不思議@11 夢のなかで、思い通りにならない夢。
前回に引き続き、夢の話。
自分は、長い短い問わず、夢は、割と見るほうだと思います。
そして、起きてから、30分くらいはなんとなく覚えています。
覚えていたい夢は、覚えているうちに、メモをとるなどして、記憶を補強することはありますが。
でも、覚えていたいのに忘れるのは仕方ないし、忘れたいのに覚えているのも仕方ないです。
夢は、そんなものですから。
自分は、「コレは夢だ!」と、ほとんど気がつかない人間です。
人生においても、2,3回くらいしかありません。
(しかも、それでも夢という確信がもてなかいことが多い)
あるとき、これは夢かもしれないと感じました。
これが夢であることを証明するために、
現実では、何かありえないことをやってみようと思いました。
河原の土手っぽいところに一人でいたので、
魔王出そうと思って、イメージしてみたものの、
召喚できなませんでした。
……むぅ、意外と、融通がきかないものですね、
夢の世界が崩壊しないように、無意識のうちに、
何か封印されているのかな。
まぁ、急に夢とわかったから、考えがまとまらなくて、
具体的なイメージで魔王を創造できなかったのが敗因か。
アドリブに弱いです。
具体的に、思い浮かばなかったのが、敗因?
もしくは、夢の中でも、
人を創造してはいけないということでしょうか。
なんか、いろいろやっても、思い通りには行きません。
人間、本当に自由のときは、
選択肢とか、道導べとか、敷かれたレールとか、
こうあるべきというルールとか、
そういう範囲を決める束縛がなく、どこまでも不透明なので、
何もできなくなる不自由の身になるのですね。
ああ、自由とは、なんて不自由なんだろう……
不自由の中で、ああだこうだ最善を選択したり、
誰かの敷いたレールを目印に歩いてみたりする方が、
いくらかいいような気がしました。
仕方ないので、散歩に行こうと思いました。
しかも、空を飛んで……
空飛ぶことは、「これは夢だ!」という、
決定打には欠けるみたい。
空を飛ぶ行為、現実離れしているのに、
これは夢という確たる証拠にはならないようです。
夢であるせいか、現実的な感覚はなく、
空飛ぶのも、風の感触ないので、
どんなに上下、急行下しても恐怖も爽快もないです。
結局、これは夢だ!という確信は持てず。
そして、いつの間にか、これが夢ということも忘れ、
自分はすっかり、夢に溶けてしまいました。
空からの景色は、よかったです。
今回は、気分を変えて、山の方へ行ってみます。
見えている山は、東北縦断をしている奥羽山脈です。
建物だらけの街を抜け、線路を超えると、
田んぼと森が広がっています。
ふと、空を飛ぶ理屈を考えてしまったらしく、
飛べなくなってきましたが、
人形劇みたいな棒のような糸のようなものが、
お腹のあたりについているような感覚がしたので、
あぁ、きっと、これで飛べるのだと理解すると、
また、飛べるようになるという、意味不明な納得。
でも、時間が経つと、例の飛ぶ理由にも、
疑問を持ったか、不思議に思ってしまい、
また飛べなくなっていたような。
夢の中では、疑問とか理屈とか、思ってはいけないみたい。
知らない方が、世界は広いのかもしれない。
夢の中で、何か目的を見つけて、
思い通りの好きなことをするのが夢です。
夢の中で好き放題するのは、密かなユメ。
また、夢だと気づきたいものです。