不思議@15 パンダ -イメージ-
幼稚園の頃の話。
粘土で動物の顔を作る時間がありました。
その動物の顔を使って、ハンドパペットを作る、そんな時間でした。
自分は、何の動物するか、迷っていました。
当時は、まだ「これだ!」という好きな動物がなかったのです。
何を作るか、迷っていると、隣に座っていた子が、
「ぼく、ぱんだにする」
と、言っていたので、考えるのが面倒だった自分は、真似をすることにしました。
しかし、当時の自分は、パンダという生き物の形がわかりませんでした。
(パンダという生き物と名前が、一致していなかった可能性があります)
パンダを作るといっていた子の粘土の様子を覗き見て、
「全体は白っぽい、目の周りに模様があるイキモノ」
というのは、なんとなく分かったのですが、それ以外は、どうしてもわかりません。
あとは、勝手なイメージで、パンダを作りました。
目と鼻と口と耳を、思うがままに作りました。
その結果、恐ろしいものができました。
出来上がったモノの現物を写真に撮ってみました。
(挿絵機能使えない人は、ごめんなさい)
ちょっと、恐怖な(?)いびつな(?)感じのパンダなので、注意(笑)
これが、幼稚園の時作った、パンダ。
体の部分は、親が作ってくれた物(多分。誰が準備したのかは覚えていない)を使用。
長い年月によって、かなり汚れが目立ちます。
出来上がったモノ。
一応付け加えておくと。
大きな目のように見えるのは、耳です。
その下の、小さな黒地に白い色のが目です。
幼児特有の不器用な形なのは、いいとしても……
真っ赤なたらこくちびる。
ピンクの鼻。
赤白黒のカラフルすぎるくるくるした耳の模様。
カラフル粘土がにじんだ色。
パンダとは、かけ離れています。
幼稚園の先生も、これじゃあ、何の動物かわからなかったに違いありません。
しかし、おそらく、自分は完成したと同時に、
「パンダパンダ~!!」
そう叫ぶに違いないので、先生もそれで、何の動物か分かったかと思う。
未だに、姿と名前が、一致しないものが多くて、
そのせいで、分からないものの名前を聞くと、
時々、変なものを浮かべてしまうのです。
「不思議@12 もも~ろの肉」に出てきた「もも~ろ」のように……
……実はね、今だにね、自分は、モノの名前が、分からないものが多すぎるのです。
万能ネギというネギがあることや、
金魚すくいの時に使う紙製のアレが、ポイという名前だということ、
露店で売っている紙でできたシュルシュルのびる玩具が、カメレオンという名前だということは、大学生の時に、偶然知ったのです。