創造神話~人類起源神話
《ある宇宙のある起点》
かつて数多くの宇宙に双子がいた。太陽の子と月の子だった。二人は仲違いし、それぞれに、しかしよく似た世界を作り出した。
月の子が支配する宇宙と太陽の子が支配する宇宙が密接に存在するようになってしまったのだ。
やがて寂しくなった太陽の子は、双子になる金星を作り出した──。
《開闢》
・月の子が支配する宇宙で、ゆがみよどむ気が満ちる原初─混沌とした空間に突如、摩訶不思議な"巨人"が生まれ天を押し上げた。それは様々な物を生み出し死に、地球の世界が生まれる。
《ひとりぼっちの女神》
・"巨人"が作った世界に、ひとりぼっちの女神が現れた。
創り出され放置されていた荒涼たる星でたった独りの女神が、新しく生まれた世界─"地球"という星の天地に生命を生み出す。初めて地球を支配する人類が生まれるが、それは不完全なモノだった。
《ひとりぼっちの女神の天地修復》
・不完全な人間を創造したひとりぼっちの女神は世界を修復した。
ある時、水の神と太陽の神が大喧嘩をして、負けた水の神は腹いせにオクヤマ山に自分の頭を打ちつけた。オクヤマ山には、"巨人"が死んだあとに天と地の間に立つ柱があった。
水の神のせいでその柱が折れ、天と地は傾き世界に大地震が起こった。
《降臨》
・柱が移動した間近に"新しい人類"が天から降りてくる。
はるか昔、天で"神"に仕える人間たちがいた。
人間たちは偶然、大きな鏡に映った自分たちの顔を見て、神と同じ姿形なのを知ってしまった。
それからは神に仕えなくなった。
彼らは怒った神によって放逐され、 天から地球という星に墜ちた。
※古代宇宙飛行士説
《第五の月》
・地球では"世界"が五回創造されたと伝えられており、既に超古代文明は四回滅びている。五回目がホモ・サピエンス─今の人間の世界である。
それは「第五の月」と呼ばれ月は"世界"であり時空を指す。
第一の月
最初の"新しい人類"は赤い獣なる怪物により滅ぶ。
第二の月
「風」により滅んだ。風神─魔風が吹き荒れ、支配していた生命は滅んだ。
第三の月
「雨」。獣人が地球を支配していたが、太陽神が暴れ、火の雨が降り地球は太陽神に支配された。
第四の月
「水」。大洪水が起こり、猿に近い類人猿であった人間は一度滅びたが現代に至る。
この第五の月以前に太陽と月が仲違いを起こしている。
※アステカ神話の「第五の太陽」を参考にしました。
《太陽と金星の子》
かつて越久夜町に初めて太陽神が誕生した時、太陽神は神々に生け贄を求めた。その事に腹を立てた双子の金星の神は、太陽神に向かって槍を放った。
しかし、太陽神に槍を跳ね返され、自身の頭に刺さってしまう。その瞬間から干渉者になってしまったという。
【世界観】
世の中には人間からしたら得体のしれない人智を超えた存在(精霊・妖怪・神など または宇宙人)─人ならざる者がおり、得体の知れない生業をしている者─魔法使いやハンターなどがいる。未知の世界は極楽でも地獄でもなく、日常に潜んでいるのだ。
人界と異界があり、それぞれ互いに同じ空間にいながら異なる世界にいる。人間が人ならざる者に遭うのはお互いの世界が重なった時である。
備考
ジャパニーズ魔法使いの属する世界は人間側に近い。
人ならざる者は文字通り 外から見た感じ
宇宙は宇宙人を垣間見るような外から見た感じ