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二度見するほど、キレイ女性って居るんだなと俺は初めて思う!

作者: 七瀬








俺はあまり女性を見て、“綺麗だなとか可愛いな”と

思う事が殆どない!

今はキレイな人や可愛い女の子は、“ほとんどメイクで誤魔化している”

そういう認識になってからは、どの女性を見ても同じに見えた。

ブサイクな女性だって、メイクが上手ければかなりの美人になる!

俺の男友達も、メイクで騙される。

メイクを取った、彼女のすっぴんの顔を見た友達は即彼女と別れたらしい。

“メイク詐欺にオレはあった! お前も気を付けろよ!”

あっさりメイクとか言って、2時間ぐらいかけてメイクしているそうだ。

彼は【メイク詐欺】にあってからは? 彼女にした子にはすっぴんを見せて

もってからじゃないと付き合わないと決めたらしいのだ!

まあ、分かる気はするのだが......。




『今度! 関原さんが良ければ、“二人で水族館に行きませんか?”』

『・・・あぁ、べ、別にいいよ。』

『良かった! 断られたらどうしようと思ってたんで。』

『でも? 俺でいいの?』

『“私は関原さんがいいんです。”』

『・・・そう、それなら良かった。』

『じゃあ、時間とか場所が決まったらまたLINEしますね!』

『う、うん。』






俺を水族館に誘って来た子は? “会社の後輩だ!”

まあ、顔は普通だと思う。

メイクはそんなに得意な方ではないと思うが、一生懸命さが出てるし、

いい子だと俺は思っているんだ!

メイクで誤魔化すような子じゃない事は俺でも分かる。

だから、彼女に誘われて断る考えは俺にはなかった。

“妹にせがまれて水族館に行くお兄ちゃんの気持ち”なのだから。




・・・でも? 彼女は俺の考えとは違うのだろうな?

俺を見る目が、“お兄ちゃんと言うよりは彼氏のように見ていた気がする!”

それでも俺は彼女と水族館に行くだろう。

彼女の気持ちを知っても俺はやっぱり、彼女のお兄ちゃんみたいな存在で

ありたいと思ってしまう。





『今日は、関原さんの為にお弁当を作ってきたんですよ。』

『えぇ!? 凄いじゃん! 女性の手作りの料理を食べるのどれぐらい

ぶりかな? 3年前は、彼女に料理作ってもらった事はあるんだけどね。』

『“今は好きな女性ひとや彼女は居なんですか?”』

『居ないよ! まあ、別に作らないようにしてる訳じゃないんだけどさ。』

『タイミングとか? キッカケですかね?』

『まあね、友理ちゃんは彼氏は、、、?』

『・・・半年前に別れたんですよ。』

『そ、そっか、なんか変な事! 俺、聞いてない?』

『全然大丈夫ですよ、気にしてないですから。』





・・・そんな楽しい会話を彼女としている時に、“すっぴんのキレイな女性が

俺の横を通り過ぎる。”

俺はあまりにもキレイな女性に二度見してしまった!?

それを見た彼女が俺にこう言う。




『ごめんさない、急に用事が出来たんで私、帰りますね!』

『・・・えぇ!? 今、来たばかりじゃん!』

『・・・わ、私、無理みたいです。』

『えぇ!?』

『“あんな顔する関原さん見て、物凄くショックでした! ごめんなさい。”』

『・・・い、いや? それはさ、別に、』

『言い訳するのも嫌いです! じゃあ、』

『・・・ちょ、ちょっと待ってよ、』

『さようなら!』

『・・・・・・』






俺の事を好きでいてくれた彼女の前で、違う女性を二度見する俺!

“完全に彼女に幻滅されたらしい。”

でも? 仕方ないじゃないか、あんなにキレイな女性を見たのは俺は

初めてで、しかも二度見。

ノーメイクであんなにキレイな女性ひとに俺は会った事がない!

彼女、そっちのけでその女性をガン見してしまった!





・・・今思う事は? “あのキレイな女性と俺は付き合いたい!”

次、会ったら? あの女性に告白しよう。

別に変な男と思われてもいい!

言わないより言ってフラれた方が俺は本望だ!






『あぁ!』

『えぇ!?』

『“俺と付き合ってください!”』

『・・・・・・』

『俺と付き合ってほしんです!』

『今! 言ってるか、ご自分でお分かりですか?』

『勿論です! 俺は貴女に一目ぼれしました!』

『はあ!?』





・・・その後の俺の告白の結果は、皆様のご想像にお任せするとしよう。




最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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