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5話:朝に、コイツはやってきた

結局俺は姫宮の名前を『姫ニャン』へと変更した。

だって変えざるをえない状況であったからだ。


「宗介、今日は一緒に帰らなくて良いですから」

「そうか。じゃあ」

「はい、また明日」


そして俺は帰宅した。

そのままベッドへとダイブする。


マジで色々あり過ぎて疲れたんだが……


まさかあの手紙を書いたのが姫宮本人で、しかも告白を避けるために俺と付き合う。

どうかしてやがる。


そこで俺はハッと気が付いた。


「まて。これって結局広まるんだから、どのみち俺にヘイトが集まらないか?」


俺にとってデメリットしかない気がする。

まさか俺がプログラマーして稼いでいるって知っていてそれが目当てだったり……


そこへピコンと通知が一件。

スマホの画面へと映し出される。


『宗介の家ってどこですか?』


と。


この質問にはどう言った意図が存在するか考えるが、「まあいっか」と思い普通に教えた。


『住所は――だよ』

『ありがとうございます』

「一体なんだ……?」



そして翌日。

いつもの時間に起床し制服に着替え支度を済ます。


朝食を食べコーヒーを飲みながらタブレット片手に次の仕事の確認をする。


「デバッグ作業を明日の朝までか。今日の夜には終わりそうだな」


つまりはバグの修正だ。

不具合が出ているところを一から洗い出し、それを明日の朝までに直す。これは一つのバグがあると他のところでもバグが発生するので、それなりの作業時間が掛かる。


今回は少ないみたいなので数時間で終わるだろう。


そんなことを思っていると不意にインターホーンがピーンポーンと鳴り響く。


「誰だよ、こんな朝から」


朝のコーヒーは至福の時間だと言うのに……


タブレットをテーブルに起き玄関へと向かい玄関の扉を開けた。

ここで俺はあとから思った。先にカメラを確認すればと良かったと。


だって――


「おはよう宗介。可愛い彼女が迎えに来てあげました」


――姫宮が笑みを浮かべて立っているのだから。


「お、おはよう姫み――」

「雪葉」


つまりは名前で呼べと。

苗字では駄目らしい。


「……ゆ、雪葉」

「はい。おはようございます」

「どうして雪葉が俺の家の前にいるか聞いても? もちろん答えてくれるよな?」

「もちろんです。だって付き合ってるなら、一緒に行くのは当たり前じゃないですか」

「……やっぱりそうきたか」

「なにか不満でも?」


断ったらどうせまた脅してくるのだ。

俺は肩をすくめると、仕方ないと言った具合で答えた。


「ないよ。ならすぐに行くか? 一応準備はできているし」

「折角だし家に上がっていってもいいですか? だってこのマンションの家賃って高いって聞いたし……」


少しおっかなビックリする姫宮。どうやら俺がそれなりの給料を貰っていることは知らないようであった。


知っているのはお幼馴染の桃花くらいだろう。


こうして俺は姫宮を家へとあげるのであった。

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