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OP.
誰かに呼ばれた気がして振り向くと、そこには誰もいなくて
声を出そうと喉をふりしぼっても、言葉が出てこない
駆け出そうにも、足が動かない
わたしはこのまま、ここでずっと一人なのかな
だから、歌うんだ
歌なら届く
歌だから届く
深く息を吐いて
深く息を吸って
さあ、歌を届けにいこ────
────ってところで目が醒めた。
なんか……すっごい懐かしい感じがする。
頭がぼーっとしてて、現実味がなくて。
……あっ、そうだ。
ライブの次の日の朝ってこんな感じ。
…………それにしても。
「現実味がなさすぎる~!」
叫んだ声は空の青さとあたり一面の緑に溶けていった。




