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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

追放テンプレ昔ばなし風味

作者: 古澤深尋

リハビリ兼ねて執筆。

推敲とか何それ状態。




昔々、リーベルト王国という国に、アラン辺境伯ウェインというものがおったそうな。

第一夫人との間に子供が二人、第二夫人との間に子供が一人おり、仲良く暮らしておったそうな。

じゃが、流行り病で第二夫人が亡くなってから、その関係がおかしくなったそうな。

長男は武勇に秀で、長女は魔道に秀でておった。

じゃが、第二夫人の子供である次男には、特に秀でたものはなかったそうな。

家中では、後継者は長男か長女かと争うようになり、次男は邪険にされるようになってしもうた。

そんな折、次男は父親であるウェインに呼ばれての。

父親の執務室に向かったのじゃ。


「次男よ、お前は要らぬ。何処へなりとも去ね」


次男がウェインに何故だと問いかけても要らぬの一点張り。

終いには領主に楯突いた咎で追放、と叫び、衛兵に命じて屋敷から次男を放り出してしもうた。

あんまりのことに途方にくれた次男じゃったが、仕方がないので日頃からしっかり持っておった小遣いを使って、馬車で隣国に向かうことにしたのじゃ。

馬車は魔物や山賊に狙われることがあり、他の乗客は皆戦々恐々としておったが、次男は景色を楽しんだり、途中の村で良い取引をして路銀を稼いだりと充実した旅を送り、無事隣国に着いたそうな。


一方その頃、アラン辺境伯領は未曾有の大災害に見舞われておった。

西の古い火山が何の前触れも無しにいきなり大爆発を起こし、あちこちに火山弾と火山灰をたっぷり振り撒いた。

その一つはウェインの屋敷を直撃し、帰宅していた長男と第一夫人をぺしゃんこにしてしもうた。

辺境伯自身は外に出て使用人に色々指示をしておったから、直撃はせずに済んだのじゃ。

じゃが、そこで死んでおった方がマシじゃったかもしれん。

灰が積もり、人の行き交いが出来んようになり、途方にくれた人々を今度は魔物が襲ったのじゃ。

火竜を筆頭に、火山に棲む魔物が辺境伯領に押し寄せ、生き残った人々を襲った。

地獄のような光景が繰り広げられ、ウェインと長女は家族の死を悼む暇もなく魔物退治をせにゃならなんだ。

多勢に無勢。

槍は折れ、矢も魔力も尽き、やっと魔物が撤退した時には、辺境伯領は壊滅しておった。

生存者をまとめ、隣領に向かい、王国が派遣した騎士団と合流し、やっと人心地つけた有り様じゃった。


次男は隣国で職を得、元々の貴族としての教養もあったことから、領主の文官として暮らし、街に来た王女様に見初められ、王都の文官へと異動し、王女様と結婚。

隣国は魔物の襲撃も無くなり、毎年豊作気味が続くようになり、経済も上向きになったそうじゃ。


これは後で分かったことじゃが、次男には治世の才と天運があったらしいの。

つまり、ウェインは次男を跡継ぎにして、長男を領軍の長、長女を魔道士の長として治めさせれば良かったのじゃ。

運が逃げた国はあっという間に揺らぐものじゃ。

何?

他の話?

そうじゃのう、では婚約破棄物などどうじゃ?

何、飽きた?

ふむ~、ではこんなのはどうじゃ?

婚約破棄された青年が神になる話じゃよ。

昔々、あるところに・・・


(了)








兄弟の設定だけ決まって書いたので色々ブレてます。

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