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6話:これは死亡フラグ

ジャンル別6位、日間総合95位に入ってしました!

ありがとうございます!

家へと上がった姫宮が部屋の中を見渡す。

俺の部屋は駅近のマンションで、2LDKとなっている。


「宗介、これどのくらいですか?」

「2LDKだな。一つが寝室でもう一つが仕事部屋になってる」

「仕事部屋?」

「ああ。これでもプログラマーだからな」


なんかすごく気になるようだ。ソワソワしている。


「……見るか? つまらないと思うが」

「良いのですか?」

「ああ、好きに見てくれ」

「……え? 先輩をですか?」

「さっき部屋の話をしてたよね!?」


少し大人しいと思ったら違うようだ。

いつもの姫宮であった。


「冗談ですよ。では案内してください」

「わかったよ。こっちだ」


俺は仕事部屋へと案内する。

部屋の扉を開け姫宮が仕事部屋へと入った。


そして姫宮は止まった。


そんなにおかしかっただろうか? それともクサかったのだろうか?


クサイと言われたらやだな〜と思いながらも尋ねる。


「どうかしたか?」

「そ、その、ここが……?」

「そうだが? そんなに変だったか?」

「違いますよ。だってこんなにも画面が」


姫宮の言う画面とは、モニターのことを指しいるのだろう。

俺の部屋のモニターは全部で六枚ある。


「ああ、このくらいの方が作業がやりやすいんだ。資料とかも開けるし便利なんだよ」

「そ、そうなんですか。見かけによらず頑張ってるんですね」

「そりゃあな。人をなんだと思っているんだ」

「……暇人?」

「おいおい……」


呆れる俺だったが、時計を見るとそろそろ出て行くのには良い時間だ。


「そろそろ行くか」

「もう時間ですか。では行きましょうか」


それからしばらくして。


学校付近へとくると、同じ高校の制服を着た生徒をチラホラと見受けられる。

同時に学校近くに来るにつれて多くなっていき、校門まで来ると視線が一気に俺へと集まる。

いや、正確には姫宮へと視線が集まっている。


そして何やら声が聞こえてくる。


「なんだアイツ?」

「もしかして雪姫の彼氏、とか?」

「馬鹿言うなよ。雪姫は告白してくる人を断り続けているだろ?」

「それはそうだが……」

「それよりも」

「「なんで冴えなそうな奴が、許せねぇ……」」


冴えなさそうな男で悪かったな‼︎


心の中でツッコミを入れておく。

だって口に出して言えば絶対に俺がイジメられるし……


さらに声が聞こえてくる。


「アイツ、たしか隣のクラスの秋月だっけか?」

「そうだな。なんでアイツが姫宮ちゃんの横にいるんだ?」

「脅した、とか?」

「ありえるな。だがそれよりも」

「「秋月殺すッ!」」


ガクガクと震える俺。

同じクラスメイトもおりみんなから注目される中、姫宮が俺に声をかけてきた。


「宗介、私は向こうだからここでお別れです」

「そ、そうだな」

「あの、顔が青いですけど?」

「安心してくれ、俺は必ずこの戦場から生きて帰ってみせる」

「?」


頭に疑問符を浮かべる姫宮は少しして何かに気がついたのか、口角が若干吊り上がった。

俺は嫌な予感を感じてその場を離れようと背を向け昇降口へと向かおうとした。


その瞬間、ギュッと姫宮が俺へと抱きつき、みんなに聞こえるくらいの声量でこう言った。


「宗介、お昼はその、い、一緒に食べてくださいね……? 私の彼氏なんですから」


(何言ってんだこのアマがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ)


心の中で盛大なツッコミを入れるのと同時に、俺は死を覚悟するのであった。




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