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25話 カラフルな訪問者





ワカナはお風呂に入って自分の部屋に戻って行った。

モエナはリビングでいつものテレビドラマ見てる。

ママはキッチンで洗い物。


まぁ、いつもの風景って言えばいつもの風景なんだけど。


カリカリモードのママと私とホー。

どんな子が来るのか、ホントに気になるし。

ってか、大体どこまで行ったのよ。


パパさんが何にも言わないから余計にママが怒るのよ。


どんな犬なのよ。

名前は。

オスなのメスなの。

何にも知らされてなくて、ただ預かるってどーなのよ。

平然を装ってるけど、結構頭の中はパニックよ。


モエナがテレビ見ながら笑ってるけど、そんな気分には到底なれないわね。


あ、ホーもあくびしてるし……。

のんきね……みんな。


「あーママ。明日髪切りに行ってもいいかな……」


モエナはキッチンのママに言う。


「良いけど、いつものところ行くの」


「友達と一緒に別のところ行きたいんだけど」


モエナはキッチンまで行って、ママの近くで言う。


「そうなの。良いわよ」


ママはお水を止めて、いつものように無表情に言う。


普通の家族の会話ね……。

余所の犬の事は話さないのね……。


私は少し呆れて窓際に移動。


パパさんの車の音を探すけど、まだ近くには来てないわね……。


ママは手を拭いて、ダイニングの椅子に座る。

そしてテーブルの上のお茶を飲んでる。


もう、ママったら、のんきにお茶飲んでる場合じゃないでしょ。


ちょっと落ち着いたら……。


ホーがまたあくびをしながら言う。


何言ってんのよ。

これが落ち着いていられるの……。


あれ……。

いつもと逆だわ……。

ホーに注意されてるわ……私。


少し冷静になって、いつもの場所に移動し、座った。


そうね……ホーの言うとおりよ。

落ち着くわ……。


あ、帰って来た……。


私よりも先にホーが車の音に気付いたみたい。


いよいよね……。

さあ、かかってきなさい。


私は体を振って気合いを入れ直す。


パパさんの車は家の前に着くとピーピー音を立ててガレージに入ってきた。


ケンサクが車から降りて、玄関までの階段を上ってきた。


「ただいまー」


ケンサクは玄関のドアを開けるといつものように大きな声でそう言う。


来たわね……。


私とホーは一旦顔を見合わせて目で合図した。


負けないわよ……。

余所の犬……。


そう気合いを入れ直すと、ゆっくりと玄関に向かう。


いつもより足取り重いわ……。


パパさんがケージと大きなバッグを提げて入ってきたわ。


余所の犬のニオイがゆっくりと入って来る。

ホーが私の横で構えて唸り始めた。


オスね……。


普通はメスを飼う人の方が多いのに、何故オス何だろう……。


「ケン。リビングの端にケージ組み立てて」


パパさんがそう言うと、ケンサクは返事をしてリビングに走って行った。


さあ……出てきなさいよ……。








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