高校時代・部活の先輩のMさんと、筋トレや買い出し
思い返すと、部活で初めて会った日から、M先輩はたくさん話し掛けてくれました。
先輩は社交的で、最初は新入生全員とまんべんなく会話していましたが、比較的ボクが孤立しがちだったからか、一週間もするとボクを優先的に構ってくれるようになったのです。
筋トレも、大体M先輩と組んでやっていました。文化部なので、制服のまま筋トレ。
きっと今だと、女子はスカートの下にジャージというスタイルで筋トレをするのでしょうが、当時はまだあまり流行っていなかったのかな。
腹筋運動の時など、素足に触って支えることも多いのですが、先輩は嫌な顔一つしませんでした。
ボクが方向音痴だと知っている先輩は、部活の買い出しの時も必ずいっしょに来てくれました。
お店の人によく「彼氏さん」「彼女さん」と呼ばれ、二人で顔を真っ赤にしながら否定したものです。
ボクに体を触られたり、カップルと勘違いされたりして、先輩は内心どう思っていたのでしょうか。
とにかく、ボクが安心して部活に行けるようになったのは先輩のおかげと言えます。
学校でよくある「〇人組になって、〇〇して下さい」という指示が大の苦手のボクは、いったいどれほど先輩に助けられたことか……。
あの頃にもうちょっと、自分の気持ちを言葉で伝えられていたらなあ。なんだか、少し悔いが残ります。