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Lullaby for the Memories
『Lullaby for the Memories』
思い出に
おやすみなさい
声をかける時の私は
まるで母のよう
胸に抱いたその赤子は
過去の自分そのもの
いつしか 思い出と名付けられた子を
気にかけない日はないだろう
たとえ 触れる事がなくとも
時々 遠くから見詰める
同じ眼差しで
すると 彼も同じ
変わらない瞳で 微笑み返してくれる
〝大丈夫 私もあなたをいつも見守っているよ〟と
だから 安心して私も彼に言うのだ
おやすみなさい
また ここへ戻って来る時まで