57
「いつもより余計に回しております!」
傘じゃないよ?ピザ生地だよ♪
『ちゅごい!』
『儂もやってみたい‥‥』
「これも料理なの?」
「へへん!お客さんを楽しませることも大切な料理の1つさ!」
てことで、今日の晩ご飯はピザにしました!成形前のピザ生地をクワ太にストックし、皆が色々とトッピング出来るように具材を切って盛り付けておく。ピザソースをトマトピューレ・玉葱・ニンニク・塩・バジル・香辛料で作り、付け合わせはフライドポテト・イカフライ・オニオンリングにシーザーサラダ。
以前からやってみたかったピザ回し。今までは物理的に無理だったけど<体術><身体強化>があれば、ほらこの通り!
う~ん、この組み合わせとなると炭酸飲料が飲みたい!ピザや揚げ物が進んでしまう禁断の飲み物だが、今さらカロリーなんて気にしない!砂糖・果物・生姜・香辛料にお馴染みの<錬金>ゴリ押しで、コーラ・ジンジャーエール・サイダーの出来上がり!それ、くぴっとな!
「ぷはぁ~!くぅ~、五臓六腑に染み渡るぜっ!!」
「中から泡が出てるよ‥‥。飲んで大丈夫なの?それ」
「飲まず嫌いは大きくなれないぞ!ほれ、飲んでみ?」
「イトに言われたくないんだけど。‥‥んっ!?口の中がバチバチする、‥‥なんか癖になりそうな味だね」
『ちょーだい!』
『儂にもくれ!』
「はいはい、きっとやみつきになっちゃうよ~!」
くぴくぴ、ぷはぁ~!けぷっ、旨い!もう10杯!って感じで瞬く間になくなってしまった。君達、やみつきにも程があるでしょ‥‥、ちょっと多めに作っとこ。
「今日は客が多かったな。おっ?お前達、何飲んでんだ?」
「お疲れ様でした。炭酸飲料ですけど、タクマさんも飲みますか?」
「当たり前だ。何だ?シュワシュワ音がするぞ‥‥、ぐわっ!?」
「どうですか?オビト達には好評だったんですけど」
「旨ぇ!しかも爽快感が凄ぇな!」
「ふっ、やはり気に入ってしまいましたか‥‥」
「なあイト、こんな酒を造ることは出来ねぇか?」
お酒かぁ。晩ご飯時にいつも何瓶か出してるけど、あれって何十倍にも薄めたワインみたいな味なんだよね。何で私がワインの味を知っているかって?そりゃあ何かと料理に使いますから!
果物が少ないから仕方がないのかもしれないけど、流石にないなって思ったよ。タクマさんが言うこんな酒っていうのは、きっと炭酸のことだからビールでしょ?とりあえず麦芽がないから今は無理だ。となると、大麦の種子をワトヤさんに頼んでみるしかないな。
‥‥うがぁ~!次から次へとやることがあり過ぎて、とてもじゃないが覚えきれんっ!明日は朝一で絶対メモ帳製作すっからな!てのも忘れたらどうしよう‥‥。あっ、ワイン、ワインと。
「タクマさん、材料が足りないのでシュワシュワするお酒はまた今度でいいですか?」
「造ることは可能なのか‥‥。異世界ってのはとんでもねぇ所だな」
「「「こんばんは」」」「邪魔するぞ」「ただいま~」
「何だ、全員一緒か?お前達どれだけ急いで来たんだ、まだ5時過ぎだぞ?しかもエジム、ここはお前の家じゃねぇ」
「ん?イトちゃんのいるところが私の家だから間違ってないけど?」
狸親父にこのネタをここまで引っ張られると、何か裏がありそうでちょっと怖いな。純粋に言ってたら別の意味で怖いけどさ‥‥。
「ああ~、お腹が減った!夜が待ち遠いと思う程、時間が経つのが遅いんだよ。今日の晩ご飯は何だい?」
「全くだ。今まで食べていた昼飯の味気なさと言ったらないぞ」
「セイジ、今日の昼飯は何だったんだ?」
来たぁ!?タクマさんが言った通りの展開‥‥。
「ひ、昼ご飯は色んなおかずだったよ?」
「勿論残してあるんでしょうね?」
「‥‥全部食べちゃった、てへ♪」
「「「「‥‥万死に値する」」」」
『『てへ♪』』
「「「「‥‥許す」」」」
「酷いっ!僕の人生って一体‥‥」
お努めご苦労様でした、頑張ったねセイジさん!ちょっと豪華なピザにしてあげるから楽しみにしててよ!
「さあさあ、お立ち会い!これからイトのピザ回しショーが始まるよ!」
『『ぱちぱちぱち!』』
「さっきのより大きくしてみてよ」
「今度は何をおっぱじめるんだ?」
「今度?昼にも何かあったのかい?」
「回すことに意味はあるのか?」
「楽しみだわ!」
「「親分、何を始めるんですか!?」」
ピザ生地をクワ太から2つ取り出し作業台に置く。端を持ってぐるっと1周、手の位置を変えながら指で引っ張るようにして円形に伸ばす。「行くよ!」1つを手に取り回す、もう片方の手で残りの1つも回しBGM(鼻歌)に合わせた踊りも入れてみた。
「「「何者だ‥‥」」」
『かっちょいー!』
『姉上ー!』
「「ピュ~!痺れるぅ~!」」
「LOVEイトちゃ~ん!」
「まさかの親衛隊っ!?」
想像以上の声援に調子に乗って、気が付けば全部のピザ生地を伸ばしてしまった‥‥。Lサイズを1人5枚以上食べても余る位ある。10枚を残してクワ太にIN!フライドポテト・イカフライ・オニオンリング・シーザーサラダ・コーラ・ジンジャーエール・サイダー・ワインを机に並べる。
「晩ご飯のメニューは、ピザ・フライドポテト・イカフライ・オニオンリング・シーザーサラダです。飲み物はコーラ・ジンジャーエール・サイダーと、お酒にワインをご用意しました。いつものお酒よりアルコール度数がかなり高いので、飲み方には十分注意して下さい!
ピザの作り方は生地にピザソースを塗り、好きなお肉・魚介類・野菜を適度に載せて最後にチーズをパラリです。先に言っておきますが、載せ過ぎても美味しくないですからね!ピザはすぐに焼けますので、じゃんじゃん食べて下さい。では、いただきます!かんぱ~い!」
話している間にコップに注いでもらったコーラを手に取り私が掲げると、皆が真似して持ち上げてくれた。
「「「「「「「『『いただきます(ちゅ)!』』」」」」」」」
「ゴクっ、イトちゃん、ゴクっ、何このお酒!?見本に1枚焼いてみてよ!ゴクっ、ぷはぁ~!」
「エジム、飲むのか喋るのかどちらかにしろ!大人になってまで行儀が悪いぞ。ゴクっ、むっ!?旨い、何て濃厚で芳醇な味わいだ‥‥」
「旨ぇ酒だな!コハクとヒスイは間違って飲むなよ?」
『あい!もぐっ、かーしゃん、くぴっ、やいて!』
『心得ておる!ぱくっ、姉上、ぐびっ、早く食べてみたいぞ!』
「また悪いところばっかり真似して‥‥、俺にも焼いてよ」
「私にも1枚焼いてくれるかしら?このサラダ美味しいわ!」
「もぐもぐ、旨い!俺にも焼いてくれ!かぁ~!最高っ!」
「このポテト美味しくて止まらないよ!僕にもお願い!」
全くこの人達は‥‥、頼みながら食べて飲んでどうしようもねぇな。
用意したのは、一番人気トマトとバジリコのマルゲリータ・サラミ代わりの即席塩トングで作ったペパロニ・ジャガイモとチキリのモントレー・きのこどっさりボスカイオラ・チーズ好きにはたまらないクワトロフォルマッジ・半熟卵を載せたビスマルク・肉てんこ盛りミートピザ・魚介たっぷりシーフードピザ・食べたくなるなる照り焼きチキリ・絶妙なバランスで全部載せイトデラックス(セイジさんには具材ちょい増しのやつを渡してあげよう)!
焼き時間は約2分、上から順番に焼いて出していく。次を出す頃には(2分後だけど‥‥)前のピザが綺麗さっぱりなくなっている今日も見事な食いっぷり!「あちぃ!」だの「ふまぃ!」だの、「もごぉ!」詰め込み過ぎでしょ‥‥、「うわちゃ!?」誰かチーズを落としたな‥‥。これじゃ出す前に摘ままないと食べられるが気がしないよ‥‥。
「楽しいなぁ~!ねえねえ、具材を3層にしたら凄いと思わない?」
「止めろ、そんなに色々なものを載せたら逆に不味くなる。私のピザを見てみろ、1枚に10種類の味を分けてみたぞ」
「確かにお得感があるな。ルスカ、俺の分も作れ」
『オビ、もっと!』
「この位?ヒスイはこれでいい?」
『儂のもチーズを多めにしてくれ!』
「ヤミル、お肉だけじゃなくて野菜も載せなさいよ」
「入ってるぞ!ここに!」
「少ないよ、僕がたくさん載せてあげる!」
私もギンガさん達と父上達に、イトデラックスとマルゲリータを作ろっと♪




