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恥晒しポエジー或いはサイバー灯籠流し  作者: 真野魚尾
Liebesträumerei (2000/1~2000/2)
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TRAVM 13/雪/こひのうた

   『TRAVM 13(ドライツェーン)』


 あの夜に


 置いて来た


 かけら


 歌えない




   『雪』


 優しい闇が 俺を撫でる時


 夜は 俺を 裏切らない


 まどろみの狭間から


 贈りもの


 瞬間の風にのせて


 運んで来る


 存在しながら 存在しない乙女達


 唇は雪の温もり


 俺の指は


 触れる事を許さないが


 見詰めるだけは出来る


 語らう事も叶わないが


 耳を澄ませば


 糸が導いてくれる


 皆が知っている場所に


 だから


 俺はいつでも


 奏でる


 刻を帰すために


 歩く


 はじまりまで




   『こひのうた(一番)』


 後ろから 歩み寄って


 君の頬に触れる


 振り向いてくれるように


 君はただ


 悪戯っぽく笑って


 俺を押しのける


 頼むから 冷たくしないでくれ


 君と俺 たった二人きりじゃないか


 だから ここにいてくれるだけでいい


 俺と一緒に




   『こひのうた(二番)』


 恥ずかしがる必要なんて


 ないのに……弱虫


 待ってられないのよ 解らない?


 真っ直ぐ 私を見て


 想いが


 今もまだ 膨らんでいるのよ


 貴方が 欲しい すごく


 口で言うよりも……貴方が知っているよりも


 だから そばに来てほしい


 私のそばに

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