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第千百十一話 ひとのかたち、いのちのかたち(十三)

「ウルク。迎えに来たよ」

 唐突に広間の扉が開いたかと思うと、痩せぎすの男が顔を見せるなり、開口一番にそのようなことをいってきた。

 男の名はミドガルド=ウェハラム。神聖ディール王国から、魔法人形ウルクとセツナの関係を調べるために遠路遥々やってきた人物だ。三大勢力からの来訪者ということもあって、王宮は彼を丁重にもてなすとともに、野放しにしている、そして野放しにされた彼は、ここのところ、たまに隊舎に顔を見せてはセツナと面会し、ウルクのことについて話し込んだりしていた。

 今日もそうだった。

 ミドガルドは、セツナと黒魔晶石の関連性を調べるためにこの王都にやってきたといい、それは、黒魔晶石がウルクの動力源だからだという。ウルクは黒魔晶石の力で動く魔晶人形であり、人造人間なのだ。そんな彼女は、相変わらずの無表情をミドガルドに向けた。

「ミドガルド、わたしにセツナの護衛を外れろというのですか?」

 ウルクの声に抑揚はなく、感情の片鱗を感じ取ることもできない。しかし、彼女の言動を見ると、なんとはなしに、彼女にも感情があるのではないか、と思えることがある。気のせいかもしれないし、思い違いかもしれないのだが。

 ミドガルドは、そんなウルクの返答など想定済みだったのだろう。軽く肩を竦めて、いってくる。

「セツナ伯サマの身辺警護は、《獅子の尾》の皆サマやその他大勢の方々に任せておけばいいだろう?」

「しかし」

「これだけ長時間動き回っていたんだ。躯体のどこかに異状が出ている可能性もある。一度戻って調整したほうがいい」

「躯体内部にこれといって異状は見受けられません」

 ウルクはミドガルドを睨みつけるようにいった。いや、ウルクは睨みつけてなどいない。淡く光る目をミドガルドに注いでいるだけのことだ。それだけのことなのだが、ファリアには彼女が睨んでいるように思えてならなかった。

 躯体とは、どうやらウルクの体のことらしい。人体を模した金属の装甲で覆われた体は、冷たく、硬質で、触った瞬間、彼女が人間ではないということが明らかにわかった。きわめて精巧に人間を模して作られたものの、人間の皮膚の柔らかさや筋肉などは再現できなかったのだろう。いや、するつもりもなかったのかもしれない。

 魔晶人形は、兵器だという。

 ひとの形をした戦闘兵器。兵器ならば人間よりも固い皮膚に覆われていたとしてもおかしくはないし、むしろそのほうが都合がいいだろうと思えるが、同時に疑問も抱く。兵器を人間と同じ姿形にさせる意味はあるのか、ということだ。

「定期検査は必要だといったはずだよ。わたしの忠告を無視してセツナ伯サマに迷惑をかけたいというのなら話は別だがね」

「わかりました」

「よろしい。いい子だ」

 ミドガルドがにこりと微笑むと、ウルクがこちらを向いた。彼女の表情に一切の変化はない。当然だ。まさに鉄面皮なのだ。金属製の外皮(?)に覆われた顔に表情が生まれることなどありえない。

「では、ファリア、また明日」

「なんだかよくわからないけど、明日は来るのね」

「当然です。わたしが護らなければ、だれがセツナを護るのですか」

 ウルクの発言に、ファリアは苦笑するしかない。

「わたしたちがいるわよ」

「いえ、わたしがセツナを護ります」

「あーそう、頼りになるわね、ほんと」

 ウルクと話していると疲れるのは、彼女は融通が効かない上、人の心の機微というものをまったく理解していないからかもしれない。彼女は人間ではない。

「では、これで失礼します」

「そういうことらしいんで、明日からもよろしくやってください」

「はあ」

「まあ、わたしもよくわからないんですがね。彼女がなぜこうもセツナ伯サマに拘っているのか」

「そうなんですか」

「ええ」

 ミドガルドは、微笑を浮かべてうなずいた。

 それから彼はウルクを連れ立って広間を出て行った。そのまま隊舎を後にし、王宮のミドガルドにあてがわれた部屋に向かうのだろう。

 ウルクがいなくなったことで、隊舎の広間は突如として寂しくなった、というのは言い過ぎにしても、妙な空白が生まれたような気がした。そもそも、数日前まで隊舎にはウルクの居場所などなかったのだが、ウルクが平然と隊舎にいるようになったこの数日があまりにも濃密すぎたのかもしれない。彼女がいることが当然のようになってしまっていた。

 そして、ウルクがセツナのことを本当に特別視し、セツナのためにここにいるのだということがわかったから、ファリアも彼女に多少は心を許した。それが大きいのだろう。

「不思議な方ですね」

「ええ、そうね……本当、不思議よね」

 ファリアは、ウェリス=クイードの言葉を肯定すると、セツナを取り巻く不思議な縁について考えざるを得なかった。



「《獅子の尾》の隊舎は居心地がよかったのかい?」

 ミドガルドは、王宮への帰路、隣を歩くウルクに問いかけた。九月二十一日の夜。頭上、空には星々が瞬いているものの、月は雲に隠れて見えない。しかし、風は強く、ミドガルドたちが王宮に辿り着くまでには顔をのぞかせているかもしれない。

 夜の群臣街。警備も厳重な《獅子の尾》隊舎周辺を離れれば、閑散としたものだ。群臣街は、聞くところによれば軍人や文官の居住区であり、治安もよく、警備の必要性は皆無に近いらしい。そのため、旧市街や新市街の各所で見られた都市警備隊による巡回も、群臣街では見受けられなかった。それが、《獅子の尾》隊舎周辺の物々しさを際立たせているのだが。

 沿道に立ち並ぶ数多の街灯は、そこかしこで魔晶石の冷ややかな光を発散しておし、この世がいかに魔晶石の光で満たされているのかよくわかるというものだった。そして、そういう風景を見るたびに彼は想うのだ。魔晶石の研究には意味があるのだ、と。

「居心地? 仰っている意味がよくわかりません」

「ふむ。では、質問を変えよう。ファリアといったかな。彼女とは打ち解けたようだね」

 ミドガルドの脳裏には、広間を出る前のウルクとファリアのやりとりが浮かんでいた。ウルクがあのような態度を取るのは、ある程度打ち解けた相手に限定される。ここまで長時間稼働することなどなかった研究所内では、彼女がああいった態度を見せる相手は少数に限られたものであり、彼女に相手にされなかった職員たちは咽び泣いたものだ。だれもが、眠り姫の目覚めを心待ちにし、彼女との会話を楽しみにしていたからだ。

 魔晶人形である彼女に自我が芽生え、みずからの意思で言葉を発するという異常事態は、多大な混乱と同時に歓喜ももたらしもしたのだ。それからというもの、ウルクに自我が芽生えた原因を探るという名目で彼女に話しかける研究員で溢れかえり、彼の研究室はひたすらに繁盛したものだ。もっとも、自我こそ芽生え、みずからの言葉を発するようになったとはいえ、彼女に人間らしい反応を求めるのは無駄であり、多くの職員が彼女の反応の希薄さに落胆したものだった。

 いまも、そういうところは変わってはいない。ウルクの言動からは、人間と同じような感情を見出すことはできないでいた。

「打ち解けた? それもよくわかりませんが、ファリアはいろいろ教えてくれました」

「そうかそうか。どういうことを教えてもらったのだね?」

「主にセツナのことについて教わりました」

「ほう。セツナ伯サマのことをかね」

「はい。セツナのことを深く知ることができたのはファリアのおかげです」

 ウルクの返答は、想像通りのものだった。セツナが彼女を起動した波光の源泉であるということがおぼろげながらに判明して以来、ウルクはセツナのことばかりを知りたがった。ミドガルドも、彼女のためにセツナの情報を色々と集めて回ったのだが、その多くはこの一年あまりにおける彼の多大な戦果、英雄的戦功を称えるものであり、ひととなりがつかめるような情報は少なかった。噂話は到底信じ難いものから下世話なものまで数多にあったが、その中からセツナという人物の輪郭を浮かび上がらせることは困難だった。

 故に、この王都にて彼に直接出会い、言葉を交わすまで、彼がどういった人物なのか、ミドガルドにさえ漠然としたものでしかなかったのだ。会って、話してみれば、セツナ=カミヤという少年がどういう人間で、どういう人格の持ち主なのか、少しは理解できた。一見するとどこにでもいそうな少年(ガンディアでは十八歳は成人とされるらしいが、ディールではまだ子供の範疇だ)だが、目を見れば、彼がただの少年ではないことは明白だ。情報通り、幾多の死線を潜り抜けてきた猛者であり、ガンディアの英雄と呼ぶに相応しい風貌だった。性格は穏やかで人当たりもよく、ミドガルドの話にも真摯に耳を傾けてくれるところが好印象だった。もちろん、数回会って話しただけですべてを理解したなどとは思いもしないが、セツナが特定波光の持ち主で良かったと想ったのも事実だった。

 なぜかは、わかっている。

 ウルクは、ミドガルドの特別製なのだ。いずれそのすべてを任せるのならば、信頼の置けそうな人物の方がいいに決まっている。もっとも、これから彼の本性をしって、落胆したり、失望することもあるのかもしれないが。

「なるほど。それでファリア女史に気を許していたのか」

「ミドガルド。わたしにはときどき、あなたがなにをいっているのかわからなくなります」

「まあ、わからなくても構わないよ。たいしたことじゃない」

「そうですか。では、理解不能の言葉として記録しておきます」

 そういい捨てるウルクの無表情を眺めながら、ミドガルドは小さく笑った。

「さて、戻ったらしっかり点検しよう。君がセツナ伯サマを守りたいというのならなおさらだ」

「お願いします」

 と、ウルクは、素直にいってきたので、ミドガルドも快くうなずいたのだ。

 ウルクの声には、やはり、人間的な、感情的な変化はない。どこか無機的で、作り物めいた不自然さがあるのだが、彼女の声に耳慣れたミドガルドは、それでこそウルクだと思うのだ。いつかウルクの中になにかしらの異変が起き、感情を獲得するようなことがあったとすれば、それは彼女が彼女でなくなるときだろう。

 そんなことを考えてしまうのは、自我の獲得さえも奇跡でしかなかったからだ。

 奇跡など、そう頻繁に起こるものではない。

 それはわかっている。

 そして、奇跡など信じないからこそ、彼は魔晶技術の研究と発展に力を尽くしてきたといってもよかった。

 目の前にある現実への探求と解明こそが、魔晶技術の発展へと繋がり、魔晶兵器の開発、魔晶人形の誕生、ウルクの覚醒へと繋がったのだ。

 ウルクが目覚め、世界は変わった。少なくとも、彼の目に映る景色に多大な変化が生まれた。魔晶技術を中心とする世界は、彼女を中心とする世界へと変わってしまった。ウルクの中に生じた自我の追求と検証。研究と教育。再現と実験。ウルクが目覚めてからというもの、魔晶技術研究所は。魔晶人形研究所へと変貌した。もっとも、なにもかもうまくいったわけではない、むしろ、なにもかもうまくいかなかったというべきだろう。ウルクの目覚めは不定期で、不完全だったからだ。眠っている時間のほうが圧倒的に長く、故に彼女のことを眠り姫と呼ぶものまで現れる始末だった。

 女神のように美しい造形の躯体は、眠り姫と呼ぶに相応しくはあったのだが。

 ミドガルドは、王宮区画へと至る門を潜り抜けながらウルクを振り返った。暗闇の道、ウルクの双眸が淡く輝いている。

 その表情に変化はない。



 ウルクは、眠る。

 調整器の中で仰向けに横たわり、目を閉じ、眠りにつく。調整器の蓋は閉ざされ、完全な闇が彼女の世界を包み込む。躯体と調整器は連結され、躯体内部に異変や異状、欠陥がないか、そういった情報が調整器によって読み取られ、調整器外部のミドガルドの手元に出力される。躯体から流れ出る波光を術式処理するのだ。

 異常などあるはずもない。

 ウルク自身が確認しているのだから、当然のことだ。だが、ミドガルドのいうことももっともだった。もし、ウルク自身に確認できない異変があった場合、そしてそれが原因で機能不全などに陥った場合、主に迷惑がかかってしまうだろう。万が一にもそんなことがあれば、ウルクは自分を認められなくなる。

 だから、ウルクはミドガルドに応じ、調整器に身を委ね、目を閉じたのだ。

 闇の中、なにかが繋がるのを認める。調整器側の連結部がウルク側の連結部と繋がったのだ。波光による連結。波光とは、魔晶石固有の光のことだ。故にこの調整器もウルク専用のものであり、他の魔晶人形の調整に使うことは不可能だった。

 躯体の外装に使われている装甲も、そうだ。精霊合金製の装甲は、魔晶人形の心核に使用される魔晶石の波光と合ったものでなければ、その真価を発揮できない。

 波光は、心核から波光管を通り、躯体全身の様々な箇所に行き渡る。胴体はいわずもがな、頭部、肩、腕、手から指先まで巡れば、股関節から足へ、指先まで浸透する。

その波光が精霊合金製の躯体を動かす力となるのだ。波光がなければ魔晶人形の躯体など、精巧に作られた金属の人形にすぎない。必要なだけの波光が出力されてはじめて、魔晶人形は魔晶人形となる。

 人間でいえば心核は心臓であり、波光は血液に当たるだろう。心臓が止まり、血液が流れなくなれば、肉体は死にゆくしかない。が、その点、魔晶人形の躯体は頑丈だ。少なくとも、十年やそこらで腐食したり劣化することはない。

 とはいえ、心核が機能不全を起こし、波光の供給がおろそかになり、出力不足に陥っては困りものだ。

 ミドガルドによる点検と整備は、そういった不測の事態が万が一にも起きないようにするために必要不可欠なものであり、ウルク自身もよく知っていることだった。ミドガルドは、できれば毎日点検したいという。しかし、毎日、長時間に渡る点検と調整に時間を費やしていれば、目的を果たすこともできなくなる。ウルクの目的は、セツナの護衛だ。セツナの側にあって、セツナの身の安全を確保することこそ、彼女に与えられた任務であり、仕事といってもよかった。今回、ミドガルドの点検に応じたのは、セツナを保護して以来、まともに点検を受けていないという事実があったからだ。

 数日もの間、一度も休むことなく護衛を続けていた。

 セツナは、ガンディアの領伯だ。領伯とは、国王から領地を賜り、その地の統治や運営を任された人間のことのようだ。ディールには存在しない役割のため、ウルクは小国家群に入って初めて聞いたものだが、知ってしまえば別段不思議なものでも何でもなくなる。

 領伯がガンディアにおいてはめずらしい立場であるということは、ミドガルドが仕入れた情報から判明している。現在、ガンディアには、領伯に任命された人物はたったふたりしかいないという。そのうちのひとりがセツナで、セツナはほかに王宮召喚師、王立親衛隊《獅子の尾》隊長を務めている。ガンディアにおいてもっとも重要な人物のひとりと目され、その事実は、療養中の彼の身辺警護のために軍が動員され、王立親衛隊や傭兵局が総出となって隊舎を警護していることからも明らかだ。

 つまり、隊舎は厳重に警護されており、ウルクが護衛する必要は少ないとさえいっていいのだ。だが、ウルクは、自分自身の手でセツナを護らなければならないと考えていたし、だからこそ隊舎に居続けた。できるならばセツナが療養中の部屋で、彼を視界に収められる位置にいたかったのだが、それは許されなかった。セツナの傷が塞がり、ある程度体調が回復するまでは、安静にしておかなければならない。常にウルクの監視下にいては、心が休まるはずもない、ということらしい。ウルクにはまったく理解できないことだが、セツナの部下たちにそういわれれば従うほかない。特にマリア=スコールに逆らうのは、良くないことだと判断した。マリア=スコールは、セツナが隊長を務める《獅子の尾》専属医師であり、深手を負ったセツナを治療した人物だ。つまり、セツナの命を握っているといっても過言ではない。彼女の不興を買えば、セツナの身になにがあるかわかったものではない。セツナの部下である軍医が、彼に対して悪意ある行動を取るとは考えにくいが。

 ともかく、ウルクは、そういうこともあってセツナのいる病室から離れた広間に待機することが多かった。

 セツナと対面することができたのは、彼を保護してから数日後のことで、それまでは彼の病室に入ることさえ禁じられた。セツナの容体を考えれば当然のことで、ウルクに不満もなかった。セツナの回復こそ最優先するべきであり、ウルクの要望など叶える必要もない。

 セツナの容姿については、ニーウェとの戦闘後、彼が瀕死の状態で気を失ったときにじっくりと見ている。ミドガルドが応急手当をしている間、ウルクは、セツナの生存率が少しでも上がるようにとミドガルドの手伝いをした。ウルクの頭脳の中には、医術の知識もある。ミドガルドが面白半分に教えてくれたからだ。ミドガルドを始め、魔晶技術研究所の職員、研究員たちが教えてくれた情報が役に立った試しはなかったが、セツナの応急手当に関しては大いに役に立ったといえるかもしれない。ミドガルドの手際の良さもさることながら、ウルクもウルクなりに力になれたはずだった。

 そのとき、ウルクはセツナが呼吸を失わず、命を落とさなかったことに安堵を覚えたものだった。

 特定波光の源泉たる存在にようやく逢えたのだ。死なれては困る。それでは、ウルクが目覚めた意味がない。ウルクが、己を獲得した意味がなくなる。その上、彼が死に、特定波光の源泉が失われれば、ウルクの心核が起動することもなくなり、ウルクの意識は二度と目覚めることはなくなるのだ。

 それは死というものに似ている。

 永遠に目覚めることなく眠り続けるというのならば、死、という以外には言い表せまい。

 再び特定波光の持ち主が出現するとして、遥か将来、この躯体が劣化し、動くこともままならない状態になっていれば、どうすることもできない。意識だけは動きながら、肉体だけは死んでいく。それもまた、死だ。

 生と死。

 ミドガルドたちに教わった概念。

 ウルクには、よくわからなかった。

 しかし、いまならば少しだけわかる気がする。

 いま、セツナを残して死ぬわけにはいかない、と考えているからだ。そして、セツナを死なせてもならない。だからこそ、躯体を万全な状態に維持する必要がある。万全な状態でセツナを守り続けるのだ。そのための命。そのための力。そのための意思。

 きっと、そういうことなのだ。

 調整器の闇の中で、ウルクはそんなことを思考し続けた。

 ミドガルドによる点検が終わるまで、ずっと。

 魔晶人形は、夢を見ない。


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