不思議@12 もも~ろの肉
自分は、よく見間違いをします。
まだ、実家にいて、自炊をしていなくて、
豚肉や牛肉、鳥の胸肉やもも肉の……
肉と言う肉の違いがわからず見分けもわからなかった頃。
スーパーの肉売り場の一角で、それに出会いました。
見た目は、普通の肉を変わりありません。
淡い肉色で、一口サイズに切られています。
「これは、もも~ろの肉?」
「もも~ろ」
聞いたことがない生き物の名前に、
自分は、勝手な想像が働いて、
「もも~ろ」のイメージがもやもやと、
できつつありました。
白い毛並みに、赤い瞳、
リスみたいなちょこんとした手、
うさぎのような脚、
ビーバーのような尾……
……そんな感じの齧歯類が思い浮かびました。
なにか、このイキモノのヒントになることはないかと、
その肉のパッケージをよくみると、
モモーロ(ひとくち)
それは、鶏肉。カレーシチュウ用の便利な肉。
もも~ろという、動物は、この世に存在しないようです。
残念でした。
しかし、その時、確かに、自分の脳内に、新しい生物が生まれたのです。
生命の瞬間です。
そんな、すばらしき、想像の未確認生物!
今さっき、テレビで流れた言葉、
それは「社員のために……」と言う言葉、
それが「shineのために……」と頭の中で、
誤変換された!
輝け!社員!