第5話
「ほら、これ持って柳‼︎」
瞬間、いくつもの木材を持たされた。
氷蓮に出会ってから、2日経った。
まさか、氷蓮がここまで、元気っ子だなんて
「なぁ、お前って現世で結構、学校の授業とかで自分から進んで、手あげてたりしてたか?」
「あぁ、うん。そうだね、積極的に前に出てたよ」
予想的中、そうだよね。そうじゃないと2日でここまで元気にならないよね。いや、そうであっても立ち直り早くない⁉︎
まっ、とりあえず今日の焚火や料理に使う木材を運ばないと。
ちなみに、流石に同じ場所で寝たりはやだからテントをもう一つ作った。
ここに木材を置いてっと、その時、三時の方向に犬みたいな鳴き声が聞こえた。
恐る恐る、近づいて見る。なぜかというとここの生き物凶暴なのが多いからね
いやだって、初日に釣った魚もスジシャケも気性の荒い魚だってノレッジさんに聞いたもん
あっ、ノレッジさんっていうのはあの神様の使者のあの人のことね。
なんか使者さんっていうのもあれだから名前をつけてみた。
名前をつけた時、『なんで……』
少し驚いていた。さて、そんな無駄話の一人話をしていたら泣いている犬?のところまで来た。
「おーい、氷蓮来てくれ」
そう呼ぶと、数分後やって来た。
「柳、いきなり呼んでどうしたの?」
それに対して、
「この子なんだけど」
指を指しながらそう言った。
「えっ、何この子超かわいいですけど!やるじゃん柳」
背中を強く叩かれた。まるでゴリラに叩かれたみたいだ。
まぁ、ゴリラに叩かれたことないんですけどね。それでも痛い
そんなことを知らずに氷蓮が、
「けど、柳、この子、痩せほせてるよ。しかも気を失っている。ここじゃ危ないよ!」
そう言われて気づいた。確かに痩せほせてる。
「とりあえず《帰宅部》で帰るぞ」
『スキル《帰宅部》の対象を選んでください』
「俺とこの犬?をテントに帰らせて!!」
このスキル《帰宅部》、他の生きている人や動物も帰らせることができるんだけど他の人の服とかは帰らせることができないんだよね。そんなことを頭の中で喋っているとテントについた。氷蓮も数分後にテントについた。
「それでこの子どうすんの?」
氷蓮が俺に聞くそれに対して、
「うーん、とりあえずノレッジさんに聞いて見るよ。ノレッジさんこの犬?を元気にする方法は!」
『これは北宝狼ですか。初めて見ますね。北宝狼は、極寒の地方に住んでいる魔獣です。特にすごい個体は人型になることもできるそうです。そして、なんと言っても』
「うん、いまはどうすれば元気にできるのか聞いてるんだけど」
うんちくは、あとで聞くとして元気にさせる方法を早く教えてもらわないけど。
『はぁ、しょうがないですねぇ。この状態だと名付けをするのが最善です』
名付けかぁ、氷蓮に目を向けると
「んっ、私は無理だよ。名前をつけるなんて」
だよなぁ、となると俺が名前をつけるのか、けどどうするかぁ、白い毛並み、狼うーんどうするかぁ
はっ、そうだ
「お前の名前は白狼だ!」
瞬間、白狼の体が光り初めて、数十秒後、光りが消えたら白狼が、立って声を出した。
「ワン!」
元気で結構。にしても白銀ように美しい毛並みだな。その時、氷蓮が
「わぁ、もふもふだぁーー!これから、仲良くしようね白狼」
『白狼のステータスを見れますがどうしますか?』
えっ、白狼のステータスって見れるのか。まぁもちろん見るけど。
『白狼のステータスを開示します。」
種族:北宝狼 名前:白狼
スキル:《一点特化》、《巨大化》
常時発動スキル:寒冷無効
『すごいですね、スキルを持っている魔獣でスキルを一つでも持っているだけでもすごいんですけど二つも持っているのはとてつもなく希少ですね。』
とっても希少なんだ、けどなんであんなところに?まぁ白狼とも楽しく生活できればいいか。
続く
こんにちは若桜です。前に神様に飛ばされたんですけどなんとか帰らせて頂きました。
まぁこれからも頑張るので応援よろしくお願いします。