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それから、日が沈むまで私と白砂はなにも書かなかった。
「………」
日が沈んだ後に私は今まで書いてきた文字をすべて消して、私は白砂が「助けて」と書いた場所に、小さく一言かいた。
「ありがとう」
私は返事が返ってこないことを確認すると、すっかり暗くなった教室を一周見渡してから机に戻ってスクールバッグをとって、教室を出た。
ポケットからケータイを取り出して先ほどのメールアドレスを入力する。
奇跡は、もう、おしまい。
ありがとうございました。
最後だけ遅れてしまい申し訳ございませんでした。
(忘れてた。)