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22話 カラフルなケンサクの疑問





長い事、ママと彼氏の電話続いてたわ。

その後、ママはソファで横になりながら、友達ともケータイでやり取り。


ママも大変ね……。

けど、この件の真実は藪の中ね……。

パパさんに聞かないと真実なんてわかりゃしないわよ。

もちろんパパさんが正直に話すとも思えないけどね。


あ、ケンサクが帰って来たみたいね。


ホーが鼻先をクンクンしながら言う。


ケンサクの走り方にも特徴があって、ママそっくりなのよね。

ペタペタ走るのよね。

あれじゃ早く走るのは無理ね。


「ただいまー」


ケンサクは玄関を開けると大声で言う。


「おかえり」


ママはソファに座ったまま小さな声で返事してる。


「ママ、オヤツー」


ケンサクはそう言うといきなり冷蔵庫を開ける。


ホーもオヤツって言葉に反応してるし。


「こらこら、まずランドセル下ろして、手を洗う」


ママはそう言って立ち上がって、キッチンに。


なになに、私たちのオヤツもあるかな……。


ホーも立ち上がってママの後をついていく。


ケンサクは渋々手を洗い、ランドセルを持って階段を駆け上って行った。


ドスドスっていつもうるさいわね……。


ホーはママに吠えてクッキーもらってた。


いいなーって思ってたら私の前にもクッキーが。


やったー。

ちょうどおなかすいてたのよね。


するとまたケンサクがドスドスって階段を下りてきた。


「オヤツー」


ケンサクはそう言うとソファに座って、ママが見てたテレビのチャンネルを変えた。


「はいはい」


ママはそう言って、ジュースとドーナツをケンサクの前に運ぶ。


ねぇねぇ、今日はドーナツよ。

ケンサク絶対こぼすわよ。


ホーはそう言ってケンサクの足元に走って行く。


もう。

ホーったら。

卑しいんだから……。


「そう言えば、今日パパ会社行ったの」


ケンサクがドーナツ食べながらママに聞く。


あー聞いちゃっていいのかな……。


私は咄嗟にママの顔を見た。


「うん。昼頃にね」


「ふぅーん。朝起きて来なかったから、休みなのかと思ってた」


ケンサクはオレンジジュースをストローで音を立ててすすった。


「どうしても行かなきゃいけないって言ってたわよ」


「そっか……。なんだろうね……」


ケンサクはテーブルにグラスを置いた。 

そして、小さな声で、


「パパ、浮気でもしてるのかな……」


って……。


ママには聞こえないかもしれないけど、私とホーには聞こえたわよ。


やっぱ、ケンサクもそう思うのね……。

ってかケンサクもそんな事考えるようになったのね。


ママはキッチンに立って、夕飯の準備始めたみたい。


良かった。

ママ、聞いてなくて……。








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