痩せてて棒のような女だった。ああいう女をモデルにどんな絵を描いたんだ」

「ああ、なんのことだ?」

「いや、なんでもない。狩りに行こう」


 町から出て森でシシブタやサル、大物は森グマを仕留めた。


 森の奥まで行くと草原に出た。


「なんだ、デカい鳥が居るなー」

「モアーラ、アレは飛べない鳥」

「ミシェール、知ってるのか。アレ食えるのか」

「ええ、卵も大きくて美味。走るの速いから捕まえるの難しい」

「よし、俺はヤツの後ろにまわる。ロラン、ティア、前から行け」


 長い首のモアーラは、すぐにオレたちに気づくと、逃げ出した。


「行ったぞグッピー!」


 草むらに隠れてたグッピーが、槍を突いた。


 意外と動きがすばしっこいモアーラを捕まえるのに時間がかかった。

 グッピーやティアーナのような武術の猛者でも手こずった。


「卵あった」


「おお、ミシェール。すげーの見つけたな」


 夕暮れ、荷車いっぱいになった獲物を引いて町に帰った。


「けっこうイイ値で売れたな」

「ああ、でももっと欲しい」


「よぉあんたら、獲物を食料品店に持ち込んでたが。あんたら狩人には見えねぇな」


「ああ、ちょっと金がいるんでなー」


「森の獣より、稼げるヤツが居るんだが」


「さっしはつくぜ、モンスターか。あんたモンスター専門の狩人だろ」


「ああ、わかるかい」


「その腰の剣は武術の剣じゃねーよな。肉切り包丁だろ」


「ああ。どうだ一時的に組まねぇか? 町から出た東にダンジョンがある」


「ダンジョンか……どうするロラン」

「ダンジョンか……お宝もありそうだな。オレは『宝探師』なんだ。いいじゃないか」


「おう、ありがてぇ。俺は『オニ茸のガイラ』だ。よろしくな。で、あんたらは」


「ロラン・ウニカとその他だ」

「俺らはその他かよ」

「面倒だ。みんなの名前言っても覚えられねぇだろう」


「ハハハ。じゃ明日の朝、町の東の出口でな」


                つづく





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ