表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

母親の独白

少し間が空いてしまいましたが、アレックス達が帝国へ帰る前に帝国に少し触れておこうかと、お母さんにお話ししていただきました。

それは、突然の報せでした。

寝耳に水とは、こう言うことを言うのでしょうね。

隣国へと留学中の長男が、数日で帰国の途につくという頃、密かに送ってきた手紙には、「生涯を共にしたい女性が出来たこと」「フローレン王国の王太子の婚約者であること」「生家の侯爵家を勘当させようとしていること」や、彼女の人となりが細かく綴られておりました。

私たち夫婦は皇帝、皇后の立場を優先させねばなりません。

国家間の火種にならぬように皇帝の名で、国王陛下に親書を出し、内々に王太子殿下の行いや、カトレアさんの亡命受け入れの打診をし、同時進行で、宰相で夫の従姉妹の嫁ぎ先でもあるチェリスト公爵の養女として預かる段取りをしました。

フローレン王国の国王からは、フローレン国内での後始末を請け負ってくださるとの返事を頂きましたし。宰相からは、快く引き受けてくださるとお返事をいただきました。

いくらガーディニア帝国が皇室の婚姻に関しておおらかでも、争いの火種は小さいにこしたことはありませんからね。


こうして迎えた皇太子の恋人は、皇后の私からみてもとても素敵なお嬢さんで、養家の両親からも可愛がられているせいで嫁に出すのを嫌がった宰相と宰相子息のせいで結婚が延びたのは、ここだけのお話ですわ。

今回は、ざまぁもなければ、主人公カップルの登場もなく短い文章になってしまいましたが、今までのお話の中では、伝えきれていなかった思いの捕捉という意味で、お母さんに登場していただきました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ