出会って数秒で称賛
どうしたものかと思い悩んでいるとどこからか女の叫び声が聞こえてきた。
「きゃあああっ!誰かぁ助けてぇ!」
「ぐへへへっお前は俺の妻になるのだあ!」
見ると金髪の巨乳美少女エルフが大型の鳥系モンスターに追いかけられていた。
「ファイアボール!」
呪文を詠唱すると火の玉が発生しモンスターに直撃した。
「ぐぎゃああああ!」
モンスターは断末魔をあげ焼け死んだ。
「ありがとうございますっ!」
エルフはお礼を言いながら俺におもいっきり抱きついくる。エルフの巨乳が俺の胸に押しつけられその感触が全身を駆け巡る。
「あふ……やばい……このままだと……」
「このままだと?」
「ムラムラしちまう……」
「ご、ごめんなさい!」
圧倒的セクハラ発言に驚いたのかエルフはすぐに大成から離れる。
「いやなに、君が無事で良かったぜ」
「本当にありがとうございます!私はエルフのキャンディですっ!すごいですっ!あのモンスターを一撃でやっつけちゃうなんて!Aランク冒険者の方ですか?」
(ふっ……これが異世界特有の異世界人よいしょってやつか……)
まだ出会って数秒なのにこの調子だ。この子が俺に落ちるのも時間の問題かもしれんな。
それに悪くない気分だ。異世界ものの主人公がいきり散らしたくなるのもうなずける。
郷に入れば郷に従えという言葉もある。俺もいっちょかますかな。
「実はまだ冒険者登録もできてない一般人なんだ。冒険者登録したいんだけど、どこでできるか知らないか?」
「ええぇ~っ!てことはまだレベル1であの強さなんでしゅか!?しゅごっ、しゅごしゅぎましゅ!しゅごいっしゅごいっしゅごいっしゅごいっしゅごいいいっ!しゅごしゅぎてキャンディ頭バカになっちゃいましゅう~っ」
キャンディという金髪巨乳エルフは口をだらしなく開き半分白目を向きながら身体をびくんっびくんっと震わせる。
なんだかリアクションがオーバーでなんならちょっと卑猥な気がするがまあちょっとしたカルチャーショックだろう。まだまた冒険は始まったばかりなんだからな。
「そういうことでしたら私にお任せください!私も冒険者登録するために都市モノレールに向かう途中だったので!」
ビシッと敬礼するポーズをとる。
「よしっ!そいつは助かるラスカルだぜっ!」
そして5日歩いてなんとか都市モノレールに到着した。なんとその間俺は飲まず食わずだったが多少空腹感を感じるだけで体調に変化はなかった。そんな俺を見てキャンディはまたもや綺麗で華奢な足をひくつかせながら絶頂していた。
俺もそんなキャンディを見て前屈みになっていたことは内緒だ。