番外編 それぞれとの生活
引っ越して早々に問題が発生した。
けど俺は気にせずテレビを見ている。
そんな様子に呆れたのか誰かがテレビを切った。
「あ……えっと……山口?今いいとこなんだけど」
犯人は山口みたいだ。
けど三人は呆れた表情で俺を見ている。
「あんたね……今大事な話してるんだからテレビなんて見てんじゃないわよ!大体新庄のせいでこんな事になってんでしょうが!」
え?俺なの?いや俺は悪くない世間が悪いって誰かも言ってたし。
とそんな冗談はさておきどうやら俺が犯人みたいですね。
「晶くん、女の子はね結構こう言う事にうるさいの。男の子からしたら、え?そんな事で?って言う事でも案外気になったりストレスになったりするの、だから今引っ越しもして小鳥遊さんも新しくきたんだし色々ルールを決めなきゃいけないの」
うんうんと頷く山口と小鳥遊。
どうやら本当に俺に対して不満があるみたいですね。
これには流石に注意しなきゃいけないよね。
実行するかは別として。
「これはあれよね、やっぱ私たちって女の子だから夜遅くまでお互いの事を話したりお風呂とか一緒に入ったり同じ布団で寝たりって結構密度濃い時間を過ごしてると思うのよ」
俺は無言で頷く。
「つまりよ!ウチらはお互いの事を理解してるけど……あんたは全然ウチらのこと理解してないでしょ!」
「そうかな?」
「そうでしょ!理解してるならうちの誕生日と好きな食べ物と好みの男性を言ってみなさいよ!ほら!早く!」
そんな急に言われても。
まぁ三人とも俺をガン見してるし。
これは言わざるおえない雰囲気だね。
「誕生日は……9月28日?で好きな食べ物は……牛乳?」
「誕生日も違うし!なんで牛乳なのよ!」
なんでってそりゃ……。
俺は細かい行動一つで揺れ動く小鳥遊の胸を見た。
「おっぱいがでか」
「喋るなぁ!」
強烈な一撃が俺の腹部を貫いた。
思わず膝をついてしまった。
そして何故か山口が背中をポカポカと叩いてくる。
すると耳元から冷たく凍るような声で柚木が話す。
「晶くん、私の好きな食べ物はね?晶くんだよ?」
こわ!柚木さんのメンヘラはマジで怖いです。
「そ、そんな訳で私たちは話し合ったんですけど晶くんの事をもっと知るため明日から一人ずつ私たちと丸一日一緒に過ごしてもらいます」
え?何それ?普通に嫌なんだけど。
「……そ、そんな嫌そうな顔しないでください」
「大体山口の事なら理解してると思うけどなぁ〜」
「……え?そ、それじゃあ誕生日と好きな食べ物と好きな男性を言ってみてください」
三人の視線が集まる。
なんか外したら気まずいんだけど。
「確か8月8日、好きな食べ物は肉じゃがで好きな男性は……控えめな人?」
俺がそう答えると柚木と小鳥遊は歯を食いしばり山口は照れていた。
「それなら山口さんは必要ないわね!私と小鳥遊さんで明日から二日間生活してもらうわ」
「そ、それは酷いです!好きな食べ物は若干外れてます、肉じゃがは確かに好きですが作りやすいってのもあるので!」
そんなん知らんわ。
と言う訳で明日から三日間は一人ずつ一緒に過ごすことになった。
めんどくせぇ〜。




