不思議@31 ある意味、夏らしい夢。
ある日、気配のする夢を見ました。
夢か現実かわからない夢の中。
自分は、寝室で寝ていました。
時間も、真夜中のようです。
寝室で寝ている夢なので、夢から覚めても、それが夢だったのか、実際に感じたことなのか、わからないのが、怖いところ。
寝室にいて、寝転んでいて、目を閉じているのか、開いているのか、わからないけど、寝室の天井と壁は、イメージとして見えるような気がして、見る意識はあるけど、考える意思はなくて、体も、動かそうとも思わないから、かなしばりかどうかもわからない状態です。
でも、恐怖もなく、何も感じないので、ゆめうつつな風景の中で、自分はぼんやりしていました。
見える範囲は、寝室の中。
でも、襖の外、この壁の向うに気配がします。
台所から、玄関に向かう短い廊下の、距離にすれば、3歩にも満たない範囲に、歩く気配。
最初の気配の夢は、仕事帰りの男性っぽい気配(確信はない)で、
(最初、泥棒かと思った(笑))
誰かが玄関をあけて入ってきて、皮靴を脱いで、靴下をはいた足音で、すたすたと、台所に向かう気配でした。
次は、台所から、玄関へ向かって歩いている気配。
歩き方が、のんびりで、しかもそれが老婆だと感じました。
前よりは確信がもてましたが、確信はやっぱりありません。
玄関の音も、聞こえたような気がしましたが、玄関から出たものか、入ってきたものかどうかは、記憶があいまいで、定かではありません。
上の階とか、下の階とか、隣の部屋の音に、誘発されて見た夢だったのかもしれません。
悪意のないものは、こっちが気にしなければ、向うも気にしないでてくれます。たまたま、存在するチャンネルが合ってしまっただけなのだと、そういうものだと、きいたことがあります。
きっと、通り道なのでしょう。
蝶とかトンボの通り道のように、わりと、どこにでもあるみたいですから。
どちらにしろ、たまに、感じることはあっても、こっちはこっちの、むこうはむこうの生活があって、たまたま通りかかった別の世界の生活風景を、なんとなく、感じただけ。
別に、なんてことないことでした。
実際に、何かされたわけでも、ないので、気にするだけ損です。
(エッセイのネタには使いますが……)
そうしているうちに、寝室の夢は消えて、目が覚めます。
この手の夢は、夏にしか見ないような気がします。
大気中の水分量が多いせいかしら?
水と霊は相性がいいと言いますから。
寝苦しくて、眠りが浅いからだとは思いますが……
そんな、夏に見た夢の話でした。