沖縄のたび~じゃぽんありがとう~
仕事を終え、家に帰ると机の上に、封筒があった。昼、妻からラインで知らされた沖縄の宿泊券。はじめラインをもらった時、全く身に覚えがなかったので、詐欺まがいかと思い封筒をあけるのを待ってもらった。その後、すぐに、あっと気づいた。「じゃぽん」の沖縄本の宿泊券プレゼント企画だと。
しかし、まさか当たるとは、応募したこともすっかり忘れていた。まさに果報は寝て待てだ。それとこういうのって、本当に当たるのだと懸賞当選の経験が全くない私は驚いた。
それは沖縄の人気ホテルを選ぶもので、妻と一緒に選んだはずなのだが、彼女は完全に忘れていた。封筒をあけると、当選の知らせと宿泊券が、これは沖縄に行かざるを得ない。私達はそう思うと、早いうちに沖縄行きを決めた。
ありがとうございます。「じゃぽん」さん、しっかり沖縄とホテル満喫させてもらいます。
少し恥ずかしながら、スマホで電話ホテルに宿泊券での利用で予約を入れた。
沖縄への旅は二泊三日。出発は九月の某日にした。一日目は糸満近くのリゾートっぽいホテルを格安で妻が予約、二日目を見事当選した宿泊券「リーガロイヤルグラン沖縄」を使うことにした。さあ、私自身四度目の沖縄旅だ。楽しみ~。
一日目。朝早く起きて、高速バスに乗り福岡空港へ。眠い目をこすりつつ、八時発、スカイマークに機上、私達はめんそーれ、沖縄へ。那覇空港に着き、その足でレンタカー屋さんへ行き、コンパクトカーに乗り込むと早速、車を走らせる。まずは、瀬長島のウミカジテラスに行ってみる。島自体はすごく狭くて、駐車場を探していると、あっという間に一周してしまった。それにしても、路駐の車が多い事、なにか今日はイベントをやっているのかと思いきや、ほとんどがウミカジテラスのお客さん。お店が並ぶ側の駐車場に車を停めて歩き出す。天気も良く、沖縄の空が青々と広がっている。雲はまだ夏雲かもくもくとしている。二人は、めったにしない安サングラスをかけて、完全なるおのぼりさんでウミカジテラスへ。リゾート感あふれる店の佇まいが、若者の「映え」をそそるんだろうなと、おじさんは思った。おしゃれなお店が段々畑のようにあり、軽くランチをしようかと思う私達を悩ませた。ぐるりと見渡して決めたのが、ビーフ丼とポーク丼、値段もとてもリーズナブルで、店の外のテラスで食べる丼は、外から見えるオーシャンビューと相い重なり、とても美味しかった。それから、タピオカドリンク屋へ。極彩色な店内で、妻は最近お気に入りのタピオカミルクティーを、私はスムージマンゴータピオカドリンクを飲んだ。その間も「映え」を求める若いカップルが来店し、スマホ片手に撮影を楽しんでいる。若いっていいな。青春だな。結構な量が入っていたので、ようやく飲み終わるとお腹の方が緩くなってしまい、トイレで用を足すと、おしゃれな瀬長島を後にする。
電話で予約を入れ、次の目的地ガンガラーの谷へ。すぐ隣には沖縄ワールドが見える。車から降りて、その場所へと向かうといきなり景色が変わる。薄暗いケイブカフェと呼ばれる洞窟で、開始時間まで過ごす。白い大きなパラソルの下には円卓のテーブルと椅子が、たくさん並んでいて、おしゃれあんどネイチャー気分を妻と二人満喫する。ほどなくしてガイドさんに呼ばれ、探検メンバー(笑)がステージに上がる。軽いミーティング(説明)があり、いざ出発。首には支給された意外と重い麦茶入りのタンブラーを提げ、気分はプチ探検隊だ。ガイドさんの軽妙な話の中、森の中を歩き、七色に光るカメムシや木に隠れるナナフシ(リアルにはじめて見た)、馬鹿でかいバンブー(竹)に驚きつつ、ランタン片手にイキガ洞窟へ。男性のアレの形をした鍾乳石に願いをこめナデナデ。それから展望台を一望し、ウフシュガジュマルを見た。大きなガジュマルが天に向かってそびえたっている。ガイドさんにお願いして、大主ガジュマルをバックに二人、写真を撮ってもらった。最後の武芸洞では、港川人やここでの発掘の現状を聞いてツアーは終了となった。満足、満足。
解散の場所は、沖縄ワールドの敷地内だった。さすが、商売上手と感心しながらも、スーパーエイサーはただで見られるとのことで、丁度公演があっていたこともあり観覧する。結構な迫力。その後は、小腹がすいていたので、お土産物屋さんの敷地内にある食堂で、ソーキそばを食べた。
私の妹の家族が、転勤で現在、糸満市に住んでいるので、夕食をご馳走になる。甥っ子姪っ子にとケンタッキーでバーレルを買い、スーパーでビールやジュースを購入。久しぶりに妹家族と会い、美味しい食事を食べ、楽しい時間を過ごした。みんな、ありがとう。
十時過ぎにホテルにチェックイン、そのままバタンキューで一日目が終了した。
二日目。朝食はバイキング、お子ちゃま舌の私は、妻にからかわれながらも、自らの王道を貫き、ベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグにパスタ等をお皿に乗せ、シークワーサージュースと共に食す。〆はホテルカリーで決まりだ。腹も満たされ、部屋に戻りベランダのデッキから外を眺めるとプールがあった。ホテルの案内書きをチェックすると、プールは9月いっぱいまで、さすが沖縄だ。私自身は水着がなかったが、妻に入りたいと言ってみる。すると、彼女は水着を用意していた。さすが・・・。それからすっと水着が差し出された。女性用の下水着・・・。眼前のプールは誰もいないプライベートプール状態。しかしながら、女物の水着を履くわけには・・・次の瞬間には私はそれを履いた。当然ギャランドゥは、はみ出している。今日も空は青空、プライベートプールを二人で満喫した。
ホテルをチェックアウトし、うるま方面へ海中道路を横目に平屋敷漁港を目指す。そこからフェリーに乗り、津堅島に到着。レンタサイクルを借りて島内を散策する。が、はじめから激坂で、心を折られそうになる。坂を登りきると少し楽に、まずは島歩きマップに書かれてあるホートゥガーへ、断崖にある井戸、神様マカーにお参りした。それから島一人気のニンジン展望台で島を一望する。トゥマイ浜に来ると、真っ白砂のビーチが広がり、海には大きな浮き輪やジェットバイク、その周りに女子旅なのか若い女性達の姿、こんがり日焼けした地元のインストラクターの兄ちゃん。ビーチボーイズの世界やんと思いつつ、砂浜をちょっと散歩。かなりお腹がすいたので、近くの神谷荘で、親子丼とソーキそばを頂く。お店のお兄ちゃんに、地元に人しか行かない穴場のビーチがあると教えられ、島の北にあるヤジリ浜へ。空は青空、海は沖縄ブールー、目の前にはアフ岩という小さな小島。妻は思わず、透き通るオーシャンブール―の海に素足をつけ、私は大きく伸びをする。ゆったりと島時間流れていますなあ。平屋敷港に戻ると、四時を過ぎていた。私達は、今回の旅のきっかけになった最も楽しみなリーガロイヤルグラン沖縄ホテルへと車を走らせる。さあ、ラグジュアリーな時間のはじまりだ。
レンタカーを返し、バスで那覇空港までの送迎、それからゆいレールに乗り、旭橋で下車、歩いてホテルに行く。ホテルのフロントは15階。高速エレベーターでフロントへ。さすが高級ホテルチェックインは一味違う。フロントの椅子に座り、ウェルカムドリンクのサービス丁寧な説明の後、係の人が荷物を持ってくれて、私達が泊まる11階まで案内をしてくれた。部屋は那覇の夜景を一望できる場所。おしゃれな都会の高級ホテル、リゾートホテルとはまた変わった落ち着いた趣のある部屋。私達は、ぐったりとベットに横たわる。しかしながら互いの生来の貧乏性なのか、沖縄を満喫したい思いに駆られ、すぐ起き上がり国際通りへ出かける。夕食は福岡にも支店があるけど、うまくて安いステーキを食べたいとのことで、「やっぱりステーキ」、本場のステーキをリーズナブルに美味しく食す。それからみやげものを買わなきゃいけなかったので、リサーチしていた安売りの殿堂「ドンキーホーテ」に行く。ならではの雑然とした店内に、多くのおみやげ、物色していたら、あっという間に時間は過ぎ、一時間以上の時を過していた。ホテルに戻ると、ラウンジで無料のアルコールドリンクサービスをちゃっかりと。夜景の美しいラウンジで、これが、ただなんだという喜びを感じながらまったりと楽しむ。部屋に戻り、風呂につかり高層階から見える夜景を愛でる。
ありがとう、じゃぽんさん。ただって素晴らしい!
三日目。私達はワクワクしながら、レストランへと向かう。このホテルの朝食はとても良いということは、リサーチ済みだったので、しっかり食べようと心に決めていた。開放的なレストランに、種類の多いバイキングに目を奪われる。たっぷり美味しく頂きました。食後のコーヒーを堪能し、旅が今日で終わるのを突然感じて、少し寂しい気持ちにおそわれた。
チェックアウトの時に、宿泊費0円と言われ、改めて宿泊券の素晴らしさに感動しつつもちょっぴり恐縮した。ついでに二時間ほど荷物を預かってもらい午前の間、国際通りで買いそびれた、残りのお土産を物色した。
オリオンビールTシャツや帽子を買う。本当におのぼりさんだ。店は修学旅行生徒であふれかえっていた。そこで「ルートビア」を発見。会社の同僚にサロンパス味のジュースを一度試してと言われていたので、即購入、即、飲んでみる。うん、甘いサロンパス味。向かいの建物がA&Wだったので、それをバックにルートビアを掲げ、スマホで撮る。だから、どうしたという話だが、二時間ぐらい二人でブラブラした後、ゆいレールで那覇空港へ。ぐったりの二人は、帰りの機内、高速バスともうたた寝で、ふらふらと帰宅。
素敵な旅をありがとうございます。じゃぽん!!