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謎解きどき、晴れ

作者:薩摩吾妻
最新エピソード掲載日:2025/09/06
 東京の華やかな街並みに憧れて地方から上京した相原由衣。しかし彼女は非社交的な性格ゆえに、休日も同僚と出かけることなく、狭い部屋と職場を往復するだけの生活を送っていた。眩しいほどの都会の光景を目の前にしながらも、その世界に踏み込むことができないでいる。

 そんな彼女が働く職場では、時折ちょっとした謎や不思議な出来事が持ち上がる。会議の準備で起きた資料の混乱や、休憩スペースで起きたささやかな出来事など、誰もが些細だと考える問題。しかし周囲の人々が簡単に納得してしまう説明に、由衣は違和感を覚える。彼女は人と積極的に関わることは苦手だが、観察眼と論理的な思考力に優れており、その小さな「違和感」から真実を見抜いていく。

 最初は誰も由衣の推理に気づかない。むしろ他の人物がもっともらしい推理をして場を収めようとする。けれど由衣は、その推理に潜む矛盾点に気づいてしまう。声を上げる勇気を持てない彼女を見抜いて声をかけるのが、同僚の成瀬翔真だった。

 由衣にとっても、翔真は特別な存在ではなかった。だが、自分の考えを代わりに口にしようとする翔真の姿に触れるうちに、彼女は徐々に彼との交流を増やしていく。東京の華やかさを遠くから眺めていた彼女の世界が、少しずつ色を帯びて広がっていくのだった。

 本作は、会社という日常的な舞台で起きる小さな謎を通じて、人とのつながりや自分自身の変化を描く推理連作。殺人や暴力事件のような重苦しい題材は扱わず、仕事の合間や一日の終わりに安心して楽しめる軽やかな物語です。
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