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番外編 平和な一日


 新居に越してしばらく経った。


 なんか色んなルールとか出来たけどよく覚えてない。


 まぁ山口に任せればいいよね。


 朝目が覚めると既に山口は全員分の食事を作っている。


 朝ごはんと昼ご飯をほぼ毎日四人分も作ってくれてるのだ。


 家計簿までやってもらって本当に山口様様だね。


 「はよ〜」


 キッチンまえの山口がこっちをチラッと見る。


 前髪の隙間から綺麗な瞳が見える。


 あの長かった頃の山口は一体どこに行ってしまったのだろう。


 「おはよう御座います、歯磨き終わったら二人を起こしてあげてください」


 「え〜めんどい」


 あの二人寝起き悪いし特に小鳥遊とかめんどいしな〜。


 「じゃあご飯作って貰いますからね、とりあえずお味噌汁と目玉焼きは完成させたのであとは……」


 「分かった二人を起こしてきます」


 俺はビシッと山口に敬礼する。


 そんな様子を見てため息を吐く。


 「本当晶くんは……すぐ調子に乗るんだから……お願いしますよ」


 「了解」


 俺は歯磨きを終えてまずは手のかからない柚木の部屋に向かった。


 いつも通りとりあえずノックする。


 もちろん返事はない。


 「開けるよ〜」


 中に入ると柚木と小鳥遊がクロスしていた。


 一体何があったのか分からないけど。


 どんな状態でこうなったんですかね。


 お互いのお腹が当たってベットの上でバッテンを作っている。


 小鳥遊が下になってるからそっちの方が苦しそう。


 二人とも寝巻き姿でもう肌が露出し捲ってた。


 ……。


 俺は思う。


 この後の展開はこうだ。


 何で入ってきてんのよ!


 殴られる。


 痛い思いをする。


 朝から。


 わざわざ起こしに来た相手にそんな理不尽をする人を起こすべきなんだろうか。


 だからちょっとくらいいい思いをしてもいいよね?


 という訳でこの光景を写真に撮っておこう。


 もちろんシャッター音なんてたてようものなら都合よく起きて殴られる。


 もちろんOFFにしておく。


 俺は良い画角を探して液晶を見ながら良い位置を探す。


 うん、悪くないね。


 とりあえず五枚ほど撮っておいた。


 バレたらなんか言われそうだしシークレットに。


 俺は素早くタップしてパスワードをかける。


 「これでよし」


 「何が良いんですか?」


 ……。


 俺は頭をフル回転させた。


 「二人を起こそうと思ったけどこの後の展開は読めてたしちょっとくらい美味しい思いしたいなって思って写真を撮ったら後ろに山口がいました」


 ジト目でこちらを見てくる。


 あ〜これは怒ってますかね?


 怒ってますね〜。


 「言い訳はそれだけで良いんですか?」


 考えろ。


 俺はこの場を何もなくて終わらせる。


 そんな素晴らしいアイデアがあるはず。


 ラブコメの主人公達はどうしてたかを思い出そう。


 下手に言い訳をして酷い目にあう。


 けど俺はモブキャラだからね。


 そんな失敗は犯さない。


 ラブコメ主人公の失敗を元に何か秘策があるはず……。


 俺はスマホを山口に見せ。


 「結構上手く撮れてない?」

 

 「そうですね、二人の肌が露わになってちょっとエッチな感じでいいと思います」


 おや?


 これでいけるか?


 「だよね?後で山口にも送るよ」


 「ありがとうございます、そのまま柚木さんと小鳥遊さんにも送っておくので」


 ですよね〜。


 やっぱダメみたい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 平和いいね~ハーレムの日常はとても面白いです
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