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6話 カラフルな午後





ママが私たちのご飯をいつもの様に置いて、出掛けて行った。


今日はママも仕事の日。


家の前にとめてある自転車に乗って出掛けて行く。


ママの自転車のかごには小さい頃に何度か乗ったことがある。

ホーも乗った事あるんじゃないかな。

ママは仕事の日はすごい勢いで自転車で走り出す。


もっと余裕持って出ればいいのにね。

ケンサクの事言えないじゃんね……。


仕事は昼過ぎに終わるから、すぐに帰って来るんだけど、それまではいつもの様に私とホーでお留守番。


ホーはいつものようにソファに飛び乗ってうたた寝する。


私は硬いフローリングの上で丸くなる。


どのくらい寝てたかな……。


玄関のチャイムが鳴った。


滅多に鳴らないのに……。


お決まりで、私とホーは玄関まで行き、ここぞとばかりに吠えまくる。


「留守か……」


そんな声が聞こえた。

そしてポストに何か入れてその声の主は帰って行ったみたいだった。


宅配便かな……。


これは私たちが受け取る訳にはいかないもんね。

ママが帰ってきたら何とかするでしょ……。


私とホーは再びリビングに戻った。


大抵の日はこんな感じで……昼間、誰もいない間は私とホーは平和に過ごしてる。


ママがお昼を少し回った頃に戻るんだけど、そしたらおやつをくれる。


そのままママは出掛けたり、パソコン触ったり、部屋でゴロゴロしたり……。

機嫌のいい日も悪い日もある。

やっぱり長い事、彼氏と会ってない時なんかは機嫌悪いし、溜息ばっかり吐いている。


私とホーは、もうそれもマスター。


帰って来た時のママの顔色見ると、その日のママの状態がすぐにわかっちゃうのよね。

今日は近付かない方がいいわね、とか、今日はおねだりしたらおやつくれるかも、とか、大体九割は当たるわね。


そうこうしてるとママの自転車の音がした。


「ママ帰って来たわね」


ホーはそう言うとソファから飛び降りた。


ソファの上にいるとママに怒られるからね。


私とホーは玄関にママのお出迎え。


私とホーは少し声のトーンを上げてママを出迎える。


ガチャリと音がしてドアが開いた。


「ただいま……疲れた……」


ママはそう言って私たちをチラリと見るとそのままリビングのソファに横になる。


「今日はお疲れモードね」


「そうね……。おやつくれるかな……」


ホーはおやつが心配でならないらしい。


「ホーちゃん、ソファに乗ったわね」


ママはソファの上のホーの毛に気付いたらしく、ホーの首輪を捕まえて怒ってる。


「ばれちゃった……」


ホーは私に近付いて舌を出した。


「馬鹿ね……。もうおやつ無いかもよ」


「えー。くれないかな……」


ホーはソファで寝てるママの近くで喉を鳴らしてる。


「なに……おやつ……」


ママはホーを横眼で睨むように見て、ゆっくりと立ち上がり、キッチンへ向かう。

そしてクッキーを取って、私とホーにくれた。


私とホーはクッキーを咥えてリビングの隅へ。


「機嫌は良さそうね」


「うん。もらえたね」


ママは冷蔵庫を開けてグラスにお茶を注いで、再びソファへ。

そして携帯電話をバッグから出して、彼氏にメール。


ここからしばらく彼氏とメールのやり取りが始まる。


ピロピロうるさいんだけど、ママが嬉しそうに携帯触ってる姿、私は好き。

本当にニコニコしながら嬉しそうなんだもん。


ケンサクが帰って来るまでの時間。

ママはソファでニコニコしながら彼氏とメールタイム。


「えー何言ってんのよー」


とかたまに声に出して笑ってるし。


どーせ、ちょっとエッチな会話とかしてるんでしょ……。

やーね。人間って。


私とホーはそのママの姿をじっと見て、少し呆れてるのよね。実は……。








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